アン・ヒョソプ単独ファンミーティングアジアツアーをレポート! | Numero TOKYO
Culture / Feature

アン・ヒョソプ単独ファンミーティングアジアツアーをレポート!

『社内お見合い』で大ブレイクし、『浪漫ドクター キム・サブ2、3』、最新作Netflixドラマ『いつかの君に』と出演作ごとに違う角度からときめかせてくれる実力派イケメン俳優アン・ヒョソプがデビューから8年、満を持して単独ファンミーティングアジアツアーを開催。去る10月24日、東京国際フォーラムにて行われた「2023 AHN HYO SEOP ASIA TOUR here and now」東京公演に行ってきました。初ペンミにして待望の初生ヒョソプの魅力に迫ります。

チケット即完、キャパ5000人の東京国際フォーラム超満員で迎えた、アン・ヒョソプのファンミ。会場は開演前から熱気に包まれ、出演ドラマのOSTが流れる度にざわめく。御多分に洩れず、私も落ち着かずオペラグラスのピントも何度も合わせソワソワ。そうこうしているうちに開演時間。ステージ前方のスクリーンにヒョソプのかっこよすぎるビジュアルの数々が次々映し出されると、キャ〜ッという大歓声とともに遂にヒョソプ氏が眩いばかりの爽やかオーラ全開で登場です。オープニングナンバー、ジョン・パクの「I’m your man」で幕開け。インディゴデニムシャツ&ジーンズという出立ちに圧倒的なスタイル、にしてもウエスト細っ! なんといっても、たまらないイケボに冒頭から早くも大興奮。

美声を披露した後は、MC古家正亨さんの進行によるトークコーナー。愛猫パウルとの話題、さらにはパウルの似顔絵をiPadでライブドローイングでは、ヘタ可愛いゆるキャラに仕上げていました。

「ヒョソプの取扱説明書は?」と聞かれると、「睡眠不足だけは無理。1日8時間眠れると気分がいい。寝不足だと不機嫌になるから放っておいてほしいと、そうするとそのうちに元気に戻る」。ああ寝顔を想像せずにはいられない。

「日本に来てから何を食べましたか?」の問いには、「ラーメン、うなぎ、とんかつ、すき焼き…」。すかさず「ヒョソプさんいったいいつ来日したんですか〜?」と古家さんのツッコミ。「昨日…(笑)。あと肉、和牛は食べようと思っている」と。お酒も好きで、最近はウィスキーを嗜んでいるとか。その瞬間、この後のディナーのメニューは和牛に決定、もちろんウィスキーとともに。

また、自分の魅力は、ポジティブなところ。さらに「あえてルックスについて僕の魅力を言うなら、人の顔の中で変えられない唯一のものがある、それは眼差しです」と。『いつかの君に』の中で、シホンが目を見ればわかると語った名台詞と重なり、やっぱりねと、なんだか嬉しい。

どんな質問にもよく考えながら真剣に答える姿は、私たちの想像通りの実直な彼そのもの。そんなヒョソプが語る度に、じっくり耳を傾けひたすら拍手をするファンに対して、つまらないですか?と心配そうな顔をすると、古家さんがすかさず「日本のファンは真剣に聞いているんです」。そうです、その通り、一語一句も聞き逃したくないのです。その後は、自分で答える度に一緒になって拍手するヒョソプ。いちいち素敵。

続いてドラマのベストキャラクターを選ぶ事前アンケートの結果をその名場面とともに振り返る。第3位は、『アビス』のチャ・ミン。抜粋映像は、ネタバレですが、最大の山場といえる感動シーン。自分が消えてでも愛する人を救いたいと、ミンの尊い愛の告白に何度も涙したあの名場面の記憶が甦りました。スクリーンから恥ずかしそうに目を背け、耳を真っ赤に(してそう)照れて顔を両手で仰ぐリアクションに、こちらまでキュンキュンとなぜかもらい照れ(笑)。恥ずかしさのあまり、水もグビグビ飲んでました(早くおかわりを渡してあげてくれ)。

