日常を見つめ直すための非日常なサステナブルステイ vol.2 MEMU EARTH HOTEL(北海道) | Numero TOKYO
Life / Feature

日常を見つめ直すための非日常なサステナブルステイ vol.2 MEMU EARTH HOTEL(北海道)

「ライフスタイルを刷新したい」。そう思ったときは普段の生活から一度距離を置いてみよう。自然に即したリズムを取り戻し、今の環境を俯瞰した時間を過ごしてみる。サステナブルをコンセプトとするアドレスで、“これから”を考えるステイを。vol.2「MEMU EARTH HOTEL(北海道)」(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年3月号掲載)

客室はすべて一棟貸し。十勝の地に暮らすような、地域に根ざしたステイができる。
客室はすべて一棟貸し。十勝の地に暮らすような、地域に根ざしたステイができる。

建築家が手掛けたアートに滞在して、 サステナブルについて哲学する

「MEMU EARTH HOTEL」がある地は、かつて数々のサラブレッドを輩出した牧場。2018年11月、同敷地内に建てられた日本の著名な建築家たちが手掛けた“家”をホテルとして開業。「“地球に泊まり、風土から学ぶ”がコンセプトです」(プロデューサーの佐藤剛史さん)。
“地平線を眺めるための家”がテーマの実験住宅「ホライゾンハウス」。周囲360°の窓の外に大樹町の牧草風景を見渡せる。
“地平線を眺めるための家”がテーマの実験住宅「ホライゾンハウス」。周囲360°の窓の外に大樹町の牧草風景を見渡せる。

北海道・十勝の大自然における “原点回帰的ライフスタイル”の体験には、今の生活を見つめ直すうえで気づきがたくさん。「建築家が建築に託したヴィジョンの共通点は寒冷地における持続可能な暮らし。十勝の地をアウトドアで楽しむというよりは、地域の暮らしに根ざしたステイから学びを得ていただけたら」。予約時から滞在するまでのヒアリングを通して、過ごし方を提案してもらえる。

食のライフサイクル”がテーマの実験住宅を活用したレストラン。地元産食材をメインに使った料理を味わえる。
食のライフサイクル”がテーマの実験住宅を活用したレストラン。地元産食材をメインに使った料理を味わえる。

乗馬や牛の搾乳、野菜の収穫などさまざまな自然体験には、動物や自然のリズムと調和のとれた生き方についてのヒントがちりばめられている。「十勝の暮らしや人々の感受性にふれて価値観が変わり、日々の行動が変わる。そのきっかけになってサステナブルに貢献できれば嬉しいです」

馬と人間の共生をテーマとした“馬と共に暮らす家”にはなんと馬房付き。人間中心のペースから一旦離れたステイを通して、自然本来のリズムに根ざした生き方を知るきっかけに。
馬と人間の共生をテーマとした“馬と共に暮らす家”にはなんと馬房付き。人間中心のペースから一旦離れたステイを通して、自然本来のリズムに根ざした生き方を知るきっかけに。

MEMU EARTH HOTEL(メム アース ホテル)
宿泊棟数/5棟
Tel/01558-7-7777
住所/北海道広尾郡大樹町字芽武158-1
memu.earthhotel.jp

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Text:Nao Kadokami Edit:Risa Yamaguchi

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