毒がクセになりすぎるかわいいキャラ集合!【アニメ編】
かわいいキャラクターは数あれど、私たちを夢中にさせるのは、毒を秘めたキャラクターたち。マンガ・アニメに詳しいライターの林みきがいま気になるおすすめを一挙紹介。まずはアニメ4選。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年7・8月合併号掲載)
1. フォスフォフィライト | 『宝石の国』
失われていく儚いかわいさに心奪われる
生物が不死の身体を持つ“宝石”になった世界で、砕けやすい体質に劣等感を抱える主人公。物語の中で足や腕を失うたびに合金などで補強され、毒々しい異様な外見となっていく。あどけなさも失いながら成長する様子は、かわいさと幼さの関連性を否応なく見せつけてくる。
2. ルイーズ(左)&ルウ(右) | 『シャドーハウス』
不均衡が生み出す妖しいかわいさ
顔がない一族と、顔の役割を果たす従者が暮らしている館の謎を描くゴシックミステリー。目を引くのが、従者ルウと自身の顔としてルウを溺愛するルイーズの睦まじくもいびつな関係のペア。際どいバランスのものほど妖しげな魅力を生む法則は「かわいい」の次元でも有効。
3. ウィンディ | 『オトッペ』
なぜか憎めない愛嬌のあるお調子者
音から生まれた不思議な生き物「オトッペ」と、世界一のDJを目指す少女の日々を描く人気番組のキャラクター、ウィンディ。子ども番組のキャラらしからぬ自由奔放な言動には、大人も目を離せなくなる魅力が。今秋には彼が主役の映画も公開予定で、ますます人気が高まりそう。
4. 冥戸 | 『天地創造デザイン部』
「かわいい」と「毒」の生存戦略
クライアントの神様から生き物の創造を依頼された天地創造社のデザイナー、冥戸。かわいいもの好きだが、かわいさの基準が独特ゆえ毒々しい生き物をつくりがち。作中では「かわいい」と「毒」の生存戦略上の有用性を学べ、2つの組み合わせがいかに最強かを納得させられる。
Text:Miki Hayashi