どこかリアルで可愛い。衣田雅幸のヌイグルミ展「Obsession」へ | Numero TOKYO
Art / Editor’s Post

どこかリアルで可愛い。衣田雅幸のヌイグルミ展「Obsession」へ

ヌイグルミ作家、衣田雅幸さんの展覧会がgalerie a で開催中。今回展示されるのは、ネコ、ウサギ、フクロウなどの動物たち。どこかリアルな動物モノに目がないので、衣田さんの作品はかなり好み。

衣田さんのヌイグルミは、布をギチギチに固めたベースを作り、そこからそぎ落としたり、付け足したり、彫刻や粘土のように作られています。なんといっても動物たちの一瞬の仕草や表情の捉え方が絶妙。可愛いけど野生を感じてちょっと怖いような。お父様がキノコ学者で、その影響で幼少のころから動物や昆虫に強い関心を持っていたそう。長年の観察力のなせる表現。 抜き足差し足。獲物を狙うようなポーズ。


何かあったのでしょうか。哀愁を感じます。


このインコ、たまらん。羽の感じも可愛い。

布の使い方、カメの甲羅など刺繍のひと差しひと差しまで見入ってしまいます。
1つのヌイグルミを作るのにかなりの日数を要するのも納得です。

「Obsession展」
会期/2021年10月29日(金)〜11月7日(日)
会場/galerie a
住所/東京都渋谷区神宮前3-36-26 ヴィラ内川101
営業時間/12 : 00〜19 : 00
オンラインビュー/ 2021年10月29日(金)〜11月14日(日)
https://galerie-a.jp/

Profile

水戸美千恵Michie Mito マーケティング・ディレクター/エディトリアル・ディレクター。大学時代にジャーナリストアシスタント、ライターとして書籍、雑誌に携わる。卒業後扶桑社へ入社し、女性ファッション誌を経て『NumeroTOKYO』創刊1年目より副編集長に就任。ファッションページ制作や取材のほか連載「YOUのテキトーく」「佐久間由美子が聞く 女性表現者たちの闘い」を担当。趣味は歴史や文化をテーマにしたプラベートトリップで、西ゴート族追っかけ旅、スターウォーズロケ地旅などを経験。座右の銘は「いつも心にナンシーを」。
Instagram: @mitomiche

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