【新連載】パントビスコの不都合研究所 vol.1 ゲスト 小嶋陽菜 | Numero TOKYO
Culture / Pantovisco's Column

【新連載】パントビスコの不都合研究所 vol.1 ゲスト 小嶋陽菜

ようこそ、ここはパントビスコの不都合研究所。世の中に渦巻くありとあらゆる“不都合”な出来事や日常の些細な気づき、気になることなどをテーマに、所長のパントビスコがゲストを迎えてゆる〜くトークを繰り広げる新連載。果たして、ゲストの不都合を解決に導くことができるのか? 記念すべき第一回目のゲストは、小嶋陽菜が登場!

パントビスコ「本日は新連載のゲストとしてご登場いただき、ありがとうございます。『パントビスコの不都合研究所』は、普段気になることだったり、『こうだったらいいのにな』というあれこれについてゆるくおしゃべりするコーナーです。最後に、僕が解決します。解決できないこともあるかもしれないですけど」

小嶋陽菜「不都合なこと…う〜ん、難しいですね(笑)」

パントビスコ「まずは、お互いの似顔絵を描き合いましょう。それを対談のアイコンにします」

小嶋陽菜「似顔絵ってどこから描いたらいいんでしたっけ…。インスタの写真を参考にします」

パントビスコ「小嶋さん、眉毛から描き始めましたね。しかも顔が二つあります」

小嶋陽菜「ふふふ、どうしよう(笑)」

完成!

小嶋陽菜・画「パントビスコ」 / パントビスコ・画「小嶋陽菜」

話題になった“クソリプおじさん”への神対応

(パントビスコ)「早速ですが、日常の中で気になっていることってありますか?」

(小嶋陽菜)「う〜ん…。あんまり気にしていないですかね」

「イラっとすることもないですか?」

「しょうがないなって思っちゃう。今、色々便利じゃないですか。なんでもテクノロジーが解決してくれそうなので」

「そうですね、素晴らしい。…この企画は終わった!」

「え! 初回なのに(笑)」

「いえいえ、でも本当に素晴らしいことだと思います。小嶋さんのSNSを拝見していると、普通の人だったら怒ったりしそうなところを、全然そんな感じにならないので。普段どういう心持ちでいらっしゃるのかなと思って。例えば、“クソリプおじさん”っているじゃないですか。僕は、たまに小嶋さんがする返信が大好きなんですね」

「え、そうなんですか。うれしい(笑)」

「諭すというか、いさめるというか。『やめてください』じゃないんですよね。普通のアンチっぽい人たっだら激怒すると思うんですけど、クソリプおじさんは返事ももらったし、改善しようとも思うと思うんですよね。だからそのバランスが素晴らしいなと思って」

「ありがとうございます(笑)」

「可愛がっている感じ。器の大きさが違いますね」

「可愛いですもん(笑)。でも、そのときTwitterで『こういうお洋服が出るよ』ってことをつぶやいたら、リプが全部おじさんだったんですよ。女の子向けの洋服なんですけど」

「そのときはどんな返信が来たのですか?」

「知らない言葉を使っているんですよね(笑)。一番衝撃的だったのが、『残り少ないので悩んでいる方はお早めに!』というツイートに『陽菜、それはナヤンデルタール人だね』って。ちょっと理解できない領域です(笑)。昔から応援してくださる方はたくさんいらっしゃるんですけど、卒業してからファンの方も移り動いていかれるなかで、濃い人たちが残りましたね」

