アンジェリーナ・ジョリー監督作、アカデミー外国語映画賞部門に出品
アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)が監督を務めた新作『最初に父が殺された』がカンボジア映画としてアカデミー外国語映画賞に出品された。
同作は東南アジアを舞台に、キャストは全てカンボジア人、英語の会話も実質ないこともあって、カンボジアのオスカー選考委員会によって同部門に出品となった。ルオン・ウンの回想録『最初に父が殺された 飢餓と虐殺の恐怖を越えて』をベースに、ウンの半生やポル・ポト派によって大量虐殺が行われた1970年代を生きたカンボジアの人々に焦点をあてた同作は、テルライド映画祭とトロント映画祭で初めて上映され、その後今月15日(金)よりネットフリックスにて世界同時配信が始まっている。今回の同部門での出品は外国映画への関心を高めるためにも大変名誉あることだが、アカデミーがそれを受け入れるかどうかは定かではない。
アンジェリーナは、最近ヴァニティ・フェアのインタビューで同作の子役ウンのキャスティングについて、カンボジアの孤児院やサーカス、スラムに住む子供たちからの中から行ったことを明かしていた。子供達の目の前に現金を置き、その使い道について尋ねるという形式のオーディションを行ったというアンジェリーナはこう語った。「(主役の)スレイ・モクは、今回オーディションを行った中で一番長い時間目の前のお金を見つめていた子なの。お金を返すように言ったら、とても困惑した表情を浮かべたわ。色々な感情が一度に押し寄せてきたんだと思う。後でそのお金を何に使うかと尋ねたら、亡くなったおじいちゃんのためにお墓を建ててあげると言っていたわ」。
©BANG Media International
Photo:bangshowbiz