サンローランを纏う、逞しく美しきミューズPROMOTION
ムッシュ イヴ・サンローランが心酔したアール・デコと、1920年代に活躍した活動家で小説家、ナンシー・キュナードに捧げるサンローラン2022 WINTERコレクション。ムッシュのミューズの一人だったベティ・カトルーの展覧会も東京で開催中だ。意思を持った女性たちを讃えて。
(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2022年12月号掲載)
魅惑的な眼差し
洗練されたマキシ丈のホワイトドレスがどんな装いよりも力強く主張する。ロング&リーンなミニマルなシルエットには、シックな新作「ル・サンカセット ホーボー」のバッグがよく似合う。
妖艶なハンサムウーマン
キュナードのアイコンだった構築的でマニッシュなレザージャケットに、なめらかなシルエットのサテンスカート。こだわり抜いたフォルムと、表情豊かなテクスチャーに魅せられて。何重にもレイヤードした大ぶりのバングルや煌めくストラップサンダルなど、キュナードらしい要素が際立つ、マスキュリンとフェミニンのミックスマッチで惹きつける。
ミステリアスなブラック
ドラマティックなドレスが流れるようなラインを描く。ムッシュが愛したアール・デコのエッセンスを宿したコレクションには、アンソニー・ヴァカレロによるメゾンのコードへの敬意が込められた。ストイックにもエレガントにも装える一着を纏えば、捉えきれないエクストリームな美しさが溢れ出る。
エンパワフルな彼女
メンズスタイルを思わせるスクエアショルダージャケットも、キュナードが好んだスタイルの一つ。重厚感あるトップにスリムなドレスを合わせたコントラストがメゾンらしさを引き立てる。
女が惹かれるスモーキング
メゾンのアイコンでもある、マスキュリンなタキシードスーツ。華奢なスティレットシューズや素肌にさらりと羽織る絶妙なラフ感でメリハリをつけて。アンドロジナスなムードを醸す美しいシルエットがアイデンティティを解放する。
華やかにブラックを纏う
ドレープが施されたゆったりとした袖と、ウエストから裾に向かいストレートなラインのコントラストが効いたニットドレス。ドレスの下から覗くチュールスカートがセンシュアルな表情を添えて。
Photos:Yusuke Miyazaki Hair:Tetsuya Yamakata Makeup:Nobuko Maekawa Model:Marina at Donna Fashion Editor:Nozomi Urushibara