【2026年最新版】映画『プラダを着た悪魔2』で話題のイタリア・ミラノをナビゲート | Numero TOKYO
Life / Travel

【2026年最新版】映画『プラダを着た悪魔2』で話題のイタリア・ミラノをナビゲート

ローマに次ぐイタリア第2の都市で、ファッション、デザイン、アート、そしてガストロノミーにおいて世界の最先端を走り続けるミラノ。最近では『プラダを着た悪魔2』にも登場し、再び世界中から注目を集めている。スクリーンを鮮やかに彩ったロケ地から、最旬のラグジュアリーホテルやレストラン、バーまで。今もっとも訪れるべきミラノの最新アドレスを、Numéro TOKYOの視点でナビゲート。

「ドゥオモ」「ガレリア」などミラノを象徴する映画のロケ地へ

旅の始まりは、映画にもその姿が何度も登場したゴシック建築の最高峰「ドゥオモ(ミラノ大聖堂)」から。大理石で覆われたファサードは、朝の柔らかな光や夕暮れ時の淡いピンク色など、時間帯によって表情を変え、来るたびに新たな感動を抱かせてくれる。

1386年の着工から500年以上の歳月をかけて完成した「ドゥオモ」は、135本もの尖塔と数千体もの精緻な彫刻で飾られ、圧倒的な存在感だ。屋上テラスへと登れば、眼下に広がるのはミラノの美しい街並み。天気が良ければアルプスの山々も一望できる、絶景スポットでもある。

Duomo di Milano(ミラノ大聖堂)
住所/Piazza del Duomo, 20122 Milano MI, Italy
TEL/+39 02 774 0434
URL/www.duomomilano.it/

「ドゥオモ」を見た後は、隣接する「ガレリア・ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世」へ。19世紀に建てられた、ガラスとアイアンの美しいドーム状の天井を持つアーケードだ。

映画でメリル・ストリープ演じるミランダがアルマーニの衣装を身に着け、深夜に1人で思いを巡らせながら歩いていたシーンとして覚えている人も多いだろう。

「ミラノのサロン」という異名を持つ通り、床一面には美しいモザイク画が敷き詰められ、プラダ本店をはじめとする老舗のラグジュアリーブランドや、格式高いカフェが軒を連ねる。ちなみに「ガレリア」内には数軒のプラダがあるのだが、1号店は「FRATELLI PRADA」という看板が掲げられたお店なので、ぜひチェックを。

Galleria Vittorio Emanuele II(ガレリア・ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世)
住所/Piazza del Duomo, 20121 Milano MI, Italy

「ガレリア」や「ドゥオモ」のすぐ近くには、ミラノの老舗デパートで、あのジョルジオ・アルマーニが働いていたことでも知られる「Rinascente(リナシェンテ)」もある。こちらには、映画の特設ブース(2026年4月20日時点)が設置され、写真撮影をする人で賑わっていた。ちなみに最上階にあるカフェのルーフトップテラスは、「ドゥオモ」を間近で眺められる穴場スポットでもある。

Rinascente(リナシェンテ)
住所/Piazza del Duomo, 20121 Milano MI, Italy
TEL/+390291387388
URL/www.rinascente.it/

劇中でファッションショーのランウェイ会場として使われたのが、「ブレラ美術館」の中庭だ。かつて修道院だった場所を活用した建物内には、ラファエロの『マリアの結婚』やマンテーニャの『死せるキリスト』など、ルネサンス期を中心としたイタリア絵画の至宝が贅沢に展示されている。

Pinacoteca di Brera(ブレラ美術館)
住所/Via Brera, 28, 20121 Milano MI, Italy
TEL/+39 02 722631
URL/https://pinacotecabrera.org/

この他にも劇中ではレオナルド・ダ・ヴィンチの最高傑作とも言える『最後の晩餐』が飾られたサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会などが登場していた。ミラノへ訪問予定の方は、早めの予約をおすすめしたい。

サンセットルーフトップバーで、イタリアの社交文化「アペリティーボ」を体験

ここからはミラノの最旬トレンドスポットを紹介していきたい。まずは、ミラノに来たら欠かせないアペリティーボスポットから。アペリティーボとは、夕食前に友人や仲間、恋人や家族などと共に、軽くお酒と軽食を楽しむイタリアならではの文化。ちょうど夕暮れ時に当たるため、ぜひともサンセットが美しいスポットで過ごしたいところだ。

