見て感じるボディ【9】サラ・ルーカス | Numero TOKYO
Art / Feature

見て感じるボディ【9】サラ・ルーカス

アーティストたちの目に体はどのように映るのだろう。 それは大きさを変え、形を変え、体の新しい一面を、新しい可能性を教えてくれる。 体には、まだまだ私たちの知らない自由な世界が広がっているのだ。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年6月号掲載)

『CROSS DORIS』 © Sarah Lucas, Courtesy Contemporary Fine Arts, Berlin and Sadie Coles HQ, London. Photo: Matthias Kolb
『CROSS DORIS』 © Sarah Lucas, Courtesy Contemporary Fine Arts, Berlin and Sadie Coles HQ, London. Photo: Matthias Kolb

サラ・ルーカス

『CROSS DORIS』

セクシュアリティを作品に取り入れながら、人間のモラルやジレンマを探求し続けるサラ・ルーカス。現在も継続して制作されているというソフト・スカルプチャーのシリーズ『Bunnys』は、ハイヒールやストッキングなど“女性的”とされてきたジェンダーコードを用いながら、女性らしさをユーモラスに誇張していく。早くも1990年代末には作り始められたというこのシリーズが、時代の流れを超えて私たちに訴えかけるものとは、何だろうか?

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Text : Akane Naniwa Edit : Keita Fukasawa, Chiho Inoue, Sayaka Ito, Mariko Kimbara

Profile

サラ・ルーカスSarah Lucas 1962年、イギリス・ロンドン生まれ。ダミアン・ハーストらと並び、90年代の英国アートシーンを代表する「Young British Artists」の一人として知られる。既存のアイテムを素材として用いながら、立体やインスタレーション、写真、コラージュなど表現方法は多岐にわたる。フェミニズムやジェンダー論の枠組みにとらわれない大胆かつ自由な表現で、世界のアートシーンに影響を与えている。

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