パン野ゆりのぶらりパン歩き 唯一無二の生地に感動! 笹塚の新鋭「dough-ist」へ
おいしいパンを求めて世界中どこまでも! パン愛にあふれたモデル山野ゆり改め“パン野ゆり”が、話題の新店から知る人ぞ知る逸品まで、津々浦々パンの世界を独自の視点でお届け。人気店出身のパン職人が手がける「dough-ist」を訪問!
こんにちは! 暑さに負けてドラクエウォークがなかなか捗らないパン野です。
今回は待望のニューオープン、笹塚にできた「dough-ist」のパンをレポートします♡
笹塚駅から徒歩7分位でしょうか? 住宅街をてこてこ歩いているとパンの匂いや行列に気づく方も多いかと思います。
お店の名前はドウイスト=生地のスペシャリストという意味で、食べたときに「驚きがあるパン」を目指しています。
麹町にある名店「No.4」で10年以上パンを焼き続けてきた川原司さんが手がけています。常に「新しいものを作りたい!」という彼のパンの大ファンなのですが、パン作りの製法が普通のパン職人さんとは一味違うんです。
No.4でもパンにその特色が存分に出ていたとは思うのですが、ドウイストではさらに進化した川原さんのパンが(生地が!)楽しめるのでパン好きさん、マストチェック!!
店内は温かみのあるムードの中、パンがひっそりとぎっしりとお出迎え(パンが陳列されるプレートまで全て可愛い!)。
フルラインナップで40種類ほどの作品たちはビジュアルからも心が惹かれるパンが多く、目移りしまくり。
見て見て! スコーンの形が面白い♡ 縦ではなく横に膨らんでいる……! こんな形初めて見た〜!
これね、食べたらすごいです。
外はクッキーのようにザクザクで食感が楽しくて、中はしっとり……♡
スコーンが苦手な方にこそ絶対食べてもらいたいです! こんなスコーンはドウイストにしかない(断言)。
パンの種類(焼き菓子含め)は30〜40種類あるのですが、バリエーションが多い!
中でも川原シェフが最近凝っているというこちらのエッグタルトも必食ですよ、皆様。
何やらタルト部分の底は湯種のパイ生地になっているのでフィリングとの一体感&口溶け感、世界一。
(昔リスボンでも本番のエッグタルトを食べたし、なんなら先週パリでポルトガルNo. 1のエッグタルト屋さんのエッグタルトも食べたんですがドウイストが1番おいしい♡)
こちら絶対忘れてはならないスペシャリテのドウイスト。
モチモチでネッチリな弾力がありながら甘味を感じる……。なんか、コクもある……!
一言で言ってしまうとめっちゃくちゃおいしいパン……!!
「おいしさを噛みしめたい‼︎」という気持ちで溢れ、オートで咀嚼が増えるパンです(いっぱい噛むしダイエットにも良くないですか?)。
そのまま食べてもおいしいのはもちろん、サンドイッチやお料理に合わせてもな万能選手。毎日食べれたら幸せだろうな〜♡
(左)フレンチトーストも焦げ目がおいしそう〜。 (右)クリームパンも食べれば良かった……。絶対トロトロで飲めるクリームパンだこれ。
冷蔵ケース内のサンドイッチも要チェック!(どれもこれもおいしそう無双)
ちなみに、東京で個人的に1番好きな「だし卵サンド」は下段のものに決定♡
薄い幕のようなクラストにテカテカとした水分量を存分に含んだクラム、顎がなくても食べられそうな極上なパン生地。だしが効いた卵がたっぷりインされた満足度高めなサンドイッチ。
だし卵サンドは山形食パンの生地で作られているそうなんですが、この山形食パンも、とにかくオススメ! シンプルイズベストという言葉がこれほどお似合いなパンはない(断言)。
何気に私の中で1番ヒットだったのが、ドウイスト(全粒粉)を使用したこちらのジャンボンブール。
これもねぇ……生地がねぇ……本当にすごい……!
全粒粉でルヴァンを使用しているのに酸っぱさや酸味がないんです。それでいてスッと歯切れが良く、味わいが深い。しかもね、冷蔵庫に入れても硬くならないんですって!(え!)
ジャンボンブールはサンドイッチの定番。
見た目や素材の組み合わせはよくあるものですが、パンのおいしさに必ず驚くこと間違いないです♡ 見かけたら絶対に食べてみてください。
「新しいパンを作りたい」というモチベーションがとにかく高い川原さん。唯一無二感が光るパンがドウイストには溢れています。
ドウイストのパンが毎日食べられるなら笹塚に引越したいなぁ……と本気で思っています。
追伸
塩パン(写真左上の小さなパン)もマストでよろしくお願いします。
驚きの口溶けで、消えてなくなります。
dough-ist
住所/東京都渋谷区笹塚3-12−5 ホワイトハウス 1F
営業時間/11:00〜19:00
TEL/03-4400-4182
URL/https://dough-ist.jp/
Instagram/@doughist.sasazuka
Photos: Ayako Masunaga Text: Yuri Panno Edit: Yukiko Shinto