2026年秋冬コレクションから届いたメゾンの美意識が宿るステートメントバッグ。自由な視点で切り取った4者4様の個性豊かなバッグの表情を堪能してほしい。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2026年9月号掲載)
Chanel|シャネル

手元で圧倒的な存在感を放つのは、ジュエリーのように美しいザクロのミノディエール。ブランドの象徴であるダブルCと、トップに佇む小鳥がドラマティックな物語を紡ぐ。
Louis Vuitton|ルイ・ヴィトン

アイコニックなモノグラム・キャンバスに、ロングブーツを履いた愛らしい子羊が大胆に描かれたバッグ。モダンな感性にシュールなユーモアを湛えたデザインで、視線を惹きつけて。
永野恭平
1996年生まれ、熊本県出身。都内スタジオ勤務を経て、2022年に独立。ファッション誌やブランドのビジュアル、広告を中心に、自ら撮影の企画やディレクションも手がけるなど、幅広く活動。被写体や衣服が纏う空気感と余白を繊細に捉える写真が持ち味。
Model:Son Choken, Saeko Prop Stylist:Sakura
Balenciaga|バレンシアガ

静かに佇む漆黒のハンドバッグは、ブランドを象徴するアワーグラスのフォルムを再解釈した新作。緩やかにカーブした底面の美しいカッティングと、ソリッドなゴールドクロージャーが、建築的な美しさを引き立てる。
Prada|プラダ

プラダの今シーズンを象徴する、デヴォレ加工を施したバッグ。愛された痕跡をヴィンテージ調の風合いに昇華し、千鳥格子で斬新なエッジをプラス。ブランドのクラフツマンシップを物語るデザインが、いっそう愛着を深めてくれそう。
Ton Zhang
1997年生まれ、中国・貴州出身。大学時代に写真を始め、日本の写真家たちの作品に深く影響を受け来日。現在は東京を拠点にフリーランスとして、国内外のファッション媒体やブランドのビジュアルを多数手がける。静けさと緊張感が共存するビジュアルを得意とする。
Gucci|グッチ

アーティスティック・ディレクター、デムナの本格ランウェイデビューとなったコレクションから登場したバッグ。ブランドのコードをモダンに再解釈したGGキャンバスと、中央に配されたホースビットのデザインが、タイムレスな魅力を映し出す。
Dior|ディオール

クリスチャン・ディオールが愛したエンブレム、ボウをあしらったショルダーバッグ。淡いピンクと繊細な織りが、優美なテクスチャーを生み出す。装いに華やぎを添えるロマンティックな佇まい。
Tenkou Ma
1998年生まれ、中国出身。現在は東京を拠点に、ファッションブランドや雑誌を中心に幅広く活動。2024年7月に展示 「modern tragedy」、2026年5月には展示「Onion Exercises」を開催。ユニークな視点とエモーショナルな感性で、写真のみならず幅広いクリエイションを生み出している。
Prop Stylist:Tatyana Jinto Rutherston
Hermes|エルメス

ホワイトのステッチが映える、端正なライトブラウンのバッグ。フロントから続く構築的なストラップが生み出す美しいフォルムに、エルメスならではの気品が宿る。フォーマルからカジュアルまでシーンを問わず活躍しそう。
Loewe|ロエベ

現代アーティスト、コジマ・フォン・ボニンとのコラボレーションから生まれた、チェック柄の新作のウィスカー バッグ。しなやかなフォルムに描かれた、青と赤のグラフィカルなアクセント。ロエベらしい遊び心を演出する逸品だ。
内藤海
1995年生まれ、北海道・北見市出身。編集者としての経験を経て、フォトグラファーに転向現在は東京を拠点として、ファッションを中心に、広告やエディトリアルなど幅広い分野で活動中。洗練されたクリーンな世界観と、静かな情緒を映し出す作品に定評がある。
Edit & Text:Shomi Abe
