usagi bon ごはんrecipe.1 ビーツのサラダ 紅生姜風味 | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん
recipe.1 ビーツのサラダ 紅生姜風味

アーティスト河原シンスケがプロデュースするサロンレストラン「usagi」の料理をわが家にも。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ「usagi bon ごはん」連載スタート。

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ビーツのサラダ 紅生姜風味
ビーツのほのかな甘みに、紅生姜の酸味と豆乳ピューレ+オリーブオイルのまろやかな味のミックス。

【材料】2人分
ビーツ  1個(約160g)
豆乳  30ml
紅生姜  少々
オリーブオイル  大さじ1

【作り方】
1.ビーツは洗って、丸ごと柔らかくなるまで約1時間蒸す(圧力鍋なら沸騰してから15分)。
2.取り出して、粗熱が取れたら、ビーツの皮をむく。
3.ミキサーにビーツの半分と水80ml(分量外)を入れ、ピューレ状にする。
ミキサーがなければ、すりおろしてもいい。
4.鍋に③を入れ、火にかけ、沸騰してから約5分弱火で煮詰めて、余分な水分を飛ばす。
5.ほとんど水分が少なくなったら火を止め、豆乳を入れ混ぜ合わせ、そのまま冷やす。
6.②の残り半分のビーツを食べやすく切る。紅生姜は刻む。
7.器に⑤のピューレをしき、⑥のビーツをのせる。
8.オリーブオイルを回しかけ、上から⑥の紅生姜をふる。

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ピンクの指先

臙脂(えんじ)色の語源は、古くは紀元前に遡る。かつて中国の燕(えん)の国の紅の色が最高と称され、その紅に山羊の脂を混ぜ、燕産の化粧紅がブランド化、後に「臙脂(えんじ)」と呼ばれるようになったことに由来しているようだ。黒みを帯びた艶っぽい赤。
そんな色の野菜が「ビーツ」。近頃は日本でも容易に見つけられるようになった。僕が初めて見たのはパリのマルシェ。すでに茹でられ赤紫色になったそれを、「これって一体どんな味?」「野菜?」「それともフルーツ?」と、言葉もおぼつかないまま買ってきて、袋から出した途端にビチャ!手が滑って無残にも白いTシャツに蛍光フューシャピンクのシミが…。「しまった…」。でも同時に、「なんて綺麗な色なんだ~!」っと思った記憶がある。
「パリって野菜汁まで流石に洒落てる!」なんて、うぶで可愛かった頃の話。
女性がビーツを料理すると、ピンクに染まった指先に、ちょっと可愛いセクシーさが宿る、とも思うのだが…。

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Instagram/@usagi_tokyo_salon
FACEBOOK/Usagi Tokyo

サロンレストラン「usagi」とは

Photos&Art Work&Text:Shinsuke Kawahara
Food Direction:Shintaro Imahira
Edit:Masumi Sasaki

Profile

河原シンスケ(Shinsuke Kawahara) 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo:Keiichi Nitta)
今平慎太郎(Shintaro Imahira) 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。(Photo:Ayako Masunaga)

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