「これまでとんでもない数の方たちと会われてきましたからね。人間力が違いますね」

「そうですね、AKB48時代の毎週末の握手会で鍛えられましたね(笑)」

「でも、これだけお忙しいのに、どの角度から見てもいっぱいいっぱいに見えないですよね。せかせかしていない。実際は洋服のことだったりもあって、大変だと思いますけど」

「そんなことないです、結構せっかちなところあるんですよ(笑)」

「洋服といえば、BASEで販売をされていますが、BASEという手段を選んだのはなぜですか」

「大きく始めたり、人をいきなり動かすのはリスクが大きいなぁと。自分のやりたいことをすぐ表現できるのが今の時代だなと思ったので始めました」

「でもすぐ完売になるほどの人気ぶりで。あの数量のコントロールはどうしているんだろうと思って」

「ありがたいことに、リピーターの方や、オーダーが毎回増えているので、私自身も数が読めないところがあって。そもそも仕事に対して、大儲けをしたいという気持ちがないんです。いいものを好きな人同士でシェアできたらいいなぁという感覚ですね」

「VLOGも拝見しまして」

「色々見てくださっているんですね! ありがとうございます(笑)」

「VLOGでは日常を切り取って、作り込んでいないものを発信されていますよね。ご自分の生活を切り取っているはずなのに、生活感がまったくないんですよね。いい意味で」

「それは昔から言われますね。生活感を出しているつもりなんですけどね」

「洗濯ものを畳んだり、食器を洗っている姿を想像できないですよね」

「全然洗いますけどね(笑)」

「僕ばかり喋ってますけど、大丈夫ですか?」

「(笑)。パントビスコさんを知ったきっかけは、AKB48時代の同期の友達が、3年くらい前に『これ面白いよ』って教えてくれて。確か、女の子が男の子を取り合ってるみたいな作品で。面白いなって思ってフォローしました」

「Twitterで最初の方にバズった作品ですね。うれしいです。あぁ、絵を描いていてよかった」

まさかのスマホ3個持ちの理由とは!?

「そういえば、私、スマホを3台持ち歩いていて」

「何用ですか?」

「一つは、普通に使っているもので、もう一つは、前の写真がたくさん残っていて、仕事で使うかもしれないので持ち歩いています。もう一つは、課金したパズルゲームが移行できていなくて(笑)。3台持ち歩いているんです。バッグに入れるのも大変だし」

「いつ使うかわからないですもんね」

「そうなんです。でも持ち歩きたいんですよ。それは無駄だなぁって思います。どうしたらいいんでしょう?」

「もう置いていくしかないですね」

「えぇ〜(笑)。誰でも言える〜!!」

「でも、ありますよね。OSをアップデートしたらこれまで使っていたアプリが全然使えなくなること。だから、僕もあえてアップデートしないときがあります。今僕は2つ持っているんですけど、1個の方はずっとアップデートしていないものを持っています。だから僕も人のことは言えないですね」

「じゃあ、みんなそうなのか〜」

「携帯にひもづいていえば、最近PayPayとかLINE Payとかありますよね。ポイントカードにスタンプを押す時代から思っていたんですけど、全部一つにならないのかなって」

「確かに〜。マイルも航空会社によって違いますもんね。マイルもなかなか使えないんですよね。『じゃあ明日どっか行こう』ってときとか、席が埋まっていて使えないこともあるし…」

「結構不都合が出てきましたね。では、その解決方法を提案します」

Illustration: Pantovisco Photos: Takaki Iwata Hair & Makeup: Miyuki Nakamura Edit & Text: Yukiko Shinto

Profile

小嶋陽菜Haruna Kojima 1988年4月19日生まれ、埼玉県出身。2005年よりAKB48の第1期生として活躍。2017年4月19日、29歳の誕生日にグループを卒業。数々の雑誌でモデルを務めるほか、ファッションブランド「Her lip to」のプロデューサーとしても活動している。YouTubeで配信中の「VLOG」も話題。Instagram: @nyanchan22
パントビスコPantovisco Instagramでフォロワー数53万人を抱えるマルチクリエイター。3冊の著書を出版し、現在は雑誌・Webでの連載の他、三越伊勢丹、花王、SONYなどとの企業コラボやTV出演など、業種や媒体を問わず活躍の場を広げている。Instagram: @pantovisco

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