VIPも御用達! 台湾随一のリゾートホテル「ウェスティン大渓リゾート」へ
新型コロナ関連の規制が撤廃され、海外旅行機運が高まる昨今。日本からも近く、物価も比較的安価な台湾は、アフターコロナの日本人の海外旅行先として特に人気だ。そんな台湾の玄関口である台湾桃園国際空港近くに、VIPも訪れるリゾートホテルがある。それが「ウェスティン大渓リゾート」。台北からも車で50分の場所にあり、台北観光のついでにリゾートステイを楽しむのにはうってつけのロケーションだ。
ゴルフ場に隣接、バリ島のリゾートをイメージした大型リゾートホテル
台北のベッドタウンであり、台湾一の国際空港を有する桃園市。その中心部に位置する大渓区は、自然豊かで風光明媚なエリアとして知られ、台北市民に人気の旅行先となっている。
そんな大渓区に位置する「ウェスティン大渓リゾート」は、台湾でも数少ない大型リゾートホテルだ。台湾の李登輝元総統をはじめ、財政界や世界的な著名人も数多く訪れたゴルフリゾートの「鴻喜別館」を40億円もの費用をかけて改装し2016年にオープンした。日本でも大ヒットした「花より男子」の台湾リメイクドラマ「流星花園~花より男子」で、道明寺邸のロケ地にもなったという。
ホテルのデザインは世界的に有名なGA Designが担当。桃園、特に大渓の歴史や文化、自然を体現したデザインとなっている。ホテルはいまもゴルフ場が隣接しており、自然豊かで広大なゴルフコースを楽しみたい人に人気だ。
スイート47室で、全205室にはバルコニーとミニバー付き
客室は全205室で、6タイプ47室のスイートを含む9タイプを展開。全客室にマウンテンビューやリゾートビューのプライベート・バルコニーを備える。さらに4室限定でSPAルーム付きの客室もあり、客室にいながらトリートメントを受けることも可能だ。
全客室には、特許取得の枕やマットレスを揃えたウェスティンヘブンリーベッドはもちろん、ホワイトティーのバスアメニティ、カプセル コーヒー マシンも完備。さらにミニバーもフリーフロー。ホテルオリジナルのビールやソフトドリンクをバルコニーでゆったりと味わえば、リゾート気分も高まるはず。
今回宿泊したエグゼクティブスイートには、地元名産である「大渓老茶廠」の茶葉も備えられていた。
ちなみに1室しかない最上級のプレジデンシャルスイートは、約67坪の広さを誇る。複数のベッドルームにリビング、ダイニング、ミーディングルームも備えるほか、見晴らしの良いバルコニーには屋外透明プールもあり、バトラーサービスもつく。世界のVIPからの指名も多く、予約がなかなか取れないプレミアルームだ。
リゾート感満載のプールにスパ、ハッピーアワーがうれしいプールバーも
リゾートに欠かせない屋外プールは、椰子の木が生い茂り、南国バカンスの雰囲気が漂う。プールサイドにはプールバーもあるので、オリジナルカクテルやビールを片手に、カバナでのんびりくつろぐのもいいだろう。
しかもこのプールバーでは毎日20:00〜21:30、ハッピーアワーが開催されており、宿泊者なら誰でもビールやスパークリング・赤・白ワイン、モクテルなどが無料で楽しめる。週末などには台湾カルチャー満載の大道芸人によるパフォーマンスも開催されており、リゾートの夜を盛り上げる。
広々とした屋内プールには、温・冷ジャグジーやスチームサウナも完備。ジムも隣接しており、ワークアウト後にジャグジーで疲れを癒すこともできる。
リゾートでとことん癒しのひとときを過ごしたいなら、「Heavenly Spa by Westin」へ。カップルルームやシングルルームなど5つのタイプのトリートメントルームを備え、英国王室御用達のスパ・アロマテラピー製品「Bamford」のアイテムを使ったトリートメントを受けられる。
人気は「Heavenly Spa Signature Massage」(60分3,800NTD、90分4,800NTD)。温熱でほぐす背中のマッサージをはじめ、スウェーデン式マッサージで心も身体も癒してくれる。
驚きあふれる広東料理をはじめとした多彩なダイニング
ホテル内には3つのダイニングに加え、先述したプールバーとデリショップがあり食体験も多彩だ。中国・広東料理が味わえるシグネチャーレストランの「LI XUAN」では、台湾らしい高粱酒とオレンジワインを使いシェフが目の前でフランベする「Crispy Roasted Duck」や、豆乳を固めて手作りする豆花など驚きに満ちた美食体験が叶う。
