雑誌『IWAKAN』を片手に政治について語りたい!
クリエイティブスタジオREINGが手がける雑誌『IWAKAN』。その3号目「特集 政自」が9月17日(金)に発売になりました。今号もすごいです。「IWAKAN読んだ? 政治について話そうよ!」と友達と話したくてたまりません。
『IWAKAN』はクリエイティブスタジオREINGが「世の中の当たり前に“違和感”を問いかける」をテーマに2020年10月に創刊した雑誌。1号目は男女二元論への違和感を、2号目は社会がつくり上げた恋愛のルールへの違和感を問いかけ、その力強いビジュアルと多様な人々のリアルな声を伝えるインタビューは、生きづらさを抱える多くの人に寄り添うと同時に固定概念にとらわれていた人々の「常識」を打ち砕き話題に。私自身もとてもパワーをもらい、IWAKAN編集部のエド・オリバーさんとユリ・アボさんに本誌ヌメロ・トウキョウ6月号でも取材させてもらいました。
「個人の政治的なパワーを取り戻す」という意味のIWAKAN編集部作の造語「政自」をテーマに、今号もパワフルなビジュアルで訴えるアーティストページからさまざまなジェンダーや立場の人のリアルや本音を伝える大充実のインタビュー、1号目で好評だったという読者の声を集めたアンケートページ「ユーザーボイス」、そしてIWAKAN初となる漫画まで盛りだくさん。
巻頭のモデル・俳優のイシヅカユウさんとイギリスで同性婚をしたばかりのKanさんの対談では、性的マイノリティというだけで与えられない選択肢への悔しさ、それに声を上げるだけで政治化されてしまうことへの葛藤が取材されていて「僕の人生を政治化されたくない。自由に生きたい」というKanさんの言葉が胸に刺さりました。
社会への問題提起をDIYで表現するアーティスト、super-KIKIさんがIWAKANのために制作したセルフィーシリーズ「ひとり妄想選挙ポスター」はインパクト大! 生産性重視の世の中に違和感を投じる「たくさん寝たい党」、本当の多様性を実現する「二元論ぶちこわし党」、永住権や住所を持たない根無し草の人々にも投票権を与える「デラシネ党」、声を上げるマイノリティを応援する「ノイジーマイノリティ党」。あなたならどこに投票する?とディスカッションが盛り上がる最強のアートです。
読者にアンケートをとった「PEOPLE VOICE OPINION」ではトピックに賛成から反対まで様々な人の意見をびっしり載せていて読み応えがありました。また個人的に興味深かったのはアジア各国のフェミニズム運動や民主化運動について専門家に取材したページ。インドネシア、香港、韓国などの差別の現状や背景、日本が歴史的に及ぼした影響や社会運動で闘ってきた経緯やまだ闘っている部分などがわかって、改めて日本の現状に向き合いたくなりました。
もうすぐ始まる衆議院選。『IWAKAN』から政治を考えてみませんか。
高円寺の書店「タタ bookshop gallery」で10月3日(日)まで本誌に掲載したアートの原画や、会場でしか観ることのできない映像作品を展示しているので、こちらもぜひ!
【雑誌】IWAKAN Volume 03|特集 政自
価格/¥1,650(税込)
販売取り扱い/REINGオンラインストア store.reing.me/items/40970374
※一部書店でもお取り扱いあり(蔦屋書店、ジュンク堂書店池袋本店、本屋B&B 他)
【展示】『IWAKAN MAGAZINE 3rd EXHIBITION -政自-』
会期/2021年9月17日(金)~10月3日(日)
場所/タタ bookshop gallery(東京都杉並区高円寺北2丁目38-15)
営業時間/13:00〜21:00
定休日/月・火・水
URL/tata-books.com/gallery/234