バービーのモヤモヤ相談室「仕事先で出会った15歳下の彼との距離を縮めるには? 」 | Numero TOKYO
Culture / Feature

開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.20「仕事先で出会った15歳下の彼と距離を縮めるには?」

体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年5月号掲載)

【今月のモヤモヤ】

「仕事先で出会った15歳下の彼と距離を縮めるには?」

仕事の関係先のS君(30歳)は頭脳明晰な好青年。先日、一緒に行った海外出張先で私が新型コロナウイルスに感染。ホテルで缶詰になっているところ、いろいろと気にかけて差し入れを持ってきてくれてキュンとしてしまいました。15歳も若い彼に近づくにはどうしたらいいでしょうか。(セシル・45歳・会社員)

【バービーからのメッセージ】

一方的に距離を縮めるのはNG。
相手の立場や気持ちを想像する冷静さを忘れずに

この限られた情報だけで二人の関係値をきちんと把握するのは難しいのですが、海外の出張先でコロナに罹患した人を気にかけるのって当たり前のことなのでは!?と思ってしまいました。優しくされて恋に落ちちゃったのだとしたら、ちょっと落ち着いて!と言いたくなってしまいます。

以前、30歳の男性に恋をした37歳の女性に対して「年上が積極的に行かないと勝ち目はないよ!」と背中を押したことがあります。でも、仕事先で出会った相手であれば話は別。利害関係や上下関係が発生するからです。例えば自分が30歳で、仕事の関係先の15歳年上の男性に親切にしただけなのに好意を持っていると受け取られ、一方的に距離を縮めようとしてきたら困惑するし、怖いはず。そう考えると女性は自分がセクハラやパワハラをする可能性があることに無自覚になりがち。セシルさんが食事に誘ったり、どこかに行こうと提案すれば、相手は「いいですよ!」と言ってくれるかもしれない。でも、それはあなたが期待する好意からくる答えではなく、一緒に働く人への気づかい、もしくはただ断りづらくて言っているだけかもしれません。どれだけ気をつけていても、S君が「性的に不快」だと思えば、セクハラになります。地位や人間関係の優位性を盾に迫ってきたと感じたら、パワハラとして訴えることもできます。出方を誤ったら、人事にチクられて終わり。男性は女性が思っているよりも立場や上下関係を優先する人が多いと思うから、仕事先の人と恋愛関係に発展させるってなかなか難しいと思う。それでもS君のことを知りたければ、相手を尊重した振る舞いを。話をするのも1対1ではなく、必ず他の人もいる空間で話すよう心がけて。食事に誘うのであれば時間と場所をわきまえ、「気乗りしなければ気にせず断ってください」と付け加えた上で(それでも気をつかって「OK」と言ってくれるかもしれないけど)、相手が断りづらくならないように。そして、彼とプライベートで話す機会があれば、思い切って恋愛相談してみてはどうでしょう。「実は仕事で出会った年下の人が気になってて。S君はどこからがセクハラだと思う?」と意見を聞いてみる。相手の答え方によって脈アリかどうかわかると思うし、セクハラの境界線も確認できるので、その範囲内で距離を縮めてみる。彼が「真摯に告白してもいいんじゃないですか」と言ってきたら、すぐに告白しちゃいましょう。こういう場合は回りくどいことをしないほうがいい気がします。私も昔は気にせずガンガン行ってました。まあ全部断られてますけど(笑)。その経験を踏まえた上で言えることがあるとすれば、恋に盲目になっているとなぜかイケちゃうと勘違いしてしまうこと。S君が恋愛感情を持っているように思えたとしても、まずは、相手の立場や気持ちを想像する冷静さを持って。

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Photo:Kisimari (W) Styling:Natsuki Taniguchi(Takuty Produce & Create) Hair & Makeup:Naomi Harada Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara

Profile

バービーBarbie お笑い芸⼈。北海道出⾝。2007年、相⽅のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TBS『ひるおび!』のコメンテーターや、TBS ラジオ『バービーとおしんり研究所』のパーソナリティを務めるほか、⽣まれ故郷の町おこしにも尽⼒。YouTube『バービーちゃんねる』では、最新美容や性についてのトピックが話題となり、現在の登録者数は25万⼈を超える。またFRaU WEBにて連載中のエッセイをまとめた著書『本⾳の置き場所』(講談社)を出版。⾃らプロデュースしたピーチ・ジョンとのコラボ下着の発売や、双⽅向コミュニケーション型ECサイト『◯バ(仮)』にてシルエットをキレイに⾒せる太ベルトの発売を開始。22年4月には初のシングル楽曲「Ya jatuh cinta(ヤ ジャットウ チンタ)」を配信限定でリリースするなど、多岐にわたり活動の幅を広げている。

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