台湾産のロブスターを使った発酵ワインソース炒めや、アワビの冷製マリネ、ストローを使いスープを飲んでからいただく大きな蟹小籠包など、海に囲まれた台湾ならではの海鮮料理も見逃せない。選りすぐりの食材を使った本格広東料理でありながら、コースも一人1600〜3000 NTDと日本よりも手が届きやすい価格帯なのもうれしい。
プールサイドに面したオールデイダイニングの「Seasonal Tastes」は、朝昼夜と多彩な料理を提供。朝食では可愛らしい点心が並ぶほか、ヌードルステーションもあるなど台湾らしいフードエクスペリエンスだけでなく、インターナショナルなホテルらしくワッフルやドーナツ、エッグステーションなどもあり、さまざまな料理をブッフェスタイルで味わえる。
ロビーバーでは各種ドリンク、中華・洋風の軽食、アフタヌーンティーを提供。アフタヌーンティーの「Westin The」(二人分1,280NTD+サービス料10%)では南国フルーツのプレートに加え、季節がわりのペストリーやスイーツ、セイボリー約8種類が回転式の特製スタンドに並んで供される。マカロンやカヌレ、マロンケーキなどはフレンチスタイルでありながら、カニを使ったクロケットやライスパフにイクラをトッピングしたセイボリーなど、アジアのエッセンスも感じられる。アフタヌーンティーは、リゾートビューが広がる「Seasonal Tastes」のテラス席でも楽しむことが可能だ。
さらにホテル内には「the deli」というショップもある。作りたてのパンやデザート、スターバックスのコーヒー各種を味わえるほか、ミニバーに備えられているホテルオリジナルビールなども購入可能だ。
ビジネスセンターや子連れに嬉しい無料のキッズクラブや遊園地エリアも
ダイニングやスパ、プール以外にも施設が充実しているのがこのホテルの大きな特徴だ。例えばリモートワーク、ワーケーション利用時に助かる、会議室も有するビジネスセンターがある。
子連れに嬉しいのが、宿泊者なら誰でも無料で利用できるアジア最大のウェスティンキッズクラブがあること。スタッフも常駐しているため、子どもを預けて大人たちはスパやバーを楽しむ、なんてことも叶う。
さらに敷地内にはメリーゴーラウンド、パターゴルフ、バスケットゲーム、ゴーカートなど、無料で楽しめる「GO GO PARK」という親子遊園地エリアもある。
さらに屋内にもビリヤードやダーツ、テーブルホッケーを楽しめるアミューズメントルームのほか、有料でカラオケができる「The Voice」など遊び尽くせないほどの施設が揃う。
クラブルーム以上に宿泊のゲスト、もしくはMarriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ)のプラチナエリート以上の会員が利用できるクラブラウンジもロビーラウンジ横に併設。アフタヌーンティーやイブニングカクテルなど、一日を通してさまざまなプレゼンテーションがある。
ウェスティン大渓リゾート
住所/335 台湾 Taoyuan City, Daxi District, Rixin Rd, 166號
TEL/+886 3.272.5777
URL/www.marriott.com/ja/hotels/travel/tpetw-the-westin-tashee-resort-taoyuan
鶯歌で台湾のレトロな街並みと陶磁器カルチャーを体感
もし時間があれば、ホテルの近くに台湾最大の陶磁器産業の街・鶯歌があるので、寄ってみるのもおすすめだ。この地には数多くの陶磁器窯が築かれ、200年以上にわたって陶磁器職人の技が受け継がれている。
鶯歌老街(Yingge Old Street)は、鶯歌窯業(Yingge ceramic industry)が最も古くから集まっていた場所で、赤煉瓦の街並みがレトロな雰囲気を醸す。周辺には陶磁器のお店が並び、リーズナブルなものから一点ものまでさまざまな製品が揃い、お土産探しをするのが楽しい。
より深く台湾の陶磁器カルチャーを体感したいなら、1926年創業の「新旺集瓷(The Shu’s Pottery)」へ。ショップでは自社ブランドの陶磁器だけでなく、さまざまな作家の作品を購入できるほか、陶芸体験も可能だ。
新旺集瓷
住所/239 台湾 New Taipei City, Yingge District, 尖山埔路81號
URL/www.shuspottery.com/
台北観光後にリゾートホテルでリフレッシュ
台北でシティライフを楽しんだら、旅の最後に空港近くのリゾートホテルでリフレッシュ。そんな使い方も「ウェスティン大渓リゾート」なら可能だ。いままでと違った角度から台湾ステイを楽しむのいいだろう。
※NTD=ニュー台湾ドル
Photos & Text: Riho Nakamori