日常を見つめ直すための非日常なサステナブルステイ vol.4 八寿恵荘(長野)
「ライフスタイルを刷新したい」。そう思ったときは普段の生活から一度距離を置いてみよう。自然に即したリズムを取り戻し、今の環境を俯瞰した時間を過ごしてみる。サステナブルをコンセプトとするアドレスで、“これから”を考えるステイを。vol.4「八寿恵荘(長野)」(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年3月号掲載)
安曇野を象徴するカミツレの花や
地元産食材の力に身も心もリセット
安曇野の「カミツレの里」にある「八寿恵荘」は、ビオホテルジャパン認証を受けた日本初のお宿。「五感で自然を体感し、オーガニックに根ざした暮らしの快適さを感じていただけたら」(代表の北條裕子さん)。
自分の心を整えることが心地いい自然や未来につながる。1982年の創業時から変わらないポリシーでもある。「創業者の父は自身の体調不良に役立った植物に対する思い入れが強く、自らカミツレを栽培し、カミツレエキス100%の薬用入浴剤を開発。上質な地元の水で濃く沸かした“華密恋の湯”は保湿力に優れてます」。
また滞在中には地元産の食材をふんだんに使用した食事を堪能。心身ともにエネルギーが満ちてくるのを感じるはず。
「春になるまでの間は安曇野の自然を感じるのに絶好のシーズンです。空気がきりっと澄んでて、朝の雲海や夜の星空が素晴らしい。また辺り一帯が静かで、葉が風に揺らぐ音や動物のひっそりした息遣いが遠くから聴こえてきます」。きっとサステナブルな暮らしの道しるべとなるはず。
八寿恵荘(やえすそう)
客室数/8室
Tel/0261-62-9119
住所/長野県北安曇郡池田町広津4098
yasuesou.com
Text:Nao Kadokami Edit:Risa Yamaguchi