開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.07「新しい上司の昇進理由にモヤモヤ。転職すべき?」 | Numero TOKYO
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開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.07「新しい上司の昇進理由にモヤモヤ。転職すべき?」

体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2022年1・2月号掲載)

【今月のモヤモヤ】

新しい上司の昇進理由にモヤモヤ。転職すべき?

新しい上司の昇進理由は社歴の長さと上役のお気に入りだから、と元上司に説明されモヤモヤしています。さらに「うちの部署の業務は何もわからないから教えてあげて」とか「難しい会議には同席か代理で出て」と言われ一層モヤモヤ。組織で働く以上は仕方ないと思いつつ、転職したほうがいいのかと悩んでいます。 (マサラさん・36 歳・会社員) 


【バービーからのメッセージ】

組織で働くことのメリット・デメリットを比較して

個人的にはまず、この元上司に喝!ですね。だって、マサラさんは新しい上司のことを知らないわけだから、そういうフィルターをかけてほしくない。まずはマサラさんが先入観を持たずに新しい上司を知ることが大事だと思います。上司が今の部署のことを何もわからないのはそりゃ当然でしょうと思うし、本当に仕事ができないかどうかは一緒に働いてみないと判断できないですよね。

とはいえ、元上司が言う通り、新しい上司がただ“社歴と上役から気に入られているだけ”という理由で昇進し、まったく仕事ができない場合。それはマサラさんにとってある意味チャンスだと思うんです。上司が出る会議にマサラさんが同席するということは他の人にも自分の能力を認めてもらういい機会だし、新しい上司には“お飾り”としていてもらって、その人の上役との友好関係をうまく活用して、自分の仕事を進めやすくできる可能性も。

ただ、私はマサラさんの本当の悩みはこの上司じゃない気がしています。個人の能力とは別に、勤続年数や上役に気に入られているからという理由で昇進してしまう組織そのものに嫌気が差しているのかなって。

組織にいるとどうやったって自分を殺さなきゃいけないことってあると思うんです。嫌いな上司と付き合わなきゃいけないとか、やりたくない仕事をしなきゃいけないとか。でもその半面、組織に守られているところもある。

だから、メリット・デメリットを比較して、いま本当に転職すべきかどうかを考えたほうがいい。

キャリアの見積もりと希望をノートに書き出してみよう

私は事務所に所属してはいるものの、半分フリーランスみたいな働き方で、この先どうなるかわからないから、日頃から自分に向き合う時間を取るようにしています。いつまでにこういうことをやりたいとか、こうなっていたいということをノートに書き出すんです。

そのときはただ、思いついたことを書くだけで普段は忘れているんですけど、たまに見返すと書いたことと今の状態がシンクロしていることがあって驚きます。本を出したり、下着をプロデュースしたり、古民家を買ったり。実現できていることが結構あるんです。

だから、マサラさんも上司のことはいったん置いておいて、今の会社でどれぐらいのキャリアを積める可能性があるか、この先どうなりたいか、冷静な見積もりと希望を書き出してみたらいいと思います。

組織で働く上で納得がいかないことも出てくるはず。それでも自分の信念を貫き通したら、褒めてくれる人はいるとは思うし、モヤモヤしたら周りのを人を見返すぐらい仕事をするのが一番。消化しきれない感情はエネルギーに変えられます。その悔しい気持ちが転職活動にも役立つかもしれない。無理に気持ちを押し込めずバリバリやっちゃいましょう!

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Photo:Takehiro Goto Styling:Natsuki Taniguchi(Takuty Produce & Create)Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara

Profile

お笑いコンビ「フォーリンラブ」のメンバー。テレビ番組『ひるおび』のコメンテーターやラジオ番組『週末ノオト』のパーソナリティを務める。著書に『本音の置き場所』(講談社)。

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