脱・ストレス宣言!心身に平穏をもたらす“呼吸法”のススメ | Numero TOKYO
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脱・ストレス宣言!心身に平穏をもたらす“呼吸法”のススメ

ニーマル先生のセッションに参加して2年。MICHIRUさんが日々実感しているのが心の状態と呼吸は影響し合う、ということ。2人のトークから呼吸法の魅力を深掘り。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』12月号掲載

呼吸を整えることでストレスに強いマインドに

MICHIRUさん(以下M)「自己流で長年続けていた瞑想をきちんと学びたいと思って通い始めました。今夏からスタートしたセッションで呼吸が苦しくて苦手なのに気付かされて……」

ニーマル先生(以下N)「呼吸法にもいろいろとありますが、MICHIRUさんができないと思ったのは片鼻呼吸(片方の鼻の穴を押さえて左右交互に呼吸する鼻の穴を変えていく方法)ですね」

M「はい、周りの皆さんは片鼻呼吸ですごくリラックスして幸せに満ちた表情をしているのに、私は続ければ続けるほど息苦しくなってしまって……。実は瞑想と共にこれまでも自己流で毎日8分ほどの呼吸法を実践していたのですが、それも苦しいと感じることが多かったんです」

N「MICHIRUさんは少し特別だったんですよね。トラウマがあった」

M「子供の頃にプールでおぼれてすごく苦しい思いをしたことがあったのですが、先生のセッションを通じてその潜在意識の中にある呼吸に対する恐れや不安が浄化され、トラウマがなくなって。その時に感じた至福と感動は今でも忘れられません。それからはもう本当に呼吸が気持ちよくて仕方がない。なぜ呼吸法ひとつでこんなにもマインドが変わるのでしょうか?」

N「もともと脳の入り口は鼻といわれていて、鼻呼吸で吸った酸素の25%が脳に届けられます。でも今はさまざまなストレスに加えて長いマスク生活によって、呼吸が浅く、口呼吸になっている人も多い。すると脳に十分な酸素が行き届かず、メンタルストレスが悪化してしまうんです」

M「つまり、呼吸とストレスには深い関係性があるということですね?」

N「マインドは脳波で動いているといわれています。ストレスを受けているときに出るガンマ波は波動が激しく、例えるなら脳が縄跳びをしてハーハーいっているような状態。呼吸は浅く速く、脳への酸素が足りずにマインドも非常にストレスフルです。一方、アルファ波は音楽を聞いたりお風呂に入るなどリラックスしているときに出る脳波。ガンマ波を抑えてヒーリング効果をもたらします。呼吸もゆったり落ち着いています」

M「それを呼吸でコントロールするということですよね」

N「呼吸は自分自身のもの。音楽や入浴など外的なものではないので、正しい呼吸法を習得することによって自分で呼吸のリズムを整え、脳をリラックスさせることができます。少し意識するだけでマインドの調整ができるんです」

M「私も先生の呼吸法を習得してから、仕事などで大変な時に焦ったりブレたりすることがなくなりました。呼吸を少し意識するだけでストレスがすっと治まるようになったんです」

N「人はいつの時代も常にストレスを受けて生きていてそれをゼロにすることはできません。正しい呼吸法を得ることは万人に必要だと思います」

M「ぜひ誰でも簡単にできる呼吸法を伝授していただけませんか?」

N「5秒をカウントしながら鼻で息を吸い、5秒をカウントしながら鼻で吐く。これを5分間。できれば朝、昼、晩、毎日2~3回続けてみてください。呼吸を意識することを習慣化することで、ストレスを感じたときに呼吸を使って調整できるようになりますよ」

Suwaru
業界人やモデルたちも足しげく通う、世界的瞑想家ニーマル先生のスタジオ。呼吸法を行うプラナーヤマクラスは木曜19時から(3,000円/要予約、オンラインも有り)。
東京都渋谷区広尾5-4-16 EAT PLAY WORKS内
www.suwaru.co.jp

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Photo : Setsuko Nishikawa Text : Yumiko Murata

Profile

MICHIRU メイクアップアーティスト、ビューティディレクター。渡仏、渡米を経て、現在は日本でファッション誌や広告など幅広く活躍。ホリスティックなライフスタイルにも注目が集まる。
ニーマル先生 ネパール生まれ。アーユルヴェーダ医師、自然療法医。2003年に来日し、ニーマルメソッドに基づいたヨガ、瞑想、呼吸法、エナジーワークを教授。その体感と効果に熱心なファンが多い。

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