私たちのニュースタンダード file.4 RESTIR PR キム・ドユン | Numero TOKYO
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私たちのニュースタンダード file.4 RESTIR PR キム・ドユン

私たちが直面した、いまだかつてない困難。コロナ禍で見つけた新しい価値観について、ファッション業界人に聞く新連載がスタート。 STAYHOME期間を経て手に入れた、それぞれの“ニュースタンダード”とは。第4回目はRESTIR PRのキム・ドユン。

サステナブルな物事に興味関心を持つように

──STAYHOME期間中に始めた新しい趣味や習慣、活動について教えてください。

「自分の体や環境・動物に優しいものについて興味を持ち始めました。恥ずかしい話ですが、今まではサステナブル的なことに興味を持っていませんでした。自粛期間中にさまざまなファッションのYouTubeやドキュメンタリーなどを観て、私の甘い考えが今この地球や自分自身の体を壊しているかもしれないと疑問を持つことになり、そこから環境に優しく、動物や人間に優しいオーガニックやサステナブルなものに興味を持ち、購入するようになりました。まだまだもっと知っていくべきなことが山ほどあるとは思いますが、一歩一歩自分の習慣や考え方をもっと変えていこうと思っています」

「自粛期間中に購入したものや、考え方が変わったきっかけとなったアイテムはJohn Master OrganicsのヘアトリートメントとNagiのナプキンがいらない生理用アンダーウェアです。John Master Organicsのヘアトリートメントは、ナチュラルなまま生きていくことが大変な今の時代に、”飾らずに生きていこう”という考え方にすごく共感して購入しました。塗った後に洗う必要もないので、さらっとしていて、痛んでいた髪の毛も良くなり満足しています。Nagiのアンダーウェアは今まで手に入れたものの中で一番気に入っています。私は子宮が弱いので、可愛いものや色々なレースで飾ってあるアンダーウェアなどは着られません。コットンではないと歩けないほどの痛みを感じたりもします。ナプキンをつけるだけでも不便で痛みを感じる私にはとても必要なものです。デザインもシンプルで、生理だからこそ気楽に着られます。洗って使えるのでサステナブルでもあり、自分の体も守れます」

──コロナ以前と今で変化したことはありますか?

「この自粛期間中には自分自身について考える時間が多かったので、これから自分がやりたいこと、やらなければならないことなどをまとめることができる時間でした。死について深く考えたことがなかったのですが、今回のコロナウイルスで自分がいつどんなことで死ぬか分からないことを自覚しました。自分にルールを作ってそれを守ることより、今自分はどんな気持ちなのか、自分はどんなことがしたいのか、どんなことが食べたいのかという気分に集中することになりました。ネガティブになることを防ぐために毎日何か一つは必ず自分を褒めたり、自分を一番大切にしています」

──その他発信したいことがあれば、ぜひお聞かせください。

「一つおすすめさせていただきたい展示があります。「オラファー・エリアソンのときに川は橋となる」は、作品の素材から発送まですべてにサステナブルのメッセージを込めているので、行くだけでも考え方が変わると思います。忘れずにマスクは必ずつけてくださいね!」

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Edit: Yukiko Shinto, Nozomi Urushibara

Profile

キム・ドユンDoyun Kim 1993年生まれ韓国出身。自国の大学でファッションデザインを専攻したのち来日し、文化服装学院ファッション流通課でスタイリングを学ぶ。卒業後はライターやスタイリスト、ファッションコンサルティング、日韓ビジネス通訳などを経験。現在は「リステア」「ルシェルブルー」「アイレネ」のプレスとして活躍中。好きなものはファッションとメイク、旅行、音楽フェス、フィルムカメラ。将来の夢は女性が教育を受けられない国で学校をつくること。Instagram: @hocicuzu

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