Art / Feature
パリ16区、ブローニュの森にたたずむフォンダシオン ルイ・ヴィトン。20世紀以降の優れたアート作品を収集・発信するために設立された芸術機関だ。その理念のもと、世界6都市に開設されたアートスペースがエスパス ルイ・ヴィトン。フォンダシオンの所蔵作品を紹介する「Hours-les-murs(壁を越えて)」プログラムに基づき、東京と大阪のエスパスにて、新たな展覧会が開催される。
東京ではイギリスの2人組アーティスト、ギルバート&ジョージの大型3連作品『Class War, Militant, Gateway(階級闘争、闘争家、入り口)』を日本初公開。“生きた彫刻”としてスーツ姿で出没し、鋭い社会批評でセンセーションを巻き起こしてきた要注目の存在ながら、国内の作品展示は2009年以来となる。ゲルハルト・リヒター
ギルバート&ジョージ展 + ゲルハルト・リヒター展 @エスパス ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンが世界6都市に展開するアート拠点、エスパス ルイ・ヴィトン。アート支援の理念のもと、このたびギルバート&ジョージとゲルハルト・リヒターの展示が、東京と大阪で開幕する。その眺めに、あなたは何を感じるだろうか。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年12月号掲載)
ギルバート&ジョージ 「CLASS WAR, MILITANT, GATEWAY」
Gilbert & George『CLASS WAR, MILITANT, GATEWAY』(1986年) Exhibition view at Espace Louis Vuitton Tokyo (2021). Courtesy of Fondation Louis Vuitton © Gilbert & George Photo credit © Keizo Kioku / Louis Vuitton
Gilbert & George『CLASS WAR, MILITANT, GATEWAY』(1986年) Exhibition view at Espace Louis Vuitton Tokyo (2021). Courtesy of Fondation Louis Vuitton © Gilbert & George Photo credit © Keizo Kioku / Louis Vuitton
Gilbert & George『CLASS WAR, MILITANT, GATEWAY』(1986年) Exhibition view at Espace Louis Vuitton Tokyo (2021). Courtesy of Fondation Louis Vuitton © Gilbert & George Photo credit © Keizo Kioku / Louis Vuitton
ゲルハルト・リヒター
「Abstrakt」
Gerhard Richter『Strip』(2011年) Exhibition view at Fondation Louis Vuitton (2014). Photo credit © Fondation Louis Vuitton / Martin Argyroglo
大阪には、ドイツが世界に誇る巨星、ゲルハルト・リヒターが登場。“絵画の終焉”が叫ばれた1970年代に脚光を浴びて以降、鮮烈な抽象表現で時代を牽引。今回は初公開の近作2点を含む18作品で、その軌跡をたどり直すという。世界の見方を塗り替えるアートの力と、その伝道師たるルイ・ヴィトン。響き合う理念のもと、重要作家たちの金字塔的作品が、東京と大阪へ上陸を果たす。
Gerhard Richter『Möhre』(1984年) Exhibition view at Fondation Louis Vuitton (2014). Photo credit © Fondation Louis Vuitton / Martin Argyroglo
ギルバート&ジョージ「CLASS WAR, MILITANT, GATEWAY」
会期/10月14日(木)~2022年3月6日(日)
会場/エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所/東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7F
ゲルハルト・リヒター「ABSTRAKT」
会期/11月19日(金)~2022年4月17日(日)
会場/エスパス ルイ・ヴィトン大阪
住所/大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋5F
Tel/0120-00-1854
www.espacelouisvuittontokyo.com
※最新情報は上記サイトを参照のこと。
Edit & Text : Keita Fukasawa