三浦大地のラグジュアリー&モードな「アマンギリ」滞在記
時間できたら旅に出るというほど、旅とホテルとファッションをこよなく愛す、マルチに活動するクリエイター三浦大地のワンランク上の旅。アメリカ南西部の雄大な渓谷に佇む隠れ家リゾート「アマンギリ」を目指してロードトリップ!
前回の南仏巡りから一転、今回の旅は、レンタカーをしてラスベガスから約5時間かけてユタ州にあるリゾートホテル「アマンギリ(Amangiri)」へ。アメリカの一本道をロードトリップするのがずっと夢でした。途中、映画で見るような田舎の何もないところのガスステーションに寄ったりしながら、ひたすらネバダからユタに向かいます。
国道から外れ、砂利道に入ると、小さく「AMANGIRI」と書かれた看板が現れます。インターホンを押し、ゲストだと伝えるとゲートが開き、そこから広大な「アマンギリ」の敷地内の砂漠を、岩山の景色を眺めながら、車を走らせること10分。やっとホテルのエントランスに到着。
岩山から綺麗に切り出したような素材、シンメトリーの美術館のような佇まいは、「アマン(Aman)」ならではの独特の雰囲気。
余計なデザインを削ぎ落とし、シンプルを追求した、手付かずの自然の景色こそが何よりも究極のデザイン。これこそ本当のラグジュアリーだと感じさせられます。
ホテル内のどこにいても広大な砂漠、メサ(岩山)が見られるように、開放的な構造になっています。
自然の岩のシェイプをそのまま活かしたプールは、写真で見るよりも実物はかなりのスケールです。
部屋の前の砂漠にはウサギや蛇、珍しい色の蝶が現れたり、きれいな花が咲いていたりするので、全く飽きずに、ずっと砂漠を眺めていられます。
夜には、部屋から岩山と満天の星空が眺められて、それはかけがえのない本当に感動的な景色でした。長い時間をかけてはるばる来たかいがありました。
AMANGIRI
住所/1 Kayenta Road, Canyon Point Utah.84741-0285, USA
TEL/ (1) 435 675 3999
URL/www.aman.com/ja-jp/resorts/amangiri
「アマンギリ」から30分ほどドライブしたところにある「アンテロープキャニオン(Antelope Canyon)」。 岩の亀裂の間を降りて行くのは、かなりアドベンチャー感があります!
鉄砲水によって形成された自然の造形美には圧倒されます。正午あたりになると、光が差し込んでさらに幻想的な色に。やはり自然が創り出したデザインが一番美しいと実感。
個人的には、アンテロープキャニオンよりさらに感動したのが、こちらも「アマンギリ」から車で20分ほどのところにある「ホースシューベンド(Horseshoe Bend)」。その名の通り、ホースシューの形をしている渓谷なんです。
写真では何回も見たことがありましたが、実際、訪れ目の当たりにした時に感じた壮大さ、美しさ、危険さと言ったら、とても言葉では言い表せないぐらいの鳥肌ものでした。ここがまさしく絶景と呼べるでしょう。想像よりも遥かにデカかった!周りの景色が模型に見えてしまうほど。
Photos & Text : Daichi Miura
Edit:Masumi Sasaki