愛知のアーティスト支援事業「AICHI⇆ONLINE」が開催中 | Numero TOKYO
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愛知のアーティスト支援事業「AICHI⇆ONLINE」が開催中

AICHI⇆ONLINEロゴ (デザイン:三重野龍)
AICHI⇆ONLINEロゴ (デザイン:三重野龍)

愛知県主催のアートプロジェクト「AICHI⇆ONLINE(アイチ⇆オンライン)」が開催中。2021年3月21日(日)まで、オンラインで公開されている。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、制作の機会や発表の場を失った表現者たちを支援する、オンライン×オンサイト(一部)のアートプロジェクト「AICHI⇆ONLINE」が、愛知県主催で開催されている。アーティストやキュレーターらが新作を発表するこのプロジェクトでは、コロナ収束後も鑑賞者の心に残るようにと、名古屋城や伊良湖岬灯台など県の文化的財や、愛知県美術館や新美南吉記念館といった県内の文化施設に着目して制作されている。

監督:山下敦弘、脚本:向井康介 『ランブラーズ2』(2021年)
監督:山下敦弘、脚本:向井康介 『ランブラーズ2』(2021年)
玉山拓郎 オンライン・インスタレーション 『When I was born when I was born』
玉山拓郎 オンライン・インスタレーション 『When I was born when I was born』
本プロジェクトへの参加者は、映画『リンダ リンダ リンダ』(2005年)などで知られる映画監督の山下敦弘や、鮮やかな色調の壁や既製品の家具によるインスタレーションで注目されている気鋭のアーティスト・玉山拓郎のほか、キュレーター・西田雅希と彫刻家・黒川岳、漫画家・三浦よし木など、多様なジャンルによる計9組。
三浦よし木 『花をうめる』(原作:新美南吉)より
三浦よし木 『花をうめる』(原作:新美南吉)より

なお、本プロジェクトのスローガンは「明日はみんなをまっている。泉のようにわいている。らんぷのように点ってる。」。これは、同県生まれの児童文学作家であり、『ごんぎつね』で知られる新美南吉の詩『明日』からの一節で、“創造”への希望を託しているのだという。

国内外の美術館で展覧会の中止が相次ぐなか、美術館や表現者たちによる文化にかける想いと未来への希望が感じられるプロジェクト。その想いに触れてみてはいかが。

 

※掲載情報は2月20日時点のものです。
最新情報は公式サイトをチェックしてください。

AICHI⇆ONLINE
会期/2021年2月1日(月)~3月21日(日)
URL/aichionline.jp/
TEL/052-971-5511(愛知芸術文化センター 代表)

※「甕々の声」のみ、オンサイト展示あり。詳しくは公式サイトで確認のこと。

Text : Manami Abe

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