ブレイク間違いなしのいち押しアーティストたち【3】北島麻里子 | Numero TOKYO
Culture / Feature

ブレイク間違いなしのいち押しアーティストたち【3】北島麻里子

米原康正が太鼓判を押す7人のアーティストにインタビュー。 いま最も勢いのある彼女たちの作品とともにそこに込めた想いや、これからの展望について聞いた。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』3月号掲載)

「技術力が高く、美術界でも評価されている彼女の絵を、僕のやってるような場所に置いてみたらどうなるかなっていうのを一度目にしたときから思っていて。キャラを描いてもらったらすごくキャッチーで、言ってみてよかった!」by 米原康正

あり得ないようであり得るものを描きたい

「どこかにいるどこにでもいる私」2021
「どこかにいるどこにでもいる私」2021

新境地を開いたキャラクター

──この作品を描いたきっかけを教えてください。

「ガラスの中、水の中にいる自分というのを最近よく描いていて。見られることと見ることのズレを表現できたらと思っています。黒いうさぎのキャラクターは、子どもの頃にうさぎを飼っていたんですけど、どこかに逃げちゃって、最後どうなったのか……、どうなっているかわからないそのうさぎをモチーフに作りました」

──米原さんからの影響は?

「『キャラクターを入れてみたら?』と言っていただいて。小さな頃はキャラクターを描いたり作るのが好きだったので、面白そう、やってみたら楽しいかもと」

──キャラクターが入ることで何か変わりましたか。

「前の作品は暗くて怖いと言われたり、自分も怖い雰囲気を出そうと思っていましたが、キャラクターを入れることで、柔らかくなったというか、表と裏の世界ができたような気がしています」

──作品の中にご自身を入れられるのはなぜですか。

「自分自身とは何者なのかということを考え制作しています。自身とは何者なのかという問いが、社会や環境、また戦争のことなど、全てを内包しているのではないかと考えています」

──北島さんの描きたいものは、どんな感情から生まれるのでしょう?

「不思議なものを描きたいとは思っています。あり得そうだけど、あり得ないような。あり得ないようで、あり得るような。そういうものを描きたいと思っています」

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Interview & Text:Hiromi Mikuni

Profile

北島麻里子Mariko Kitajima 1987年生まれ。2014年、東京造形大学造形学部美術科絵画専攻卒業。「自分自身とは何者なのか」をテーマにした表現は、北島自身に向けられているとともに、鑑賞者の内なる「自分自身」にも向けられている。同年に東京造形大学卒業制作展「ZOKEI展」ZOKEI賞、アートアワードトーキョー丸の内2014「倉本美津留賞」を受賞。
Twitter:@mariko_kitaj
Instagram:@mariko_kitaj

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