開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.24「夫の言動が幼すぎて、一緒に子育てができるか不安です」
体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年10月号掲載)
【今月のモヤモヤ】
「夫の言動が幼すぎて、一緒に子育てができるか不安です」
1歳上の彼と結婚して1年。そろそろ子づくりを考えていますが、夫の言動が幼すぎて、一緒に子育てができるだろうかと不安に。彼は気に入らないことがあると拗ねて話し合いにならず、また仕事で帰宅は夜遅く、飲み会も多いため子育てするとなったらワンオペになるのかと思うと先が思いやられます。彼は「子どもができたら変わる」と言いますが…。(kiki・29歳・会社員)
【バービーからのメッセージ】
一人で産み育てる覚悟を持てるか考えてみて
率直な意見を申し上げると、彼が変わる望みは薄いと思います。なので、彼が変わることに期待するより、自分一人で子どもを産み、育てる覚悟を持てるか。それを現実的に考えられるようになったら、子づくりしてみてはどうでしょう。これはkikiさんに限った話ではなく、どんなカップルでも事前に想定しておきたいことだと思います。子どもが無事に生まれてきてくれたとしても、不慮の事故や病気などでパートナーがいなくなってしまう可能性はある。個人的にはそれぐらいの覚悟を持って、妊娠・出産、子育てについて真剣に考えたいと思っています。
もし、本気で彼に変わってほしいのであれば、転職や独立など彼の働く環境の見直しを促してみてはどうでしょうか。深夜まで働かないといけない(相談文には「明け方まで仕事する日もある」と書いてありました)、そういう職場はいい環境とは思いません。そして、飲み会が多いというのも気になります。仕事の付き合いであれば、彼の周りにいる男性に家事や育児を積極的にやっている人は少なそうです。そういう環境にいつづければ、彼の家事・育児に対する意識は低いまま。妊娠・出産でどれだけの負担が女性の心と体にかかっているか、子育てがどれだけ大変かということは想像しにくいと思います。kikiさんが抱えているワンオペ育児への不安が少子化の要因になっているのは間違いない。少子化対策は働き方改革と直結しています。昨年、日本では育児・介護休業法が改正され、「産後パパ育休」制度が創設。育児休業の分割所得も可能になりました。ただ、2021年の時点で男性の育休取得率は14%にも満たず、依然として育休取得率は低迷。大きな回復は見えていません。彼が「子どもができたら変わる」と言うのだったら、先に変わった自分を見せてほしいですよね。夫の働き方が変わることで、kikiさんにも少し希望が見えてくるのではないかなと思います。もし、新しい環境に行っても彼の言動が変わらないようであれば、やはり一人で産み育てる覚悟を持てるか、それほど夫との間に子どもが欲しいのか考えてみて。
不安要素は多い彼だけれども、kikiさんの夫が少数派とも言い切れない。子を持つ実感が湧かず、家事・育児をしない/できない男性は少なくないです。「この人は大丈夫?」とパートナーに対して少なからず不安を抱えている女性もいると思う。
とはいえ、です。「ああいえばこういう」とおうむ返しの連続で、話し合いがままならない彼とは前向きに妊娠・出産・子育てを考えることはおろか、結婚生活も苦労されているのではないかと思います。いつまでも変わろうとしない彼と一生を添い遂げることをイメージしたとき、笑顔でいられないのであれば、早く見切りをつけるのもアリだと思いますよ。
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Photo:Kisimari (W) Styling:Natsuki Taniguchi(Takuty Produce & Create) Hair & Makeup:Mayu Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara