準備はできてる? 2024年の本格的な風の時代到来に向けた10の心得
2020年12月のグレート・コンジャンクションを出発点に、地の時代から風の時代への転換期を過ごしてきた私たち。23年6月11日からは新しい時代で飛躍するための点検と検証が必要な準備期間。24年以降の本格的な風の時代に向けて、地の時代の最終履修項目をチェックして!(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2023年7・8月合併号掲載)
2024年の本格的な風の時代到来に向けた10の心得
1. 自分軸を持とう
「世間からの評価」が大きな意味合いを持っていた地の時代。人は皆、子ども時代に親の庇護を受けて育つため、「いい子として生きる」ことは最大の生存戦略だったはず。風の時代は、そんな「いい子」の生き方に次々と矛盾を突きつけてきて、誰もが「本当にありたい自分ってどんなふう?」と自分のエゴに寄り添って考えることに。受けてきた躾や教育を客観視して「でも、これからはどうするか」を決めていく。
2. モラルを大切に
風の時代は自由と自発性を尊重するけれど、その根拠として高い道徳性を持つことも求めてくる。自分の欲を満たすためだけに専心して他人を平気で傷つけたり、否定したり、自然を破壊したりするのはNG。「みんなが同時に幸せになるためにはどうしたらいいか」を常に考えて、その上で必要なルールはきちんと守っていくこと。「自由」と「身勝手」は違うということを日頃から感じることが多くなる時代に。
3. 生活より愛で結ばれよう
「恋愛と結婚とは別」という言葉の背後には、経済力がない相手とは結婚しないほうがいい、という意味合いがあるけれど、地の時代が終わり、それだけが結婚の掟ではないと皆が気づくように。「ただ好きだから」という理由で、どれだけクリエイティブなパートナーシップが築けるか、皆が前向きに実験するようになりそう。「愛しているから一緒にいたい」という願いをもっともっと大事にしていい。
4. 個性を歓迎し尊重し合う
さまざまな分野でAI(人口知能)が活躍し、その勢いを止められなくなってくる2023年後半。天王星が双子座に入る26年4月にはその流れが最高潮に達し、今から単純労働の雇用は削減されていくプランが立てられそう。「暗記・計算」が重要視されていた義務教育のあり方にも見直しが求められ、それぞれが幼い頃から持つ個性が尊重されていくようになっていく。みんなが違ってOKの時代に。
5. 時代遅れの「我慢」はやめよう
お金のためだけにあくせく働いて、老後の資金を貯めるために時間を費やす価値観はエンディングが見えてきそう。地の時代は「我慢すること」「ド根性で耐え忍ぶこと」が美徳とされていたけれど、実際に我慢を重ねることで心身にかかる負担は、医療費などの大きな経済的ロスにもつながっていく。「今を輝いて楽しく生きる」ことに本能的に目覚め、誰もが過剰な忍耐を背負わない道を選ぶ時代に。
6. ファッションはやっぱり大切!
人生とコミュニケーションを楽しむ娯楽としてのファッションが再び見直される時代に。「センス」という概念が、力づくのパワーや経済力以上に影響力を持つようになり、「ファッションで上機嫌になる」ことを心得ている上級者には、豊かさやチャンスも多く舞い込む。トレンドという概念はほぼ消滅し、時空を超えた「魂が求めるファッション」を個々が見つけ出していく。仲間を見つける目印にも。
7. ネット社会のルールを守る
成熟したネット社会は、これまで放置してきたSNSのマナーを厳重化し、三次元の傷害事件と同じように扱っていく。「匿名だから」とマナー違反を繰り返していると、大きな事件になってしまうことも。著名人からの要請も大きくなり、「相手が有名人だから叩いてもいい」といった勝手な思い込みは通用しなくなりそう。ネット上のお金の動きも緻密に精査されるので、チケット詐欺のような犯罪も消滅。
8. 自分を輝かせる食べ物を
「過労死など論外」という時代へのシフトは、「何よりも健康であることが大事」ということを同時に気づかせてくれる。食品添加物や発がん性物質を含む食べ物についての情報開示が進み「本当に身体によい食べ物とは何か」に世の中の興味関心が集中。ハーブやスパイスの持つ効能にもスポットライトが当たりそう。薬に依存させる治療法にもメスが入り、経済優先の医療にも疑問が投げかけられる。
9. ジェンダーの多様化は当たり前に
すでに女性の不満が爆発している社会問題だけにとどまらず、「性」ということに関してさらなるデリカシーが求められる時代に。LGBTQの権利の拡大はもちろん、それを表現する行為にも寛大な視線を持つことが当然になってくる。性の悩みをタブー視する社会に限界が来て、いろいろなセクシュアリティのあり方が理解されるように。ストレートの男女間の問題も同じようにケアが必要な時代になる。
10. イマジネーションで現実を描く
さまざまなツールが飛躍的に発達すると、個々の人間に必要なのは「イマジネーション」という結論に。漫画家になりたいのなら、ストーリーや画像をイメージする力が求められる。作成面ではテクノロジーがサポートしてくれるので、誰もが漫画家になれる……といったように、「どうせ無理」と思わず、何でも空想してみる。医学・通信・経済・芸術すべてにおいて、イマジネーションの力が問われる。
Text:Lapis Nekohoshi Illustrations:Midori Komatsu Edit:Chiho Inoue
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