ライター、中森りほがナビゲート! コミュニティが生まれる新ホテル | Numero TOKYO
Life / Feature

ライター、中森りほがナビゲート! コミュニティが生まれる新ホテル

新しいスタイルのホテルが続々オープンしている東京。ステイ+αな体験で東京の“いま”を感じられるホテルをピックアップ。 (『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年3月号掲載)

 

The Tokyo EDITION, Ginza|銀座

シェアして楽しむカクテルやナチュラルワインバーで盃を交わす

ホワイトメタルの階段を上ると現れる、19世紀ロンドンのプライベートクラブをイメージした「Punch Room」。エディション史上最大級の広さでグループ利用もしやすい。
ホワイトメタルの階段を上ると現れる、19世紀ロンドンのプライベートクラブをイメージした「Punch Room」。エディション史上最大級の広さでグループ利用もしやすい。

「ソーシャライズ」をコンセプトに、ブティックホテルの生みの親と称されるイアン・シュレーガーと隈研吾が再びタッグを組んだ。「Lobby Bar」や和のエッセンスを取り入れたモダンブラッスリー「Sophie at EDITION」のほか、世界のエディションで展開されているラウンジバー「Punch Room」が日本初進出。季節営業のナチュラルワインバー「The Roof」もこの春に開業予定とあり、新たなホットスポットとなりそうだ。

日本の文化をテーマにしたカクテルは、「ホッピー」に「季の梅 京都プラムアンドベリーリキュール」などを合わせた「Bitter Hoppy」など国産素材を多用。各種2杯以上でパンチボウルで提供される。©Shuichi Yamakawa
日本の文化をテーマにしたカクテルは、「ホッピー」に「季の梅 京都プラムアンドベリーリキュール」などを合わせた「Bitter Hoppy」など国産素材を多用。各種2杯以上でパンチボウルで提供される。©Shuichi Yamakawa

東京エディション銀座

住所/東京都中央区銀座2-8-13
TEL/03-6228-7400(代表)
URL/editionhotels.com/tokyo-ginza/

 

JANU TOKYO|麻布台

ソーシャルウェルネスを追求したアマンの姉妹ブランドが初登場

 約4000㎡の「ジャヌ ウェルネス」には、ジムや5つのムーブメントスタジオ、温水プールやラウンジプールがあるほか、2タイプのサウナ、9つのトリートメントルーム、リカバリースタジオを完備。最先端のマシンを用いたグループレッスン、グループリトリートでは交流も生まれそうだ。
約4000㎡の「ジャヌ ウェルネス」には、ジムや5つのムーブメントスタジオ、温水プールやラウンジプールがあるほか、2タイプのサウナ、9つのトリートメントルーム、リカバリースタジオを完備。最先端のマシンを用いたグループレッスン、グループリトリートでは交流も生まれそうだ。

2024年3月、「麻布台ヒルズ」にオープンするのが122の客室や8つのダイニング&バーを有するラグジュアリーライフスタイルブランドだ。つながりとソーシャルエクスペリエンスの共有をコンセプトにしたウェルネス施設は都内最大級の広さを誇る。歓びを分かち合うことをテーマに、グループでのムーブメントセッションや盆栽アーティストによるワークショップなど五感を刺激するカルチャー体験やアクティビティも提供予定だ。

イタリアの食文化が体験できる「ジャヌ メルカート」にはライブキッチンも。
イタリアの食文化が体験できる「ジャヌ メルカート」にはライブキッチンも。

ジャヌ東京 住所/東京都港区麻布台1-2-2
TEL/03-6731-2333
URL/janu.com/janu-tokyo/ja/
※「ジャヌ ウェルネス」は宿泊者と「ジャヌ東京 ウェルネスコレクティブ」会員のみ利用可能

 

HOTEL INDIGO TOKYO SHIBUYA|渋谷

渋谷を一望&シティカルチャーを体感するホテル

渋谷の歴史やカルチャーをデザインやサービスに反映させたIHGホテル&リゾーツのライフスタイルブティックホテルブランド。ダイニングでは渋谷ならではの料理やカクテル、カフェではハチ公ワッフルなどが味わえる。週末にはDJイベントも開催し、ヒップな人々が集う。各客室にはレコードジャケットがディスプレイされ、音楽に酔いしれることができる。

全60席と渋谷随一の広さと眺望を誇るルーフトップテラス。オールデイダイニング「Gallery 11」はその名のとおり、渋谷の雑踏や音楽を表現したアートにあふれている。スイーツやセイボリーをスケートボードに載せた、渋谷のストリートカルチャーを思わせるアフタヌーンティーも人気だ。
全60席と渋谷随一の広さと眺望を誇るルーフトップテラス。オールデイダイニング「Gallery 11」はその名のとおり、渋谷の雑踏や音楽を表現したアートにあふれている。スイーツやセイボリーをスケートボードに載せた、渋谷のストリートカルチャーを思わせるアフタヌーンティーも人気だ。

