開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.29「人生を変えたい。でも自分のやりたいことがわかりません」
体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年4月号掲載)
【今月のモヤモヤ】
「人生を変えたい。でも自分のやりたいことがわかりません」
人生を変えたいと思いながら、自分のやりたいことがわからず、お金や人脈、行動力がないため、何も変えられずにいます。趣味も得意なこともありません。人は変わるのに年齢は関係ないと言いますが、現実はどうでしょう? 何かを成し遂げたいと思いますが、どうしたらいいのかわかりません。(青りんご・51歳・派遣)
【バービーからのメッセージ】
変わらないで生活できているのは幸せなこと
「変わりたいけど、変われない」って実はすごく幸せなことなんじゃないかと思います。だって、変わらずに生きてこれたということだから。振り返ってみると私は否応なく変わらざるを得なかった人生だった気がします。上京して、脚本家になることを夢見ていたけれど、人に勧められるがままお笑いタレントの養成所へ。お金はないし、近くに頼れる人もいない。生活費を稼ぐためアルバイトもしましたが、とにかく続かない。私は社会人には向いていないんだと自覚し、お笑い芸人として早くお金を稼がなきゃいけないと焦っていました。本当はシュールでセンスのあるネタをやりたかったけど、それでは他の芸人に太刀打ちできないと痛感し、みんなが軽蔑する下ネタを言うようになり…。と変わらなきゃいけないタイミングがたくさんあった。だから、青りんごさんが変わらないで生活できているのはとても恵まれていて、ただ、今の生活に飽きているのかもしれません。でも、人には変わらざるを得ないタイミングが突然やってくる。そうなったときに、転ばぬ先の杖になるものをいくつも持っておくといいと思います。もちろん、危機的状況に陥らなくても、杖を何本も持っていると自ずと道が開いていくはず。
まず、生きていくために必要な最低限のお金。そして、心の栄養となるものを。趣味や得意なことがなければ、近所のお稽古事に通ってみるとか、バーに行ってみるとか日常と違うことをやる。お金がかからないことをしたければ、ボランティア活動に参加するのはどうでしょう? 子ども食堂や地域の清掃活動、デイサービス、障がい者支援団体、動物愛護団体、シングルマザーを応援するNPO法人など、人の手を必要としているところはたくさんあります。社会貢献活動をされている方たちは強い意志を持っている人が多く、巻き込む力が強い。そういったエネルギーにあふれた人たちと行動を共にしているうちに次第に自分も変わっていくと思うんです。
難しく考えずに、まずはトライを!
青りんごさんがこれまでどんな仕事をされてきたかはわからないけれど、編集部に送ってくださった相談文はとても丁寧に書かれていて、知性を感じました。きっと派遣先でいろんな職種を経験されてこられたのではないかと思います。社会活動をする上で、青りんごさんの知識や経験はきっと役立つと思います。もちろん、ボランティア活動は義務ではないから、自分に合わないと思えば、やめるのは自由。最初からあまり難しく考えず、まずはトライしてみてほしいです。
「どうせ人は変われない」「何かを成し遂げられるのはほんの一握りの人だけ」と思っていたら一生変われないまま。まず、その思考を変えるところから。そして、人から勧められたものをやってみる素直さも大事なのかなと思います。
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Photos:Takao Iwasawa Styling:Natsuki Taniguchi at Takuty Produce & Create Hair & Makeup:Mayu Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara