Fashion / Feature
偏愛スカーフ物語 vol.7 「TARP」オーナー 田渕千里
たった一枚の布。その図柄や色、素材によって表現できる世界観の奥深さと、多様性、そして機能性。シンプルでありながら、一言では語りつくせない魅力で愛されているスカーフ。十人十色の物語を探るべく、愛用品を見せてもらった。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年9月号掲載)
田渕千里|「TARP」オーナー
ジュエリー代わりにシルクの自然な輝きを
「グッチは蝶々(写真左)、エルメスはリーフ(写真右)を、各々のメゾンらしい描写と色使いで表現していて、一枚の布にここまで表現の幅があるのかと見入ってしまいます。買い付け時も、デザイナーズヴィンテージはやはり目を引きます。
ヘアの印象を変えたいとき髪に巻くのですが、ベースが黒やネイビーだと髪や目の色と調和が取りやすい。年齢を重ねたドライな肌や髪にも、シルクの自然由来の艶は似合う。ジュエリーの輝きとは異なる魅力があります」
Photos:Kouki Hayashi Edit & Text : Aika Kawada
Profile
たぶち・ちさと田渕千里
ヴィンテージを扱うディーラー・ショップを経て、2021年に東京・三宿にヴィンテージストア「TARP」をオープンした。Instagram:@tarp_objects