RMKの新たな未来を拓く才能。YUKIがクリエイティブディレクターに就任 | Numero TOKYO
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RMKの新たな未来を拓く才能。YUKIがクリエイティブディレクターに就任

世界的なメイクアップアーティスト、パット・マクグラスのチームに5年間在籍し、リードアーティストを経験。独立後はニューヨークを中心に幅広く活躍するYUKI氏がRMKとの出会いで生まれたもの、そして、これから生み出していくものとは。来年3月ブランドデビュー25周年を迎えるRMKのネクストステージが見えてきた!

初の男性クリエイティブディレクターYUKIが切り拓く、これからのRMK

RMKといえば、日本のリアルモードを牽引する一大ブランドであり、トレンド発信源。フェミニンでいてオシャレ、シンプルでいて洗練されている印象が強い。RMK初の男性クリエイティブディレクターとなるYUKI氏は、何を吹き込んでいくのか。「RMKのイメージは、上品でクリーンで可愛らしい。実際にユーザーの方もそこにオーバラップしている印象です」とYUKIさんは分析。「RMKにとって“可愛い”は重要なキーワード。決して忘れてはいけないものだと思います。それを受け継ぎつつ、可愛さをアップデートしていきたい。オーセンティックやソフィスケートだけでは、キュッと型にハマった可愛さになってしまうので、そうならないよう、リラックス感やレイドバック感、柔らかさを絶えず意識しています。さらに、僕らしいストリート感や強さ、生っぽさ、色気のようなものも足していきたい。可愛い=キュートとならないように、解釈を変えていくイメージです」

YUKI氏初となるコレクションのテーマは、『ROSEWOOD DAYDREAM』。グレーやブラウンのニュアンスを帯びた赤やピンクのバリエーションはとても新鮮で繊細。トレンドが続く”赤み“系でありながら、ふわっとした血色カラーではなく、独特の存在感や世界観が際立つ。

「僕はアメリカのアーティスト、ジョージア・オキーフが好きで、彼女の作品集や写真集をよく眺めています。彼女が晩年を過ごしたニューメキシコ州の乾いた赤土や砂のテクスチャー、太陽光が差し込んで暖色に光る大地は、僕が暮らすブルックリンの古い街並みにある建物やレンガの風合いと通じるところがあり、今回のコレクションのインスピレーションの源になっています。絵画や彫刻などのアート、そのものを作品に投影することはあまりありませんが、やはりものづくりへのアプローチとして影響は受けますね。彼女をはじめとするアーティストの型にハマらない世界観に浸ることで、ステレオタイプになっていた自分に気づき、あらためるきっかけになることもあります」

今回のビジュアルでは、緻密に重ねられた赤1色のグラデーションが印象的だ。ここ数年、続いていたワントーンメイクとも、かつて流行っていたグラデーションとも違う、新しさがそこにはある。

「抜け感のあるメイクも素敵だと思います。でも、“そろそろ、もうちょっとメイクしたくないですか?”という思いもありますね。ブラウンから赤というように複数の色を使ってグラデーションをつくろうとするとちょっと古くなってしまうので、やはり同系色がおすすめ。でもそれだけではなく、重ねることで深みを出す。暗くするためでも、目元を締めるためでもなく、色のリッチさを足してレイヤリングしてあげることで、暗くも重くもならず、深みを表現し、秋の目元が完成するコレクションに仕上げました」

秋の1日の空をイメージしたという4色パレット。異なる質感を重ねることで、甘さ控えめの暖色アイに。上段左から:早朝の太陽と大地からインスパイア。柔らかい雰囲気に。ローズウッドデイドリーム 4アイズ 01、午前中の柔らかい光をイメージしたピンクやブラウン。同 02 下段左から:秋の午後、オレンジに染まり始める情景をイメージング。右上のイエローゴールドがエネルギッシュに瞬く。同 03 、秋の夕暮れの強い色と光の余韻を詰め込んだロージーなパレット。同 04各¥6,050(8月6日限定発売)/RMK(RMK Division)
秋の1日の空をイメージしたという4色パレット。異なる質感を重ねることで、甘さ控えめの暖色アイに。上段左から:早朝の太陽と大地からインスパイア。柔らかい雰囲気に。ローズウッドデイドリーム 4アイズ 01、午前中の柔らかい光をイメージしたピンクやブラウン。同 02 下段左から:秋の午後、オレンジに染まり始める情景をイメージング。右上のイエローゴールドがエネルギッシュに瞬く。同 03 、秋の夕暮れの強い色と光の余韻を詰め込んだロージーなパレット。同 04各¥6,050(8月6日限定発売)/RMK(RMK Division)

