噂の美少女アーティスト「mimi」とTORICOのブランド「Meewee」がコラボ
Instagramで話題を集めているアーティストmimiが、映画監督 TORICOが手がけるファッションブランド「MEEWEE」とのコラボコレクションを発表。それを記念して、原宿「MILKBOY」地下ギャラリー「VIXEN PROJECTS」で初個展「DART AND HONEY」を4月26日〜5月6日に開催する。
インスタグラムで注目の美少女アーティスト、mimi。彼女は、ドイツ文学とロックミュージック、夢にインスパイアを受けて、アーティスト活動を始める。
家から出るのが嫌いなため、買い物をほぼネット通販、本を読み、ゲームをして自身の身の回りを大好きなキャラクターに囲まれ引きこもって暮らしていたが、ある時、アメリカのポップ・シュルレアリスム運動を知ったことをきっかけに絵を描くことを思い立ったという。身の周りに溜まったamazonの段ボール箱の切れ端を使い、独学で絵を描き始める。90年代のグランジ、オルタナティブロックにどこか共通する若者の抱える鬱屈さと、彼女の作り出したキュートなキャラクターは、陰鬱でありながらもどこかポップな空気感を体現しているかのようだ。
mimiは自身の創作活動について、こう語っている。
「”ワーグナーの毒”という言葉があります。ドイツロマン主義時代を代表する作曲家リヒャルト・ワーグナーの作る曲には、人を狂わせるほどの中毒性があるということです。ワーグナーに限らず、ロマン主義の芸術作品には中毒性、陶酔作用のあるものがく、有名なのは『グリム童話集』などの民話やホフマン、フケーなどの幻想譚。私自身、魔術や妖精の夢物語に心酔してドイツロマン主義研究を選択しました。
ところがどうでしょう、学ぶにつれ見えてきた当時の時代背景は、なんとも過酷なものでした。荒廃した日常から逃避するため、当時の人々は文字通り”夢中”になれるものが必要だったわけですね。
性格の暗さと対人恐怖のために日常を脅かされていた私は、ロマン主義にシンパシーを感じずにはいられませんでした。次第に、読書だけではなく自分でも何か表現してみたくなり、絵の中に自分の逃避先をつくろうと思ったのが、絵の具と筆を手にとったきっかけです。
ドイツロマン主義はその退廃性からやがて批判され、終息に向かいます。しかし、やはり私は夢想なしで生活するのは困難です。現実/夢を行ったり来たりしながら、今日までなんとか生き延びてきました。たとえ生活が困難になろうとも、夢想を手放すことはできないのではないかと私は思います」
そんな、mimiのアートワークと、映画監督であり、Numero.jpのブロガーとしてもお馴染みのTORICOによるファッションブランド「MEEWEE」とのコラボレーションアイテムがリリース。発売を記念し、2019年4月26日(金)からゴールデンウィークの期間、原宿「MILKBOY」地下ギャラリー「VIXEN PROJECTS」にて初個展「DART AND HONEY」を開催。会場には、絵画作品とmimiの部屋にある小物で装飾した、まさに彼女の世界観を体感できる空間がインスタレーションとして再現される。
また、作品を使用した手編みの襟付きカットソー、Tシャツ、携帯ケースなどのアイテムを販売。会場内のカフェにて、mimiとのコラボメニューも登場する。
mimiの現実と夢の狭間に迷い込んで、ダークロマンティックな世界に浸ってみるのはいかが。
DART AND HONEY
会期/2019年4月26日(金)〜5月6日(日)
会場/VIXEN PRODUCTS
住所/東京都渋谷区神宮前6-29-3 KY BLDG. B1F
TEL/03-6419-7790
時間/12:00〜19:00(L.O.18:30)
MEEWEE SHOP
Text:Masumi Sasaki