おうちでなに描く? 絵でつながる未来 vol.1 のん
絵を描くことで、自分の中だけにある世界を広げることができる。希望や期待、喜び……すべてを未来へ託しながら今を大切に生きたい。「未来の〇〇」というテーマを設け、絵を描く才能を秘めた著名人たち7名に作品を描き下ろしてもらいました。彼らの考える未来の形を覗いてみよう! Vol.1は、のん(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年7・8月合併号掲載)
「未来の視覚」 のん
──描かれた絵について
「世界中の人々が、SNSやYouTubeを使って自分をアピールする時代になり、行間を読むということはなくなっていくのかな? と焦りを感じるのと同時に、個人の主体性が尊重されるようになり、今よりももっと表現する自由さが増していくのかもしれないという希望も感じています。自分の主張や伝えたいことは、すべてわかりやすく文章化し視覚化させていかないと人に伝わらない。喜びも苛立ちもすべてを身に纏って生きる、未来の表現です」
──どのくらい時間をかけましたか?
「2日間」
──好きな画家やイラストレーターはいますか?
「宇野亞喜良。奈良美智。ピエール・ボナール」
── その理由を教えてください。
「魅力的な女の子を描く、お茶目で、いたずら心がある作家が好き。女の子が画面を支配しているのが心地よいです」
──どんな時に絵を描きたいと思いますか?
「興奮してる時、負けたくない!と思った時」
──絵を描いている時はどんな気持ちですか?
「神経が研ぎ澄まされている感じです。無感情に画面と向き合えるのが心地よいです」
──描いた絵はいつもどうしていますか?
「部屋の隅に置いてます」
──絵について言われていちばん嬉しかったことは?
「この絵が好き。パンチがある。面白い」
──今後の絵について目標を教えてください。
「描くたびに新しいものを発見したいです。自分だけの表現を追い求めていきたいなと思います」
Edit:Saki Shibata