ジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスによる2シーズン目を迎えたロエベ。スペインの太陽を思わせる明るく開放的なムードを受け継ぎながら、今季はユーモアと遊び心、実験精神をさらに加速。“作ること”そのものの喜びに目を向け、クラフトと革新の可能性を探る。コジマ・フォン・ボニンによる海の生き物や犬たちも加わり、軽やかでウィットに富んだ新たな世界へ。私たちは今季も、彼らのクリエイティビティに夢中だ。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2026年10月号掲載)
自然な陰影を纏うシアリング
新作「ウィスカー」を抱えて

グラデーション状に刈り込み、ハンドペイントを施したシアリングジャケットは、自然な陰影を帯びた毛並みと、ボディラインを誇張するようなモールドシルエットが印象的。ブラックのスリムなトラウザーズで輪郭を際立たせて。抱えたのは新作バッグ「ウィスカー」。ほのかな光沢を宿すソフトなグレーズドカーフスキンと、構築的なトップ、くったりとしたボディの対比が、リラックス感の中に洗練をもたらす。
コジマの世界から飛び出した
愛らしい「アマソナ180」

胸元にダブルLロゴを刺繍したグリーンのフローラルトップに、シアリングでコーデュロイのように仕立てたトラウザーズを合わせた、色と質感のコントラストが楽しいルック。主役は、バッグから脱力した犬がのぞく「アマソナ180」。コジマの造形作品に着想を得た愛らしい動物は、取り外してチャームとしても楽しめる。ロエベらしいクラフトに、ユーモアが軽やかに溶け込む。
優雅なドレスに機能美を
足元は「ダイブ」で軽快に

アシンメトリーなドレープとシアリングトリムが描く、エレガントでどこか意外性のあるドレス。オープンバックのヘルシーな肌見せに、ヴィヴィッドなオレンジのレギンスを差し込み、足元には「ダイブ」スリングバックを。SS26におけるウォータースポーツからのインスピレーションを受け継ぎ、ストレッチレザーでグローブのようなフィット感を実現。ドレスにスポーティな機能美を掛け合わせる、その軽快な違和感が今季らしい。
フードを自在に操る
遊び心あふれるボンバー

コジマが作品に用いる花柄やギンガムなどの“ファウンド・ファブリック”は、今季の重要なモチーフ。ボンバージャケットにはギンガムチェックの裏地を忍ばせ、シアリングを配したスプリットジップフードを重ねた。さらにフードの縁にはワイヤーを仕込み、形を自在に変えられる遊びも。ブラックのスリムトラウザーズでボリュームを引き締めれば、アウターの立体的な造形がいっそう際立つ。
ノスタルジーに遊びを効かせて
バッグに潜むコジマの世界

どこか懐かしい気配を纏った、リラックスフィットのジップアップセーター。鮮烈なオレンジのコーデュロイトラウザーズを合わせ、モダンな表情へ。手にした「フラメンコクラッチ」は、ラッフルの内側にインターシャのチェックモチーフを配し、シグネチャーのノットに代わり、コジマの造形作品を思わせるクローをプラス。端正なクラフトに潜む、少しシュールな遊び心が愛らしい。
大胆なフードで魅せる
ロエベ流レイヤードスタイル

取り外し可能な独特なシルエットを生み出すフードが、端正なブラックコートにユーモアを添える。インナーには襟が効いたセーター、ボトムにはオレンジのレギンスを重ねて。「パズルバッグ」は、レザーを一片ずつカットし組み合わせ、圧着するインターシャ技法でコジマのアートワークを表現。ロエベのクラフトと現代アートが鮮やかに交差する。
Loewe
ロエベ ジャパン クライアントサービス
TEL/03-6215-6116
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Photos:Toshio Ohno Model:Yihan Hair:Tomihiro Kohno Makeup:Tamayo Yamamoto Set Design:Hyota Fashion Editor:Aika Kiyohara