色と質感のレイヤリングを自由に楽んで欲しい、という思いが込められているのが、赤やピンク、ブラウン、イエローと暖色系を異なる質感で組み合わせた4色パレット。「このパレットをはじめ、どのアイテムも暖色だけれども、グレイッシュだったり、茶色みがかっているところが特徴です。使い方は、本当に自由でOK。たとえば、03は右上のモーブブラウンを薄くまぶたにのせて、軽く左上のイエローゴールドを。するとリッチなカーキカラーになります。04は左サイドの2色をミックスすると、単なる赤ではない、深みが出ます。そしてさらに右下のキラキラピンクと異なる赤みをオン。明るくてリッチな秋の目元に。組み合わせ次第で、赤だけど、赤に寄りすぎていないルックが何パターンもつくれます」

みずみずしくのびて、光の極薄膜を形成するウォーターベースの単色リキッド。柔らかな色ときらめきの組み合わせなのに、まぶたの深みまで増すのが不思議。上段左から、モード感漂うメタリックなモーヴ。ローズウッドデイドリーム リクイドアイズ 01、アンバーニュアンスを含むゴールドベージュ。同 02、下段左から、グレイッシュなシルバーモーヴでクールな目元に。同 03、シルバーとゴールドが調和する華やかなオレンジ。同 04 ¥3,850(8月6日限定発売)/RMK(RMK Division)
みずみずしくのびて、光の極薄膜を形成するウォーターベースの単色リキッド。柔らかな色ときらめきの組み合わせなのに、まぶたの深みまで増すのが不思議。上段左から、モード感漂うメタリックなモーヴ。ローズウッドデイドリーム リクイドアイズ 01、アンバーニュアンスを含むゴールドベージュ。同 02、下段左から、グレイッシュなシルバーモーヴでクールな目元に。同 03、シルバーとゴールドが調和する華やかなオレンジ。同 04 ¥3,850(8月6日限定発売)/RMK(RMK Division)

「リキッドアイシャドウひとつでも、アイメイクを完成することができます。もちろん、パレットの上に重ねていただいても。01の右上のサテン質感のブラウンを仕込んでから、リクイドアイズ 04のオレンジをレイヤリングすると、テラコッタっぽいニュアンスに。またパレットで紹介した03に、さらにリクイドアイズの02を重ねても。パール感が強まり、品のよい輝きが強調されます」

絶妙なブラウンニュアンス の レッドライナーは、塗布してすぐなら自在にぼかせる。密着後はびくともしない耐久性を備えて。左から、甘くなりすぎない明るめレッド。ソフトファイン アイペンシル EX-05、深みをもたらすレッドブラウン。同 EX-06、肌なじみのいいオレンジブラウン。同 EX-07、大人っぽいグレイッシュなモーブ。同 EX-08 各¥3,080(8月6日限定発売)/RMK(RMK Division)
絶妙なブラウンニュアンス の レッドライナーは、塗布してすぐなら自在にぼかせる。密着後はびくともしない耐久性を備えて。左から、甘くなりすぎない明るめレッド。ソフトファイン アイペンシル EX-05、深みをもたらすレッドブラウン。同 EX-06、肌なじみのいいオレンジブラウン。同 EX-07、大人っぽいグレイッシュなモーブ。同 EX-08 各¥3,080(8月6日限定発売)/RMK(RMK Division)

「今回のコレクションの中で、僕が特にお気に入りなのがこのマットなアイライナー。繊細な赤のバリエーションを作りました。柔らかい質感なので指でラフにスマッジしたり、これ1本で目元を仕上げるのもおすすめです。もちろん、どのアイシャドウと組み合わせてもOK。まぶたやアイシャドウと調和しながらも攻めた印象を与えることができます」

ニューヨークを拠点に、多くの雑誌や広告キャンペーン、ショーなどでも活躍するYUKI氏が、インタビュー中、何度も口にしたのはRMKとの“コラボレーション”であるということ。

「RMKはRMKであって、“YUKI”ではないし、ゼロからブランドをつくるわけではない。クリエイティブディレクターに僕が就任するということは、来年で25周年という歴史のあるRMKがその中で培ってきたものや、日本のマーケットの実情をシェアしてもらいながら、お互いにたくさんコミュニケーションをとって、新たにつくりだしていくということ。もちろん僕も今までの経験で得てきたものをインプットするけど、僕一人では何もできないからこそ、RMKのチームも僕にインプットをくださいね、というマインドでいます。毎日が試行錯誤の連続です」

新しい才能が光るRMKの秋コレクションはすべて8月6日発売。このほかにもチークやネイル、リップなどすべて限定品なので、お見逃しなく! (7月21日より公式オンラインショップ、RMK AOYAMA、一部店舗にて先行発売)

RMK FALL COLLECTIONスペシャルサイト
URL/https://onlineshop.rmkrmk.com/ja/2021_fall/

Text: Hiromi Narasaki  Edit: Naho Sasaki

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