第2位、『浪漫ドクター キム・サブ』のソ・ウジン。廊下の自販機前での、骨先生ことペ・ムンジョンとの会話。ウジンに困ったことがあれば相談してという骨先生の心配に「トルダムで過ごす日々、今が僕の人生で一番暖かい春の日だ」という、2から3へと精神的にも成長した姿を感じさせる心温まるワンシーン。

予想通り1位はやっぱり『社内お見合い』のカン・テム。流れた映像は、シン・ハリに告白しようと練習をする場面。「ヒョソプさんも告白の練習しますか?」と聞かれると、「普通こんなことしますか?」と返し、でも好きになったらストレートに告白するらしい。

「ドラマが終わったあとに役柄をひきずりますか?」と聞かれると、「自分ではわからないけど友だちや周りからは性格が変わったとよく言われます。『キムサブ』が終わった時は幸せなエネルギーを受けていたし、『社内お見合い』のあとはしばらく自信にあふれてた。でも『ホン・チョンギ』が終わったからと言って目が見えなくなったわけではないです(笑)」。そりゃそうだと、思わず声にしてしまった(笑)。そんなジョークを交える感じもまたよい!

普段ドラマの中で見る優しく真面目な好青年ぶりはそのままの受け答えに、シャイな素の要素が加わり開始早々に撃沈。素顔に近づけた気がする、まさに幸せな時間。

幕間に流れる貴重なプライベート感満載の映像も嬉しい限り。出国から日本に到着、移動の車中、会食に密着。最後はホテルの部屋に戻ってベッドにゴロンと横たわり、私たちに手を振ってくれるというありがたい表情まで特盛。さらにヒョソプ運転によるドライブ映像では、ハンドルさばきにドキドキ。あたかも、助手席体験をしているかのような錯覚をさせてくれました。車に乗るときは音楽をかけるというヒョソプの選曲は、コールドプレイ「The Scientist」(私も好き!共感)、ショーン・メンデス「Wonder」。もちろんiTunesのプレイリストに追加。

そして、ダンサーを引き連れてのお待ちかねのダンスシーンでは、目深に被ったキャップ、ジャージにダボダボのジーンズ姿で登場。ドラマ『トップマネジメント』を彷彿とさせます。途中羽織っていたジャージを脱ぎ、タンクトップ姿になった瞬間、会場の興奮と熱気も最高潮に。程よく鍛え上げた上腕二頭筋を披露しながら踊ってくれました。コマウォヨ〜。

その後は、Pauljjak(ポールチャク=ヒョソプの英名ポール・アンから命名されたヒョソプのファンの呼称)ミッションと題し、ヒョソプがいろいろなお題やクイズに挑戦するコーナー。日本語の早口言葉や日本語で台詞を言ったり、箱の中の小道具を使ってポケモンのイーブイやらクレヨンしんちゃんのシロやらぼのぼののシマリスくんなどのキャラクターの真似をしたり、オタマトーン(これ自体、明和電機が発明したマニアックな一品な気がする)を使って演奏したり、照れながらも一生懸命にトライする姿に胸が高鳴りっぱなしです。

ラストは、井上陽水&玉置浩二の「夏の終わりのハーモニー」を日本語で熱唱して幕を閉じた。日本語も流暢で、目を閉じて歌う佇まいの美しさ、伸びやかな美しい声。時々出る韓国語なまりがむしろ嬉しく、心地よくもありました。一幕はこれにていったん終了。

もちろんこれで終わるはずがありません。アンコールでの登場を今か今かと待っていると、大歓声のざわめきの先、2階席からまさかのヒョソプが現れたのです。(そう、私は2階席)こんな遠くにいる私たちにまで会いにきてくれるなんて、それだけでも本当に神。なんと愛に溢れていることか。このままいくと、私たちの席の上の通路を通るのでは?と、もういてもたってもいられず体が勝手に階段を駆け上がっておりました。そしてとうとう、SPに囲まれたヒョソプが満面の笑みで手を振りながら至近距離に。次の瞬間、きっと間違いなく目があってしまった(と思った人は多いはず笑)。しばし呆然。

興奮冷めやらぬ中、一階席に降りられ、満遍なく会場を練り歩いた後にステージに再び登壇。好きなだけ撮影OKなフォトタイムというサービス精神旺盛さ、ありがたい。2階席の遠くからiPhoneの限界に挑戦するもやはり豆粒サイズ、でもしかと心と目の奥に焼き付けました。ファンとの集合写真撮影、ファンからのメッセージの動画が流れ、とうとう待ってましたピアノ演奏コーナー。

僕は普段家でピアノを弾いて遊びます、僕と遊びましょう!と、あたかもヒョソプの家にいるかのような擬似体験。ピアノが得意な彼ならではの素敵な夢の時間の始まりです。

まずは、カン・テムがレストランで弾いていたあの名曲「River Flows In You」が始まると、スクリーンにもその場面が映され、まさにシンクロ〜。弾いている指先が見たい。顔だけでなく、ピアノを弾く指先も美しい。いつも使っているという楽譜ノートをパラパラめくりながら、即興で選曲。韓国語の曲から英語曲までさすが巧みにこなし、ドラマ『応答せよ1988』OSTの「Don’t worry, My dear」、ジョージ・ベンソンの「Nothings gonna change my love for you」、ビートルズ「Let It Be」となかなかのクラシックな名曲をチョイスするあたり、渋い。途中の失敗さえも可愛い。弾き語りする美しい姿に酔いしれ釘付けになっていたら、あっという間に本当に本当にお別れの時間がきてしまいました。

最後は、感謝の気持ちを伝えるのにぴったりだと思って準備したというキム・ドンリュルの「カムサ(感謝)」を弾き語ると、日本のファンへの感謝のお手紙の朗読。

その内容が、また知的で読書家ヒョソプを垣間見られるポエティックな内容。

前略
連絡できる人はいても連絡はしたくなくて、何もかも放っておいて楽になりたいけど、
そんな勇気もない日、果てしなく虚しくて無意味に感じられるそんな日々
そういう日があるたびに僕は周りを見回します
そういう日があるたびに僕の横には皆さんがいました
僕にくれる全ての愛、僕も愛でお返ししたいです
皆さんのおかげで僕がいます
僕がいられるようにしてくれてありがとうございます
愛してます
 

読み終えると、再び熱唱。ああ感無量。

ヒョソプのストレートながら思慮深い言葉、真摯な態度、美しい声、会話に滲み出る人柄の良さ、優しさピュアさ。彼に会えてよかったという多幸感に満たされ、会場を後にしました。帰りは幸せな余韻を酒の肴に、和牛とウイスキーで乾杯して生ヒョソプ記念日を終えました。そして、再び彼に会いに名古屋へと向かったのであった。

また、1月14日(日)昼12時から、CSテレ朝チャンネル1にて、この東京での公演の模様が独占放送される。惜しくも行けなかった方、再び見直したい方、新たにファンになった方、あの素晴らしい時間と感動を今一度分かち合いましょう。
さらに、このレポートを書き終えようとしたら、衝撃の朗報が飛び込んできました。2024年2月12日、再び生ヒョソプ氏に会える、アンコール来日公演開催決定! しかも待望のバンドセットだというから夢のよう。どうかどうか当選しますように!

AHN HYO SEOP ASIA TOUR
〈THE PRESENT SHOW in TOKYO〉 ’here and now’ Once more

会場/東京ガーデンシアター
開演時間/14:00(開場13:00)
チケット料金/全席指定¥12,100

<チケット販売スケジュール>
プレイガイド先行販売(抽選)
受付期間:2023年12月20日(水)18時~2024年1月8日(月)23時59分
・第1次一般販売(先着)
受付期間:2024年1月15日(月)18時~2024年1月30日(火)23時59分
・第2次一般販売(先着)
受付期間:2024年2月1日(木)10時~2024年2月10日(土)23時59分
※変更になる可能性がございます。

2023 アン・ヒョソプ ASIA TOUR
<THE PRESENT SHOW in JAPAN> here and now
放送日時/2024年1月14日(日)12:00〜
CSテレ朝チャンネル1で独占放送

Text:Masumi Sasaki Edit:Chiho Inoue

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

私のとっておき

オンライン書店で購入する