ホテルインディゴ東京渋谷
住所/東京都渋⾕区道⽞坂2-25-12
TEL/03-6712-7470(代表)
URL/ihg.com/hotelindigo/hotels/jp/ja/shibuyaku/hndsh/hoteldetail

 

TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARK|代々木公園

緑に浮かんでいるようなプールクラブでアーバンリチャージ

あのTRUNK(HOTEL)が富ヶ谷にルーフトップが印象的な2軒目を構えた。注目は代々木公園の緑の中を泳ぐかのような開放感あふれるインフィニティプール。併設のラウンジで振る舞われる新鮮なオイスターやオリジナルカクテルを片手にゆったり過ごしたい。くつろぎと刺激を同時に楽しめるUrban Rechargeスポットとあり、大人たちが心身を癒やしに集う。

建築、内装を芦沢啓治が手がけ、Norm Architectsもインテリアを協業。公園の緑や街並みを反映させ、和と北欧のエッセンスを取り入れた。1階のオールデイダイニングは窯で焼き上げるピッツァが名物。ビジター利用も可能で、ローカルと旅行者が交わる。©Courtesy of TRUNK & Tomooki Kengaku
建築、内装を芦沢啓治が手がけ、Norm Architectsもインテリアを協業。公園の緑や街並みを反映させ、和と北欧のエッセンスを取り入れた。1階のオールデイダイニングは窯で焼き上げるピッツァが名物。ビジター利用も可能で、ローカルと旅行者が交わる。©Courtesy of TRUNK & Tomooki Kengaku

トランクホテル ヨヨギパーク
住所/東京都渋谷区富ヶ谷1-15-2
TEL/03-5454-3210
URL/yoyogipark.trunk-hotel.com/
※「TRUNK(POOL CLUB)」は宿泊者のみ利用可能

 

lyf Ginza Tokyo|銀座

国内外の人がつながるソーシャル&ライフスタイルホテル

宿泊者だけでなく、シェアスペースでは誰もが気軽に集えるホテルがシンガポールからやって来た。アンバサダー・オブ・バズと呼ばれる専任スタッフが在籍し、イベントを企画したり、人々の交流を促す取り組みが新しい。クリエイターや起業家、マーケター向けコミュニティ「lyf Creators’ Lab」も始動しており、これまでのホテルにない出会いが生まれている。

コワーキングラウンジ「CONNECT」、Café & Bar「REFUEL+」、ソーシャルキッチン「BOND」、ジム「BURN」、コインランドリー「WASH & HANG」、レセプションカウンター「SAY HI」などの共有スペース・設備が充実。館内には銀座をイメージしたアートが施されている。
コワーキングラウンジ「CONNECT」、Café & Bar「REFUEL+」、ソーシャルキッチン「BOND」、ジム「BURN」、コインランドリー「WASH & HANG」、レセプションカウンター「SAY HI」などの共有スペース・設備が充実。館内には銀座をイメージしたアートが施されている。

ライフ銀座東京
住所/東京都中央区京橋2-5-4
TEL/03-3528-6505
URL/discoverasr.com/ja/lyf/japan/lyf-ginza-tokyo

 

KAIKA Tokyo by THE SHARE HOTELS|浅草

ホテルとアートストレージが融合した新感覚施設

”SHARING WITH LOCALS”がテーマのホテルブランドが、元倉庫ビルを改装したアート作品を公開保管するホテルをオープン。共用スペースには各ギャラリーの作品が収蔵展示され、普段お目にかかれないアートシーンの裏側を見ることもできる。2年に一度アートアワードも開催しているほか、ストレージでは個展も開催し、墨田のアートシーンを賑わす。

収蔵作品は入れ代わるため、訪れるたびに新たな出合いがある。気になった作品があれば、作家の紹介も相談可能だ。アイスランド語で「美術館」を意味する1階のカフェレストラン「safn°」ではアートを鑑賞しながらコーヒーやアルコールドリンクとフードペアリングを楽しめる。©Takumi Ota
収蔵作品は入れ代わるため、訪れるたびに新たな出合いがある。気になった作品があれば、作家の紹介も相談可能だ。アイスランド語で「美術館」を意味する1階のカフェレストラン「safn°」ではアートを鑑賞しながらコーヒーやアルコールドリンクとフードペアリングを楽しめる。©Takumi Ota

カイカ 東京 バイ ザ シェア ホテルズ
住所/東京都墨田区本所2-16-5
TEL/03-3625-2165
URL/thesharehotels.com/kaika/

Text : Riho Nakamori Edit : Michie Mito

Profile

中森りほRiho Nakamori 東京生まれ、東京在住のフリーランスライター・編集者。食や旅などライフスタイルを中心とした各種メディアで活躍。年間70泊ほど仕事やプライベートで国内外のホテルへ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや宿泊施設を発掘するのが趣味。

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