【ATEEZインタビュー】HONGJOONG & SEONGHWA「辛いことや楽しいこと、全てを共有してきた」
2日間連続でお届けするATEEZスペシャルインタビュー。今回は、HONGJOONG(ホンジュン)とSEONGHWA(ソンファ)に訊く。
コーチェラでのステージでは、ATINYの皆さんに、僕たちがこれから進んでいく方向性を示すことができた
──4月に出演したコーチェラはいかがでしたか。また、8月のSUMMER SONICの抱負も教えてください。
SEONGHWA「コーチェラのステージに立つことができて、とても光栄に思っています。ATINY(ATEEZのファンのこと)の皆さんに、僕たちがこれから進んでいく方向性を示すことができたし、それと同時にこれまで積み上げてきた成果を証明することができたステージになりました。無事に終えることができて満ち足りた気持ちです。そして8月のSUMMER SONICも、僕たちがぜひ出演したいと思っていた音楽フェスです。今回、とても良い機会をいただいたので、たくさん準備をして楽しみながらステージに立ちたいと思っています」
HONGJOONG「コーチェラは僕たちも待ち望んでいたステージで、とても楽しむことができました。ステージが終わってから、多くの方が『とても良かった』と言ってくださったので本当に嬉しく思っています。今回のコーチェラでは、ATEEZの音楽は音楽フェスにもフィットするんだという手応えを感じることができました。8月のSUMMER SONICも期待していてください。たくさんの方たちに一緒に楽しんでいただけるように、たくさん準備をしたいと思っています」
──SEONGHWAさんはコーチェラ2週目のステージで叫びを上げていた姿が印象的でした。あのとき、どのような思いが?
SEONGHWA「最初からそうしようと思っていたわけではなくて、『WONDERLAND』がラストの曲だったので、歌っている時にいろんなことを思い出したんです。デビュー前の大変だった時期や、たくさんのことを乗り越えてここまで来たこと。今回のステージを準備した瞬間を思い出して、胸にこみ上げてくるものがありました。あの叫びはそれが噴出したんだと思います。特典会でATINYの皆さんにお会いしたときも、たくさんの方がそのことについてお話してくださったので、真心を込めてステージに立てば、皆さんに通じるんだということを学びました」
──さて、5月31日に10thミニアルバム『GOLDEN HOUR : Part․1』をリリースしましたが、注目ポイントについて教えてください。
SEONGHWA「ATEEZの新章では、これまでのATEEZが魅せて来たものとはまた違った魅力のある音楽やパフォーマンスで皆さんとお会いできると思います。注目ポイントは本当にたくさんあって言い尽くせないので、まずはぜひ聴いてください」
HONGJOONG「今回はいつも以上にメンバーのさまざまな姿や力量をお見せすることができる、そんなカムバックになったのでぜひ注目してください」
──キャプテンであるHONGJOONGさんに伺います。『GOLDEN HOUR』という新章は、ATEEZの歴史にとってどのような意味のあるものになるのでしょうか。
HONGJOONG「これまでATEEZはたくさんのコンセプトやさまざまなテイストの音楽を表現してきましたが、今回はおそらく見る人によって感じ方が違うと思います。これまでのコンセプトよりもATEEZらしいと感じる人もいるだろうし、ATEEZの新しいカラーだと驚く人もいるかもしれません。だから、『GOLDEN HOUR』がどんなものになるのかについても、受け取る人によってさまざまだろうと思います」
ラップ、プロデュース、新たなる分野にも挑戦し続ける
──前のアルバムに遡りますが『THE WORLD EP.FIN : WILL』の「MATZ」で、SEONGHWAさんはラップを担当しましたね。
SEONGHWA「以前からラップは好きだったので、いい機会に恵まれたことが嬉しかったです。『MATZ』のラップのスタイルというのは、HONGJOONGさんがかなり助けてくれたんですね。僕の声に合わせるようにガイドを作ってくれて、僕がそれに合わせながら自分なりのスタイルを見つけていきました」
──ラップの面で影響を受けたアーティスト、または普段よく聴くアーティストは?
SEONGHWA「韓国ではBeenzinoさん、海外の方ではTygaさんを、最近よく聴いています」
──HONGJOONGさんは、xikersの制作にも参加していますが、作家としての活動はATEEZとは完全に切り離して考えているのでしょうか。またATEEZでの経験はxikersのプロデュース面でどんなふうに生かされていますか。
HONGJOONG「xikersについては、彼らがデビューする段階でイメージや音楽的なカラーを作っていく過程で助けになるだろうからと、プロデュースチームEden-aryさんたちが誘ってくださって参加することになりました。楽曲の制作として関与しているというよりも、xikersのパフォーマンスや音楽のディテール、イメージやコンセプトをステージの上でどう際立たせるかという部分で参加しています。だからATEEZと別の作家活動というよりも、ATEEZとしての活動経験が彼らの助けになったらいいなと思って参加しています」
──コンセプトやパフォーマンスを含めた、全体的なプロデュースに参加しているということなんですね。
HONGJOONG「僕が特に力を入れたのが、xikersがデビューをするにあたって、プロデュースチームとアーティストが円滑にコミュニケーションできるようにするという点です。xikersのメンバーそれぞれのキャラクターをしっかりと見せていくために、僕がプロデューサーとアーティストの中間に立って橋渡しとなるように努力をしました」
ATEEZとは「家族」であり「若さ」の象徴でもある
──SEONGHWAさんの今年の目標のひとつに、「ヴィジュアルを磨くこと」というのがありましたが、どのような美容法を取り入れているのでしょうか。
SEONGHWA「特別なことじゃなくてひたすら運動を頑張っています。ヴィジュアルは顔だけではなく身体も含まれると思うので、とにかく運動です。それ以外に特別なことはしていないのですが、ひとつ挙げるとしたら食事の管理です」
──食べる量を減らすとか?
SEONGHWA「量を減らすのは健康に良くないので、それよりも食事が遅い時間にならないように決められた時間に食事を摂るということです。今は食事の管理をお休みしているんですが、コンサートツアーの1カ月ぐらい前からまた始めようと思っています」
──HONGJOONGさんも運動を?
HONGJOONG「運動することはしているんですが、目標を決めてしっかり鍛えるというより、ダンスや活動に必要なことをやっているという感じです。あとは趣味として、時々テニスをしています」
──メンバーともテニスをするんですか。
HONGJOONG「一度、SANとWOOYOUNGを連れて行ったんですけど、2人ともそんなに興味がないようで(笑)。それからは1人か、マネージャーさんと一緒に行っています」
──最後に、二人にとってATEEZとはどんな存在なのでしょうか。
SEONGHWA「僕にとっては“家族”です。多くの時間を一緒に過ごしていて、辛い時も楽しい時も、思い出を共有しているので、家族のように大切な存在だと思ってます」
HONGJOONG「ATEEZは“若さ”です。僕らは本当に若い時から一緒に練習を始めました。今ももちろん若いですし、僕たちはデビューした頃と同じくらいの若さと情熱をもって活動を続けています。よく、メンバーたちと、年齢を重ねても一緒に活動しようという話をするんですが、もし、30代や40代になって活動を続けているとしても、その時もきっと、若く情熱的なんじゃないかと思います。だから、この先の未来、ATEEZのことを振り返ったときに、“若さ”という言葉を思い浮かべるだろうなと思います」
Photos: Sasu Tei Interview & Text: Miho Matsuda Edit: Yukiko Shinto