マームと誰かさん「ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引越しの夜」再演 | Numero TOKYO
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マームと誰かさん「ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引越しの夜」再演

2012年からマームとジプシーの主宰藤田貴大が取り組み始めた「マームと誰かさん」は、他ジャンル作家とのコラボレーションで作りあげるシリーズだ。今回は、歌人・穂村弘とブックデザイナー・名久井直子との共作で、2014年に穂村、名久井それぞれとの共作、その後、東京芸術劇場で寺山修司の『書を捨てよ町へ出よう』で、穂村の映像出演、名久井の宣伝美術での共同作業を経て、2017年に『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』初演が行われている。穂村、名久井へのインタビューや穂村の書下ろしを含むテキスト、短歌等、で構成された舞台で、初演に熱い思いを持つファンも多い。

会場では、公演オリジナル書籍なども会場で販売されており、公演のパンフレットとはまた違った、作り手のメッセージが受け取れる。この本についてのマームとジプシー主宰者・藤田貴大と穂村、名久井、今回の公演の出演者でもある青柳の2017年の対談が公式ホームページに載っている。その中には「公演の度に毎回、本を出したりして」「レストランを開いたりして」と、様々な構想が語られているのだが、そんな話も「実現してくれたらいいのに…いや、実現するかも」と思わせるのがマームとジプシーの奥深さだ。 また、ユニークなのは、今回の公演が公募で集まった様々な会場で演じられているというところ。演劇は、観客が違えば全く違った雰囲気の作品になる。まして、請われて出向いた土地での上演なのだから、観る側の熱もまた、高くなるだろう。この冬のひと時に同じ場を共有する楽しみ。ぜひ、味わってみたい。

舞台 マームと誰かさん
穂村弘×マームとジプシー×名久井直子
「ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜」

上演台本・演出/藤田貴大
出演/青柳いづみ 他

<岩手公演>
会場/ いわてアートサポートセンター風のスタジオ
日程/12月25日(水)
チケット料金/一般 3,500 円/当日 4,000 円

<東京公演>
日程/12月27日(金)~29日(日)
会場/キチム
チケット料金/予約4,000円/当日4,500円+ドリンク代

お問い合わ先/合同会社マームとジプシー
WEB/http://mum-gypsy.com/wp-mum/
E-mail/mum_gypsy@yahoo.co.jp

Text: Reiko Nakamura

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