ライフスタイルストア「city shed」をプロデュースした森星にインタビュー | Numero TOKYO
Fashion / Feature

ライフスタイルストア「city shed」をプロデュースした森星にインタビュー

ライフスタイルを発信するYouTubeも人気の森星がディレクションを手掛けるライフスタイルストアのcity shedが、渋谷スクランブルスクエアに2021年1月5日(火)までの期間限定でオープンした。

city shedはサステナブルなアイテムを使用した、ファッショナブルな空間作りを提案。店頭には、家で過ごす時間が多くなった今の時代にフィットする、心地よくナチュラルな暮らしを楽しめるルームウェアや、インテリア小物などがラインナップ。本人が愛用する多数のアイテムや、今回のために特別にコラボレーションしたさまざまな限定アイテムを展開している。 新型コロナウイルスの影響で、住空間をベースとした彼女らしいハッピーなサスティナブルへの考え方とは?

SUKU MOON PUFFER SHORT ROBE¥25,000
SUKU MOON PUFFER SHORT ROBE¥25,000

──今回、city shedを立ち上げたきっかけは?
「今年はパンデミックで家で過ごす時間が増えて、わたし自身もこの期間中にライフスタイルを見せる機会が多くなり、興味持ってもらえることが増えたので、カタチにしてみんなに体験してもらいたいと思い、開催することになりました。
city shedは、“都会の中の小屋”っていう意味。海外で流行っている“She shed=女性の趣味部屋”というワードにヒントを得て、「性別・人種・年齢を超えた、もっと広い意味でのshedな空間を」という想いを込めています。都会から離れ、自然に囲まれてお仕事する人が増えているなかで、わたしは都会で生まれ育って、都会で生み出されるものにワクワクするし、切り離すのは違うなと。生活をガラリと変えなくても、都会の中でできる自分なりの循環を作りたいと思いました」

──星さんを見ていると、環境問題にストイックながらも楽しんでいる印象です。昔からサスティナブルな生活を心がけていましたか?
「いえ、実は昔からではないんです…。それこそ小さい時は物質主義だったり、初めてのお給料が入ったときは、いろんな欲しかったものに使うじゃないですか(笑)。でも、しばらく経つと気分が変わったり。ひとつひとつの物に感謝を感じないと、結局自分に気持ち悪さが返ってくるっていうことを経験したからこそ、物を長く使っている人に魅力を感じるようになって。実は28歳になった今も、キラキラが好きも大切にしたいという狭間の中で揺らいでいます。迷いながらやっている今だからこそ、city shedが出来上がりました」

──日本の文化を取り入れたりと、さまざまなカルチャーをミックスすることがお得意のようです。インスピレーションソースはありますか。

「この3年間ぐらい、ありがたいことに出張で各国へ行けて、さまざまなデザイナーやクリエイターの方たちとお話しする機会をいただき、すごく刺激を受けたんですね。でも自分のルーツである日本のことを知らないと、こんなにもコミュニケーションが続かないんだという現実も突きつけられました。日本について誇れることはたくさんあるのに、それを伝えられないというもどかしさを感じて。それこそ、このタイミングで自分のルーツを見つめ直すきっかけになって、日本の伝統文化をいろんなカルチャーを見てきた自分のフィルターを通して発信できればと。バンブーも、日本にたくさんあって馴染みがあるはずなのに、プロダクトにすることへのメリットがイマイチわからなかったんです。バリに行った時に、バンブーで建築しているバイオ建築を知り、二酸化炭素の排出削減効果や、気候変動に与える影響の緩和だったりと、可能性を感じました。実は、SUKU Homeとコラボレーションした、このベッドカバーやパジャマもバンブーから出来ているんです」

HIKARI MOON GREEN WINTER PYJAMA“KOKE”¥18,000 ベッドカバーとピローケースのセット¥20,000
HIKARI MOON GREEN WINTER PYJAMA“KOKE”¥18,000 ベッドカバーとピローケースのセット¥20,000

「バンブーレーヨンは、殺菌作用があって、さらりと気持ちのいい素材感で、ハッピーな気分にしてくれます。そういったケミカルではなく、自然に近いものを使った日用品に切り替えることで、少しずつでも大きな結果に繋がればいいなと思います。日本はもちろん、いろんな国に根付いている伝統には意味がある。それを、直感を信じて取り入れています」

──city shedのラインナップにもその考えが反映されていますね。
「環境に良いという入り方もいいけれど、どちらかというと色が好きだったり、可愛い!とかトキメキから入って、今の世界の現状や未来を考えるキッカケになると良いな」

stojoの折りたたみタンブラー(¥2,300)など、日常使いできるアイテムをはじめ、こだわりのセレクトアイテム、ビーガンクッキーやハーブティなどの身体にやさしい食品の販売も
stojoの折りたたみタンブラー(¥2,300)など、日常使いできるアイテムをはじめ、こだわりのセレクトアイテム、ビーガンクッキーやハーブティなどの身体にやさしい食品の販売も

ポップアップストアは、密を避けるために公式オンラインサイトからの入場予約を受付中。森星さんらしいトキメキが詰まった、サスティナブルなアイテムをぜひチェックしてみて。

「city shed」ポップアップストア
開催期間/2021年1月5日(火)まで
住所/東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン 4F Space4
営業時間/11:00~21:00
URL/https://city-shed.com
※新型コロナウイルスの影響等により、会期、営業時間が変更になる可能あり
※休業、営業時間は施設に準ずるので、来店前に渋谷スクランブルスクエア公式サイトを要チェック

Text:Shiori Kajiyama

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

私のとっておき

オンライン書店で購入する