【年末K-POP大忘年会】pt.3 期待の新人グループ、契約のゆくえ……2022年を大胆予想! | Numero TOKYO
Culture / Feature

【年末K-POP大忘年会】pt.3 期待の新人グループ、契約のゆくえ……2022年を大胆予想!

ファッション界のK-POP好きが集まり、今年のカムバや話題のあれこれを振り返るK-POP大忘年会。最終回は、2022年の期待のグループや、来年はきっとこうなるはず、こうなってほしい! 推しよ、絶対に売れてくれ!と願望を語り合いました。(前回までの記事はこちらから)

【K-POP忘年会参加者】

NICE73(Twitter:@nice73) 韓国にて歌手として活動後、K-POPグループの日本語の訳詞、日本オリジナル楽曲の作詞、作曲、レコーディングボーカルディレクションなど、制作にも携わる。近年、韓国関連の各種イベントでMCや、テレビやラジオのナレーションを担当。Numero.jpでは「大人のためのK-POP入門」に登場。 Taro Kondo(Instagram:@tarolingal) PR・ディレクター。ブランドのPRや撮影のディレクション、キャスティング、イベント企画などを手がける。大のK-POPファンで渡韓経験も多数。中でもBTSとTWICEは特別な存在で、TWICEのカバーダンスチームも結成。 藤林美紀(Instagram:@mikittyisland) PR・セールスコーディネイター。ファッション、ビューティなど手がけるジャンルは多岐に渡る。エシカル・コンシェルジュ。元々ジャニヲタで、今もSMAPは神的存在。推しはBTS、ENHYPEN。韓国ドラマにもどっぷり。 柴田紗妃(Instagram:@sakisakishibata) Numero TOKYO編集部ファッション・フィーチャー・エディター。ファッション撮影を始め、話題のトピック、カルチャー、ライフスタイルなど幅広く担当。国内外のテレビドラマを深く愛するドラマオタクでもある。推しはBTSという生粋のARMY。 梶山史織(Instagram:@shiorikajiyama) Numero TOKYO編集部ファッション・エディター。ファッション撮影のディレクションやスタイリング、カルチャーやライフスタイルなどを担当。幼い頃からのダンス経験があ り、ダンサーオタクでもある。K-POPは、SMエンタを中心に幅広く愛する。 松田美保(Twitter:@cosmoshoshima) ライター。カルチャーやライフスタイルを中心に幅広いジャンルで活動。ダンスミュージック好きで、アジアのHIP HOP/R&Bを掘っているうちに気付けばK-POP沼へ。推しはNCT 127、WayV、TREASURE。このK-POP忘年会をどうしてもやりたかった人。

THE BOYZ、Stray Kids…… ブレイク組の来年は?

松田「最終回は、来年について期待と願望を込めて話し合いたいと思います。まず、今年のブレイク組を振り返ると『KINGDOM:LEGENDARY WAR』(※1)に出演したTHE BOYZですね」

THE BOYZ
THE BOYZ

NICE73「番組終了後にリリースした『THRILL RIDE』と『MAVERICK』がヒットしました。実は以前、日本でレギュラー出演していた『オトセヨ?』(MXTV)で私がナレーションを務めていたこともあり、このブレイクはとても感慨深いです。今年、彼らの事務所Cre.kerエンターテインメントが、VICTONやWeeeklyが所属するPlay Mエンターテインメントと合併したので、来年はもっと大きな展開も期待できそう」

梶山「『KINGDOM』といえば、優勝したStray Kidsも話題でした」

松田「パフォーマンスに熱量がありましたよね。続く『ソリクン』も耳に残るフックでスキズらしさが満載だったし、日本リリースの『Scars』もオリコン2位を記録しました」

梶山「私はもうフィリックスから目が離せない! 私のお気に入りは『CHEESE』です」

NICE73「スキズはこれまで海外人気のほうが高いグループだったんですが、今年は韓国国内での人気も高まりました。今年、飛躍したグループといえば、まさに彼らのことだと思います」

松田「『KINGDOM』では、ナナさんはATEEZにも注目していましたが」

NICE73「彼らは本当に実力があるので、もっと爆発的にヒットするかと思ったんですが……。でも、12月に発表された『The Real』が話題なので、これから来るかもしれません」

松田「そういえば、今年、OnlyOneOfのカムバも一部で話題でした」

NICE73「そうそうそう!! 彼らの『libidO』は、今年のマイベストにしたいくらいの良曲でした。しかも、あんなに肌を露出して『リビドーリビドー』と歌いながら腰を振るアイドルは他にいない!」

