バービーのモヤモヤ相談室 vol.26「東京の友達のキラキラした生活を見ると落ち込みます」 | Numero TOKYO
Culture / Feature

開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.26「東京の友達のキラキラした生活を見ると落ち込みます」

体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年12月号掲載)

【今月のモヤモヤ】

「東京の友達のキラキラした生活を見ると落ち込みます」

東京の大学に通い、就職しましたが、激務で体を壊し、山梨に戻りました。今は地元企業に就職し安定した生活を送っていますが、SNSで東京の友達のキラキラした生活を見ると落ち込みます。とはいえ、東京に戻りたいとも思えない。美しい世界に憧れながら、平凡な日々を過ごすのかと思うと悲しくなります。(ルウ・27歳・会社員)

【バービーからのメッセージ】

誰かと比べるのではなく、自分軸で生きればいい

山梨に戻って体調が回復し、穏やかに暮らせているのなら、ルウさんにとってそれが正解なのだと思います。私は憧れの生活を送るために心や体をすり減らしながら頑張るよりも、極力嫌なことを避けて生きたいタイプだからなおさらそう思います。

「東京に暮らす友達のインスタやTikTokを見て、本当は自分もあちら側にいたのにと落ち込んでしまい、自分に自信を持てなくなっています」と書かれていましたが、その“キラキラした生活”が実際はそんなにキラキラしていないことをルウさんは知っているのではないでしょうか。

だからそれを見て落ち込む必要はないと思うんですよね。誰かと比べて自己肯定感が高い/低いではなく、自分軸で生きればいいと思うんです。ちなみに私は人口1万人ほどの北海道の栗山町というところで生まれ育ちました。子どもながらに「ここでは生きていけない」と思い、大学進学とともに上京。その後、東京に暮らし、働いていますが、30歳を過ぎてから地元に目が向いて、今は東京と栗山町を行き来しながら町おこしをしています。地元の方の中には夢破れて帰ってきた人もいるかもしれません。でも地元で暮らすって、ある種の才能がないと難しいと思うんです。しようと思っても私はできなかった。だから、ルウさんが今、地元で生活していること自体、すごいことだと思っています。そして今、ルウさんは十分「取るに足る」生活をしているはずだと思うんです。企業で働き、暮らしも安定している。介護や子育てで自分の時間が持てないわけではなく、何かやろうと思えばできる。東京と山梨はそう遠くないですし、憧れがあるなら、休日に遊びに来て、キラキラした要素だけ摂取して心のバランスを取ることもできる気がします。

コンプレックスをどう捉え直すか考えてみて

地元に戻ってきたことをコンプレックスに感じるのなら、それをどう捉え直すか。現状に満足できるかはそこにかかっていると思います。ちなみに私が現状に満足できずにいたときは、いろんな角度から解決できる方法を探っていました。やる気が出そうな本を読んだり、自分ができない理由を探ったり。そこで得た知識がすぐに役立ったわけではないですが、今の生活に生きていたりします。人生の潜伏期間に得たものがその後花開くこともある。だから、今の自分を卑下しないでほしいです。

私はレジリエンスが高いと言われるのですが、“バービー”になってから変わったんです。以前は人を羨み、“こうなりたい”と思っても、行動を起こせませんでした。バービーという別人格になることで、笹森花菜のときにはできなかったことが簡単にできるようになりました。山梨と東京のいいとこ取りもいいかも。別キャラになりきって、休日だけキラキラした東京を楽しむなどしてみてはどうでしょうか?

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Photo:Takao Iwasawa Styling:Natsuki Taniguchi(Takuty Produce & Create) Hair & Makeup:Mayu Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara

Profile

バービーBarbie お笑い芸⼈。北海道出⾝。2007年、相⽅のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TBS『ひるおび!』のコメンテーターや、TBS ラジオ『バービーとおしんり研究所』のパーソナリティを務めるほか、⽣まれ故郷の町おこしにも尽⼒。YouTube『バービーちゃんねる』では、最新美容や性についてのトピックが話題となり、現在の登録者数は25万⼈を超える。またFRaU WEBにて連載中のエッセイをまとめた著書『本⾳の置き場所』(講談社)を出版。⾃らプロデュースしたピーチ・ジョンとのコラボ下着の発売や、双⽅向コミュニケーション型ECサイト『◯バ(仮)』にてシルエットをキレイに⾒せる太ベルトの発売を開始。22年4月には初のシングル楽曲「Ya jatuh cinta(ヤ ジャットウ チンタ)」を配信限定でリリースするなど、多岐にわたり活動の幅を広げている。

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