最先端のクリエイティビティが集まるトルトーナ地区に位置するデザインホテル「nhow Milan」の最上階にある「Vertigo Rooftop」は、まさに絶好のロケーション。空がゆっくりと茜色からディープブルーへと移り変わるマジックアワーのミラノを、余すことなく満喫できる場所だ。

モダンでフューチャリスティックなインテリアが配された空間には、フォトジェニックなプールもあり、カラフルながら洗練された空気が漂う。実力派のバーテンダーが創り出すクリエイティブなシグネチャーカクテルもさることながら、焼きたてのピッツァが「さすが本場!」と驚くほどおいしい。

Vertigo Rooftop
住所/Via Tortona, 35, 20144 Milano MI, Italy
TEL/+39 342 368 7367
URL/www.nhow-hotels.com/en/nhow-milan/vertigo

モダンと伝統が美しく調和する、ミラノ名物レストラン3選

ガストロノミーの街でもあるミラノ。伝統的な郷土料理を守り続ける老舗から、現代的なエッセンスを取り入れた人気店まで、訪れるべきレストランの選択肢は尽きない。

ミラノ料理の王道なら、地元民も太鼓判を捺す「Cantina della Vetra Restaurant」へ。ヴェトラ広場の美しい緑を望むオープンテラスも有するカンティーナ(食堂、酒場)だ。

ここでは、じっくりと時間をかけて煮込まれた濃厚なオッソブーコ(仔牛のすね肉の煮込み)や、サフランが鮮やかに香る伝統的なミラノ風リゾットなど、王道のミラノ料理が堪能できる。

Cantina della Vetra
住所/Via Pio IV, 3, 20123 Milano MI, Italy
TEL/+39 02 8940 3843
URL/www.cantinadellavetra.it/

ドレスアップして出かけるなら、「Sant Ambroeus Milano Restaurant」がおすすめだ。1936年に創業し、2022年にリニューアルしたお店で、地元産食材を用いたミラノをはじめとしたロンバルディア州の郷土料理に、現代的なエッセンスを加えている。

まずはイタリアのシャンパーニュとも称される、ロンバルディア名産のフランチャコルタで乾杯。アンティパストには最高級プロシュートの塩気と、水牛モッツァレラが口の中でとろけ合う「San Daniele e Bufala」を。

仔牛のローストに、パンテッレリア産のケッパーや自家製ピクルスを添えた、北イタリア伝統の「Vitello Tonnato」もおすすめ。みずみずしいアーティチョークに24ヶ月熟成のパルミジャーノ・レッジャーノとレモンを贅沢にまとわせた「Segato di Carciofi」も、フランチャコルタと相性抜群だ。

メインにはやはりミラノ風リゾットや、ルッコラとローストトマト、レモンを添えたミラノ風カツレツ「コトレッタ」を。ファッション地区やドゥオモからもほど近く、最先端のトレンドに触れた後のランチやディナーに最適だ。

Sant Ambroeus Milano
住所/Corso Giacomo Matteotti, 7, 20121 Milano MI, Italy
TEL/+39 02 7600 0540
URL/www.santambroeus.com/pages/location-milano

ミラノ中心部の静かな通りに佇む「Osteria Afrodite」も、感度の高いミラネーゼが集う最旬レストランだ。伝統的なイタリア料理の温かみを感じさせながらも、現代的な洗練が随所に光る料理を提供している。イタリアに来たら欠かせないパスタは自家製の手打ち。タリアテッレは、パルメザンチーズと黒トリュフを削りかけており、官能的な香りとモチモチとしたパスタの食感がたまらない。

Osteria Afrodite
住所/Via Donatello, 9, 20131 Milano MI, Italy
TEL/+39 333 806 1018
URL/www.osteriaafrodite.com/

ドゥオモを望む5つ星ホテル「Tivoli President Milano Hotel」で映画のヒロイン気分

ミラノでの滞在先には、2026年4月に開業したばかりの5つ星ラグジュアリーホテル「Tivoli President Milano Hotel(チボリ プレジデント ミラノ ホテル)」を指名したい。色を多用しつつも品よくまとめるデザイン性の高さ、ダイニングを含めた施設の充実度、スマートで気の利いたスタッフのサービスなど、どれもとても心地よいバランスなのだ。しかも、街の中心Largo Augustoに位置し、「ドゥオモ」や「ガレリア」、「スカラ座」といった主要なランドマークへもすぐという抜群のロケーションを誇る。

「Tivoli」は、1933年にポルトガルのリスボンで誕生したラグジュアリーホテルで、現在はマイナー・ホテルズのブランドの一つだ。マイナー・ホテルズは世界66か国で640以上のホテル、リゾート、ブランドレジデンスを展開する世界的ホテルチェーン。日本へは未上陸だが、実は2025年にロイヤルホールディングスとの合弁会社が設立され、2035年までに「Tivoli」のほか、「アナンタラ(Anantara)」、「アヴァニ(Avani)」の3ブランド、合計21棟が日本にもオープン予定となっている。

全239室の客室は、現代的な美意識と選び抜かれた上質な素材が融合した、極上のプライベートサンクチュアリだ。特筆すべきは、バルコニーから燦々と光が差し込む、60室のスイートやジュニアスイートの存在。

プライベートなテラスからは、ドゥオモの壮麗な姿を独り占めできるという、この上なく贅沢な空間となっている。ここに佇むと、まるで映画のヒロインになったような気分だ。

室内はグリーン大理石、温かみのあるウッドのアクセント、ペールストーンといった洗練された素材で満たされ、静謐な邸宅に暮らすかのような贅沢な滞在を叶えてくれる。

ホテル1階にある「The Lobby Bar」は、ミラノ風のクラブサンドイッチやイタリアンチーズなどの軽食から、アペロやディナー、バータイムまでさまざまなシーンに寄り添う。

例えばディナーではサーモンのタルタルやパッションフルーツを添えた手長海老のマリネ、パプリカマヨネーズを添えたスターターから始まり、トマトとシトラスをまとわせた赤海老のリングイネが登場。

メインにはイシモチのフィレソテーにアスパラガスクリームとベビーキャロットを添え、ドルチェにはデザイン性あふれるティラミスなど、洗練された味わいと美意識の高さが光る。イタリアワインやグラッパ(ブドウを使った蒸留酒)や、アロマ・ラマゾッティ(ハーブのリキュール)などイタリアらしい食後酒も豊富だ。

朝食もさすが5つ星ホテルの充実度で、2階の「Tivoli Morning Room」には焼きたてのペストリーやピッツァ、生ハムやチーズ、フレッシュなフルーツなど様々な作り立て料理がブッフェ台に並ぶ。

特にイタリア人は朝食に甘いものを食べる習慣があるからか、甘いペストリーやケーキ、華やかな焼き菓子が目に付く。

さらにミラネーゼサラミやパネットーネなど、ミラノならではの郷土料理、郷土菓子もそろうほか、朝からスパークリングワインまで用意されており、至れり尽くせりだ。

今回ホテルに滞在した際には準備中だったが、2026年5月に新たなレストラン「Verzèe Restaurant & Bistro Bar」もオープンした。レストランはシチリア島パレルモ出身の有名シェフ、ナターレ・ジュンタ(Natale Giunta)氏が監修しており、窓からはラルゴ・アウグスト広場やドゥオモを眺めることができる。さらに今後、ルーフトップバーもオープン予定だという。

さらにスパ施設も拡充中で、「Starpool」と提携した独自の「ロンジェビティ・ウェルネス・エクスペリエンス」も登場予定だ。服を着たまま、無重力感覚の中で究極のリラクゼーションをもたらすドライフロートベッド「Zerobody」や、細胞レベルでディープなウェルビーイングを促す分子状水素吸入など、多忙な現代人の心身を内側からリセットするための最先端メニューがそろう。

Tivoli President Milano Hotel
住所/Largo Augusto, 10, 20122 Milano
TEL/+39 02 77461
URL/www.tivolihotels.com/en/tivoli-president-milano-hotel

映画のヒロイン気分を味わいに、モードとデザインの聖地ミラノへ

ファッション、デザイン、アートなどすべてのクリエイションが絶え間なく更新され、未来のトレンドが生まれる街、ミラノ。映画のスクリーンに描かれるようなクラシカルな気品と、常に先を見据えて進化する先進的なエネルギーが同居し、訪れるたびに感性を心地よく刺激し、新しい視点を与えてくれる。次のディスティネーションは、クリエイティビティの風が吹くミラノへ飛んでみては?

取材協力:マイナー・ホテルズ

 

Photos & Text:Riho Nakamori

Profile

中森りほ Riho Nakamori 東京生まれ、東京在住のフリーランスライター・編集者。食や旅などライフスタイルを中心とした各種メディアで活躍。年間100日ほど仕事やプライベートで国内外を旅している。Instagram: @tokyo.and.elsewhere
 

Magazine

JULY / AUGUST 2026 N°198

2026.5.28 発売

Beyond The Border

ボーダーを超えて

オンライン書店で購入する