Taro「最近のK-POPでこの路線は珍しいかも」

NICE73「私の中ではこの曲と、ド・ハンセ(VICTON)の『Take Over』は今年を代表する名曲です!」

松田P1Harmonyも、アメリカツアーでだいぶバズってましたが」

NICE73「P1はもっと売れて! あとTREASUREも、もうちょっと来てほしい!」

松田「トゥメ(※2)としてはウェブドラマ『男子校怪談』を見ながら、ずっとカムバを待っています。『MY TREASURE』のように年明けなのかな…。ところで、若手グループでは『PRODUCE X 101』(※3)出身のグループに勢いを感じるのですが」

NICE73「X1は色々あって、あっという間に解散し、ファンの子たちはしばらく亡霊のようになってましたが、今はそれぞれ、WEiVICTON、CRAVITY、MIRAEBAE173DRIPPINWOODZイ・ウンサンキム・ウソクはソロで活動してますし、出身者もGHOST9、EPEX、NIK、BDC、Ciipher、俳優としても活躍しています」

松田「個人的に来年は、『VENI VIDI VICI』が良曲だったCRAVITYにブレイクしてほしい!」

NICE73「彼らはSTARSHIPエンターテインメント所属で、MONSTA Xの後輩です。これまではNCT DREAMに影響されてる感が否めずだったんですが、この曲は良かったですね」

松田「彼ら性格もすごくいいんですよ。素顔が垣間見える『CRAVITY PARK』の神回をここに貼っときますね」

Taro「そういう草の根活動は大事ですよね(笑)。来年は、年末にデビューしたIVEと、1月3日にデビューするKep1erは確実に来るだろうし、『LOUD』からデビューする2組も間違いないでしょうね。それとなにより、来年はENHYPENが日本でも大ブレイクしてほしい。今、TOMORROW X TOGETHERも勢いがあるから、一緒に日本で盛り上がったら嬉しいです」

藤林「『&AUDITION』組も! すでに韓国、台湾、日本のメンバーが揃っているので、どんな子たちが加入するのか楽しみです」

Taro「JYPからは、年末にバンド形式のXdinary Heroes、来年、ITZYの妹分・HAEWONと『LOUD』組がデビューします」

松田「HYBEからは、来年デビューするのではと噂されているTrainee Aもありますね」

女の子がアツい! 時代は再びガールズグループへ!

松田「ガールズグループでは、aespaの他にも、EVERGLOW、STAYC、Weeeklywoo!ah!も勢いがあったし、HOT ISSUELIGHTSUMPURPLE KISSTRI:BEなどデビュー組も元気がありました」

梶山「メンバーチェンジして再デビューしたBLACKSWANも、すごく良くなった。運営がファトゥの活かし方を掴んできましたよね」

NICE73「彼女たちは、韓国、ベルギー、ブラジルと多国籍でユニークな編成のグループなんですよ。再デビューで衣装のクオリティも高くなったので、来年も楽しみです。K-POPは、ボーイズグループとガールズグループ、交代で活気のある時期が来るんですが、昨年からガールズグループの時期でおそらく来年まで続くでしょう。ボーイズグループは、2020年にTREASURE、CRAVITY、ENHYPENなどが出揃い、来年は彼がこれからどう成長していくかがポイントです」

梶山「女の子でいうと、元I.O.IのJEON SOMIのソロも印象的でした。PVに登場する男の子もいい!」

松田「BLACKPINKを手がけたTEDDYがプロデュースしているんですよね。2曲目の『XOXO』も好きです。彼女もグローバル路線なんですか?」

NICE73「曲調が完全にアメリカン・ティーンポップなのでそうだと思います。彼女は頭の回転が早くて、韓国のバラエティで活躍して、お茶の間でも人気なんです。来年も確実に活躍するでしょうね」

松田「女の子の枠じゃないかもしれないけど、HyunA&DAWNの『PING PONG』にもド肝を抜かれました」

Taro「元PENTAGONのイドン! この2人はファッション業界からも熱視線でしょうね。ケイティ・ペリーのカップル版のような雰囲気もあって」

NICE73「彼らはPnationだから可能なところはあるでしょうね。しかも、プロモで2人のリアリティ番組があったんですが、制作の過程でケンカしたり全部、裏側を見せたりして。それも含めて、これまでにないタイプのユニットです」

推しのヒット祈願! 来年もカムバをお待ちしております

松田「ブレイクとはちょっと違いますが、今年、NCT 127が日本盤を出したこともあり、いろんな媒体でYUTAを見かける機会が多くて、シズニ(※4)としてはとても嬉しい1年でした」

梶山「今年はSHINeeの約2年半ぶりのカムバ『Don’t Call Me』もすごく印象的でしたね。良い意味でK-popのトレンド感を押さえた曲で新鮮でした。サビの余裕のあるダンスも最高」

