
5月20日、Google Pixel 10aの日本限定「Isai Blue(イサイブルー)」が発売。日本のために開発された特別モデルは、障害のある作家の作品を扱う「HERALBONY(ヘラルボニー)」との共創だ。テクノロジー×アートの交差点として、よりアートが身近になる仕掛けが組み込まれ、さらに最新のAIやカメラ機能も搭載。新たな視点と感性をユーザーにもたらす、最新のGoogleスマートフォンだ。

Google Pixel10周年という節目に登場したのは、「1人ひとりの可能性を広げ、多様性を肯定する」という想いが込められた「Isai Blue(イサイブルー)」モデル。色調の由来は、ヘラルボニーのミッションとされる「異彩を、放て。」から命名されたもの。シリーズ初となる日本限定モデルで、本体には自閉症啓発デーのテーマカラー、ヘラルボニーのブランドカラーの青を採用している。

主に知的障害のある作家と契約するヘラルボニーは、アート作品をライセンスとして展開するクリエイティブカンパニーだ。企業やブランドと共に機内食のスリーブやアメニティ、クレジットカード、都市のロゴデザインなど、手掛けるプロジェクトは多岐にわたる。また、オリジナルブランド「HERALBONY」によるファッションや雑貨、インテリアも展開。これらは銀座や盛岡市の直営店(またはオンラインストア)で購入が可能だ。

Google Pixel 10a Isai Blue限定の壁紙にはヘラルボニーと契約する作家が描いたアート作品がプリインストールされており、開けた瞬間からその世界観が楽しめる。パッケージは工藤みどり(るんびにい美術館)、壁紙は水上詩楽(やまなみ工房)をはじめとする3名の作家、ステッカーは藤田望人の作品が起用された。

今回の発売をきっかけに、ヘラルボニーの契約作家が活動する岩手県花巻市にある「るんびにい美術館」を訪問。美術館の2階には、障害のある作家が制作するアトリエが併設され、事前予約制で見学できる。

作家のみなさんと交流することで、作品が単なるデザインの提供元でないことがわかる。ましてや「障害があるから支援されている」わけではない。優れたアートだからこそ、ビジネスが成り立っているのだ。唯一無二の美意識、独特のリズム、作家の深いこだわり。それらが純粋な作品となり、今や国内外の展覧会で「計算では辿り着けない表現」として高く評価されている。

例えば、盛岡市の岩手銀行赤レンガ館の前にある耐不凍給水栓の「365すいどう」1号基。これは地震に強く、厳冬期でも凍らない水道で、ヘラルボニー契約作家・小林覚のアートでラッピングされている。タイポグラフィのように見えるし、風景画のようにも見えるが、不思議なほど自然や街並みと調和しているのが面白い。

アートディレクターの板垣崇志いわく、「かつて小林覚さんは描き終えると、すぐに作品をビリビリに破いて捨てていました。彼は描くプロセスこそ重要であって、そのあと物が残ることに違和感があったようです。けれど、多くの人が作品を目にして笑顔になる場面を何度も体験したことで、自分の創作が他者の幸せにつながると認識し、今では積極的に活動に取り組んでいます。周囲の喜びを作り出すという明確な目的意識が芽生えました」と話す。

Google Pixel 10aがヘラルボニーと共創したことで、彼らのアートはさらに新しい化学反応をつくるだろう。Googleという世界的なテック企業が「プロダクトの顔」として採用したことは、美術の多様性を広げる大きな一歩だ。

また、ぜひ試してほしいのが、Google Pixelなどで使えるGoogleの生成AIサービス、カメラでアートを写すだけで、今見えている作品を瞬時に認識し、対話しながら一緒にアート鑑賞ができるGemini Live機能。一見して何が描かれたか分からない抽象画も、見て感じたことを対話しながら自身の視点や解釈を深めることができる。対象アート作品によっては、作品の情報や作家がその作品に込めた意図や美術史における重要性の解説なども行い、鑑賞の視点がガラリと変わる。まるで自分だけの学芸員がいるようで、アートが10倍面白くなるはずだ。

さて、「るんびにい美術館」を訪問したら、ぜひ宿泊してほしいのが盛岡市にある「HOTEL MAZARIUM(マザリウム)」。こちらはヘラルボニーがアートプロデュースするライフスタイルホテルだ。

全34客室のうち8部屋が作家のアートで彩られ、滞在しながら作品が持つ世界観にどっぷり浸れる(宿泊料金の一部が地域の作家や福祉施設に還元)。「るんびにい美術館」に在籍する作家のアートの部屋も用意されているので、ぜひさまざまな部屋を楽しんでほしい。

朝食がおいしいのもこのホテルの大きな魅力。地物食材を使ったモーニングは、美食王国・岩手の旬のものがふんだんに味わえる。国内最大級の旅行予約サイト「じゃらん」の「東北泊まってよかった宿ランキング」ではホテル部門総合1位を獲得(2024年度)。夜にはジャズバーで生演奏を聞けるのも旅の醍醐味だ。アート、食、音楽など、さまざまな文化的要素が混じり合う岩手の旅になるだろう。
HOTEL MAZARIUM
住所/岩手県盛岡市中ノ橋通1-9-22 盛岡バスセンター3F
TEL/019-681-1004
URL/https://hotelmazarium.com
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