フードクリエイター 寺井幸也がおすすめ。おうち美食が叶う絶品テイクアウト
食通のゲストセレクターを迎え、いま注目の“食の世界”をおすすめのレストランとともに紹介するフード連載。Vol.20はフードクリエイターの寺井幸也がおうちで楽しめるテイクアウトメニューを紹介。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年9月号掲載)
おうち時間と空間を豊かにする、プロの美食
「以前は週6で外食、残る1日はホームパーティーとほぼ毎日会食でした。ただコロナ禍を経て僕自身の食生活が大きく変わりましたし、これからも外食に限らず、テイクアウトや宅配という選択肢が当たり前になっていく。そんな新しい日常がすでに始まっていると感じます。僕のお店『YUKIYAMESHI』でも大切にしていることですが、テイクアウトを利用するときに重視しているのは、やっぱりおいしさ! また食後の“重さ”がなく、毎日でも食べたくなる味わいも重要です。これらは今回お勧めする料理の共通点でもあります。
“幸也飯”をはじめ、『Alaska zwei』のヘルシーながらおなかも心も満たされる『豆腐カツ丼』、『からあげ縁』の家庭料理感のある『ジューシーもも丸』など、どれも食べると安心します。”Withコロナ”の今、料理に力を入れる方も多いはず。でも毎日自炊するのは実際とても大変ですよね? だから僕は、全てを頑張って作らなくてもいいと思う。自炊するには手間暇かかる、なおかつ“特別感”も楽しめるプロの料理をテイクアウトして、おうちにおける食の時間を豊かにする。このスタイルが今後のスタンダードになるでしょう」
YUKIYAMESHI
2019年11月にオープンした、寺井幸也さんによるデリ&ケータリングショップ「YUKIYAMESHI」。「自宅に来た友人に手料理を振る舞ったのがきっかけで、ファッション誌などの現場のケータリングを手掛けるようになり、規模が大きくなってきたのでお店に」(寺井さん)。華やかで目に楽しく、食べるとホッとする“幸也飯”は、ハレの日はもちろん、ケの日のごちそうにもぴったり。「食材や調理を工夫することで、外食にありがちな“重さ”を限りなくなくしています」グルテンフリーやヴィーガンメニューも充実。
住所/東京都目黒区青葉台1-18-7
TEL/03-5422-3518
営業時間/7:00〜19:30
定休日/水
https://yukiyameshi.jp/
Alaska zwei(アラスカツヴァイ)
中目黒にあるカフェ「Alaska zwei」は100%ヴィーガン。「開店に際して誰もが幸せな気持ちで食べられるご飯として、浮かんだのがヴィーガン料理でした」と店主の大皿彩子さん。開店以前にドイツのカフェに行ったとき、現地のヒップな男性たちが、お酒とともにヴィーガン料理を楽しむ姿を見たことが全ての始まり。寺井さんの大好物は一日中食べられる「豆腐カツ丼」。「高野豆腐で作った豆腐カツやフレッシュな野菜を楽しんでほしいので、家に持ち帰ったら作りたてのうちにぜひ!」(大皿さん)
住所/東京都目黒区東山2-5-7
TEL/03-6425-7399
営業時間/11:30〜21:00(月・火〜18:00、水〜16:00)
定休日/不定休
Instagram:@alaska_zwei
からあげ縁
昨今街でよく見かける唐揚げのテイクアウト専門店。唐揚げ好きで、在宅期間中にはいろいろと食べ比べをした寺井さんは「からあげ縁」がお気に入り。中でも“一度食べたら必ずリピートしたくなる”のが「ジューシーもも丸」(100g¥240)。肉汁をぎゅっと閉じ込めていて、かじると口の中が旨味でいっぱいに! ころんと丸〜いサイズで食べやすいのも魅力。また香ばしい「カリッともも」やごまとにんにくの風味がいい「極ダレ」、食感がくせになる「なんこつ」などあるので複数種買ってホームパーティにも。
住所/東京都台東区浅草1-24-7 1F(浅草総本店。ほか支店多数)
TEL/03-3845-3433
営業時間/10:30〜22:00
定休日/無休
http://karaageyukari.jp/
※掲載情報は7月28日時点のものです。
営業状況など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
Photos:Aya Kawachi(YUKIYAMESHI、Alaska zwei)Text:Nao Kadokami Edit:Yuuka Shiomi