ブレイク間違いなしのいち押しアーティストたち【4】Eri Wakiyama
米原康正が太鼓判を押す7人のアーティストにインタビュー。 いま最も勢いのある彼女たちの作品とともにそこに込めた想いや、これからの展望について聞いた。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』3月号掲載)
「コンピレーションEP『DEATHTOPIA』を作っているときに、たまたまeriさんから連絡が来て。テーマに合うなと思ってジャケットのアートワークを頼んだら、本当にぴったしで。導かれたというか、何かあったんでしょうね(笑)。すごい奇跡だった」by 米原康正
天国も地獄も、その女の子はすべてを見ている
ゴッサムシティからの希望
──描いている女の子はどんなキャラクター設定ですか。
「女の子の姿や顔つきで、彼女自身を目いっぱい表現してます。私が描く女の子たちはそれぞれが異なるライフを送っていて、パンクライフ、ホームレスライフとかね。暗い感じだけど、みな同じテーマ。貧乏でもリッチでも、すべて人間であること。キャラは一つでも性格は百通りあって、人生頑張れ!って感じの希望。だって人生は常にハッピーとは限らないし、誰にでも問題はあるから。誰しもが完璧な人生ではないから、バランスが必要だしね」
──『DEATHTOPIA』のアートワークはどのように描かれましたか。
「米原さんが日本のインディーズアーティストの作品のリンクを見せてくれたんだけど、『すごく東京っぽい!』と思った。私は考えすぎると描けなくなるから、あまり他をリサーチしないで、頭の中にあるイメージで描いたの。自然に頭の中にアイデアが出てくるんだけど、私の脳みそは変なのよ(笑)」
──昨年もですが、今年はアメリカ各地で個展を開催されますね。
「絵を描いているときは誰にも頼れないし、人に見せることはとても勇気がいる。はじめはシャイになりすぎてやめたくなっちゃうこともあって。でも最終的にはいつも、個展をやってよかったなって思う。外では明るくても家では違うとか、女の子は両方の側面を持っているよね」
Interview & Text:Kana Yoshioka
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