人生が変わるかもしれない・・・。屋久島リトリートの旅 Vol.1 | Numero TOKYO
Life / Editor's Post

人生が変わるかもしれない・・・。屋久島リトリートの旅 Vol.1

東京をしばし離れて、屋久島でリトリートの旅をしていました。大自然と繋がることで自分自身とも深く繋がることができ、明らかに「リボーン」できた旅。個人的な思い出にはなりますが、シェアできたらいいなと思いまとめてみました。

「屋久島はガイドを誰にしてもらうかが重要」そう教えてもらった私は、旅のメインのナビゲーションをEARTH TRIBES.の鈴木さんにお願いしたのですが、本当に素晴らしい旅になりました。王道の観光とは若干外れているかもしれませんが、印象に残ったポイントをご紹介させていただきます。

屋久島の聖なる川


Photos:Hiromi Suzuki ドローンで撮影
Photos:Hiromi Suzuki ドローンで撮影

リトリートの始まりは、その土地の水に馴染み入ること。天然の湧き水をいただきながら、道なき道を歩き、ガイドブックには載っていない秘密の場所へ。一人では絶対に行けない森の奥には、エメラルドグリーンに輝く川が静かに流れていました。

大きな花崗岩がからなる、まさに自然のプール。11月下旬の川の水は経験したことがないほどの冷たさで、本当に寒かったのですが、思いきって水着に着替えてダイブ! その勇気と体験は間違いなく「ネクストレベル」の自分に出会えた瞬間でした。旅の始まりに、身も心も水で清めることで、屋久島の地にちょっとだけ馴染むことが許されたような、仲間入りをさせてもらえたような・・・そんなディープな感覚も。(ちなみにダイブして以来、長年の肩こりも一瞬でなくなり、体がとても軽くなりました!笑)

宇宙を感じるクリスタル岬

巨大な花崗岩が隆起してできたといわれる屋久島。“エネルギーバランスを整える”効果があるとされるパワーストーンが地下に眠っているということは、まさに島まるごとが強大なパワースポット! その中でも、特にパワーを感じた場所が「クリスタル岬」です。

丸い形をしている屋久島。島民たちはそれを時計に見立て、場所を時間に例えて教えてくれます。クリスタル岬があるのは、北東で2時くらい場所。

車から降り、アドベンチャーのように岩場を慎重に進んでいくと、断崖絶壁からとんでもない大パノラマが! ここは昔、クリスタルの採掘場だったことからそう呼ばれているそうで、今でも岩肌にキラキラと輝く水晶を見ることができます。

リトリートで偶然一緒になったNatsuさん。美しい!
リトリートで偶然一緒になったNatsuさん。美しい!

切り立った赤い岩に、激しく打ち付けられる真っ白な波しぶき。奥には濃いブルーの太平洋が雄大に広がります。見たことがないような自然剥き出しの壮大な光景。確実に現代の日本ではない、なんというか宇宙に来てしまったかのよう・・・!

宇宙クラスのパワーを感じながら、岩の上で昼寝するなり、瞑想をするなり、自分の時間をゆっくり過ごさせていただきました。

誰もいないエメラルドグリーンのビーチ

Photo:Hiromi Suzuki ドローンで撮影
Photo:Hiromi Suzuki ドローンで撮影

鈴木さんのツアーは、例え寒い冬でも美しい水があればどんどん飛び込むそうで(笑)。誰もいないビーチもとても良い時間でした。

水が冷たくなってしまった秋の海には、私たち以外当然誰もいませんでした。聖なる川の水で洗礼を受け鍛えられてしまった体は、もはやどんな冷たい水がこようとも大丈夫でして…!(笑)


Photos:Hiromi Suzuki ドローンで撮影
Photos:Hiromi Suzuki ドローンで撮影

一粒一粒がクリスタルのように輝く白い砂浜。透き通るほどのエメラルドグリーンの水にぷかり・・・。塩分濃度が低いという海水は、さらさらと心地良く優しく、ゆっくりと海に溶け込んでいく時間を楽しみました。

神聖な森の憩いの場「おじいちゃんの木」

Photo:Hiromi Suzuki
Photo:Hiromi Suzuki

森のツアーでもたくさんの冒険と学びがありました。中でも思い出深いのが、通称「おじいちゃんの木」と呼ばれるガジュマルの木に会いに行ったこと。

誰もいない静まり返った深い森の中をアドベンチャーのように進み、いざその場所へ。おじいちゃんの木は、複雑に絡み合いながら、天高くそびえ立ち、この森を守るかのようにとても優しいオーラを放っていました。というのも、この木は普段、野生のシカやサルたちの憩いの場だという。少しの間だけ彼らの邪魔にならないように、憩いの場をシェアさせていただきました。

さまざまな木々の根っこが互いに栄養を補うように、縦横無尽に広がり生息しています。根っこを傷つけないように、靴を脱ぎ捨て裸足に。足の裏から大地の鼓動を感じたり、みんなで美味しいコーヒーや手作りのお菓子を味わったり。のんびり昼寝をしたり、瞑想したり…。おじいちゃんの木とそれぞれに対話し、心落ち着く時を過ごすことができました。


こちらはヤクスギランドにて。屋久杉の空洞の中にお邪魔しました。この大きな屋久杉には、覆いかぶさるように他の樹木たちが根を張り、重なり合って生きています。空洞の中は、ほんのりあたたかく、木は驚くほどにふかふか。他の植物たちに命をわけ続け、その役目を終わろうとしている屋久杉は、ゆっくり時をかけて土に還っていくんだという。木の表面は緑の苔に覆われ、そこには可愛らしい新芽が芽吹いていたり・・・。私たちには想像がつかないほどの年月をかけて、森は命の循環しているのだという。

EARTH TRIBES.の鈴木さんのリトリートツアーが終了しても、屋久島に魅せられてしまった私は、もう少し旅を続けることに・・・! 旅の後半はVol.2にてお届けします!

人生が変わるかもしれない・・・。屋久島リトリートの旅 Vol.2へ

Photos & Text:Aika Kiyohara

Profile

清原愛花Aika Kiyohara コントリビューティング・ファッション・エディター/スタイリスト。大学時代よりさまざまな編集部を経て、2009年より『Numéro TOKYO』に参加。田中杏子に師事後、独立。本誌ではジュエリー&ファッションストーリーを担当。フリーランスのスタイリストとしては、雑誌や広告、女優、ミュージシャンの衣装を手がける。最近は、愛犬エルトン・清原くん(ヨークシャテリア)のママとして、ライフをエンジョイ中。Instagram @kiyoai413

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