アアルトからマリメッコ、『ムーミン』まで。「ザ・フィンランドデザイン展」 | Numero TOKYO
Art / Feature

アアルトからマリメッコ、『ムーミン』まで。「ザ・フィンランドデザイン展」

アルヴァ・アアルトのフラワーベース、マリメッコのテキスタイル、トーベ・ヤンソンの『ムーミン』まで。シンプルで愛らしいそのデザインは、いかにして時代を超える存在になったのか。魅力あふれるフィンランドデザインの秘密をひもとく展覧会が、Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催される。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年1・2月合併号掲載)

西にスウェーデン、東にロシア。北欧諸国のなかでも森と湖に恵まれ、長く暗い冬の一方で、花々やベリーに彩られた夏の景色が広がるフィンランド。大自然の中で人々はサウナ文化を育み、4年連続世界一位の幸福度を築いてきた(国連「世界幸福度調査」2018〜21年)。そんな彼らの生活を支えているのが、美しく機能的なデザインの数々。ロシアから1917年に独立後、自らのアイデンティティとともに建築やデザインを追求。モダニズムの影響下で、自然を取り入れた独自のスタイルを作り上げていった。

アルヴァ&アイノのアアルト夫妻による家具をはじめ、イッタラやアラビアのテーブルウェア、有機的なフォルムのガラス工芸、カラフルなパターンが目を惹くマリメッコのテキスタイル、トーベ・ヤンソンの『ムーミン』に代表される子ども向けキャラクターや知育玩具まで。

本展はヘルシンキ市立美術館(HAM)監修のもと、1930〜70年代にデザイン・制作された作品約250点と約80点の関係資料を展示し、音声コンテンツのナビゲーターをミナ ペルホネンの皆川明が務める。自然を愛する暮らしが生んだフィンランドデザイン。長い冬を健やかに、心温かく過ごす知恵がここにある。

「ザ・フィンランドデザイン展—自然が宿るライフスタイル」

会期/2021年12月7日(火)〜2022年1月30日(日)
会場/Bunkamura ザ・ミュージアム
住所/東京都渋谷区道玄坂2-24-1
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL/www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_Finland/
※一部日程については要事前予約。皆川明によるスペシャル音声コンテンツ(有料)の詳細のほか、最新情報はサイトを参照。

Edit & Text : Keita Fukasawa

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