Taro「路線がだいぶ変わりましたよね。この曲もすごくオシャレだった!」

梶山「テミンが今、兵役服務中なので、来年のSHINeeはソロ、SuperMはしばらくお休みかもしれません。そういえば実は今年、『ガルプラ』の課題曲『Missing You』でBTOBにハマったんです。ヒョンシクとソンジェが復帰して完全体になるのでカムバが楽しみ!」

松田「契約更新の話だと、SEVENTEENがメンバー13人全員が再契約しました」

NICE73「Red Velvetもどうなるんでしょうか」

Taro「2017年に韓国に通っていた時、ソウルの街では、BTSの『DNA』とWanna Oneの『Energetic』、Red Velvetの『Red Flavor』ばかり流れていたんです。女優やシンガー、新しい道に進むならもちろん応援したいけど……」

NICE73「今ちょうど、2014年、2015年頃にデビューしたグループの契約更新の時期にあたり、世代交代の時期なんです。だから、若いグループもたくさんデビューしていますよね。しかも、大手事務所からも何組も。同時期にデビューするとファンダムを取り合うことになるのに、K-POP市場が世界に拡大したことで、前代未聞のことが起きています。芸能事務所の統合・合併も進んでいるし、本当に来年はどうなるのか心配でもありつつ、楽しみです」

藤林「たくさんのグループがデビューしているから、その中でどうやって生き残っていけるかがテーマになりますね。何にせよ話題になるなら、それ自体、成功なのかもしれない」

Taro「私は、魅力的なグループには、メンバー個人の個性的なフレーバーが大事だと思うんです。全員が顔天才だとなかなかメンバーの名前が覚えられない。最近は、ビジュアルが粒揃いのグループが増えているけれど、それでは、引っかかりがなくて、目がさらっと流れてしまう」

松田「アイドルのセカンドキャリアも気になるんですが、シンガーや演技の道、バラエティタレントあたりなんでしょうか」

NICE73「そうですね。最近は、BJやYouTuberという選択肢もありますが、男性アイドルなら、制作サイドに回る人もいます。今は曲を自作するアイドルも多いですが、現役時代にいかに優秀な作家さんと親しくなり、技術や知識を増やしておくかが大事です。実は韓国で、アイドルという職業はそんなに地位が高くないんですね。BTSほど人気なら話は別ですが、学歴も人脈もないとなるとなかなか厳しい。音楽業界内ですら、今でこそヒップホップシーンで認められているパク・ジェボムやVIXXのRAVI、WINNERのMINOも、最初はアイドルだからと軽く見られてましたから。それでも、世界市場にアイドルが認められてきたので、PnationのPSYもアイドルを育成したり、HYBEもZICOのレーベル(※5)を傘下に入れたりしていますよね。ただし、ここに残れるのはほんのひと握りです」

松田「日本の音楽業界も韓国のヒップホップシーンを注目していて、日本のミュージシャンも韓国のトラックメイカーに依頼することがよくありますよね。前回、GOT7のJAY Bの話が出ましたが、日本のヒップホップYouTubeチャンネル『ニートtokyo』に彼が出演したのは驚きでした」

NICE73「そう! しかも歌唱方法について深い回答をしていて、彼はここまで考えていたのかと感心しました」

松田「コロナが落ち着かないけど、ぜひ日本でもたくさん活動してほしい!」

柴田「BTSの兵役についても、JINさんは2022年12月末まで活動できることになったそうです」

Taro「ファンとしては色々と心配なことはありつつも、来年も全力でK-POPを楽しみたいですね」

松田「また、来年もK-POP忘年会で集まりましょう!」


【 注釈 】
(※1)『KINGDOM:LEGENDARY WAR』……韓国の音楽専門チャンネル「Mnet」の番組。K-POP界を代表するボーイズグループ6組が王座をかけて激しいバトルを繰り広げ、毎回、熱量の高いパフォーマンスが話題となった。
(※2)トゥメ……TREASUREのファンネーム。TREASURE MAKERの略。
(※3)『PRODUCE X 101』……2019年5月から7月まで放送された、韓国の音楽専門チャンネル「Mnet」による、公開オーディション番組。
(※4)シズニ/シズニー……NCT 127、NCT DREAM、NCT Uのファンネーム。WayVのファンは「WayZenNi(ウェイズニー)」。
(※5)ZICO……韓国の歌手、ラッパー、音楽プロデューサー。Block Bのリーダーであり、2018年に設立した個人事務所KOZエンターテインメントが、2020年Big Hit Entertainment(現HYBE)の傘下に入った。

「年末K-POP大忘年会」をもっと読む

「大人のためのK-POP入門」はこちら

Text:Miho Matsuda Edit:Saki Shibata

Magazine

SEPTEMBER 2022 N°159

2022.7.28 発売

Think Pink

ピンクは自由だ!

オンライン書店で購入する