清原あいかの偏愛レポートティファニー本店で朝食を! | Numero TOKYO
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Fashion Post

清原あいかの偏愛レポートティファニー本店で朝食を!

ニューヨーカーが最も理想とする朝食があるとすれば、それはあの名映画『ティファニーで朝食を』を地で行くティファニーでの朝食かもしれない。そんな夢のようなイベントが開催された。5番街の一等地にあるティファニー本店のエントランスはまさにあの映画のまま。メインフロアはこの日のために特別セッティングされ、きらびやかな新作が並ぶ中でいただく朝食は贅沢の極み。もちろんあの“ティファニーブルー”もところどころに施され、女心をくすぐることも忘れていないのがまたニクイ。レアなひとときに酔いしれる、ゲストにとって忘れられない朝食となった。

Text:Momoko Ikeda , Aika Kiyohara Edit:Yukiko Shinmura

Breakfast at Tiffany
Breakfast at Tiffany

ファッション・エディターが「オードリー・ヘップバーン」気分で「Breakfast at Tiffany」へ

4月13日。実はわたしの誕生日! まさかそんな日の朝に、ティファニーから朝食に招待されるなんて…! 出発前に映画『ティファニーで朝食を』を何度も見直し、妄想だけはバッチリ。ジバンシィのドレスにロンググローブ、髪はアップ…と家でやってみたものの、オードリーとのあまりの顔面偏差値の違いに、撃沈…。「いやいや、私はファッション・エディター」と思考変え、パンチを効かせていこうと、ランバンのレザードレスとティファニーのシルバーカフで参戦。サングラスだけは譲れなかったので、会場に誰もサングラス姿の人はいなかったけど、オードリー気分でこっそりかけさせていただきました。

ティファニー本店に円卓テーブルがセッティング。チェアーもティファニーブルーに統一され、心が躍ります。クロワッサンとコーヒーだけだったらウケる(笑)!と想像していましたが、さすがはティファニーさま。可愛らしいマフィンやフレッシュフルーツなど、盛りだくさんなメニューがオシャレにセットされていて、感動。

ダンディなティファニー・アンド・カンパニー社長のフレデリック・キュメナルさんの挨拶とともに「Breakfast at Tiffany」が始まりました。

出ましたっ!!ティファニーの伝説!カナリーイエローのティファニーダイヤモンド! 映画のプロモーションでオードリー・へプバーンが身につけたことでも知られる、世界最大級の128.54ctのイエローダイヤモンド!!

あれれ? 確かあの時はリボンの形のネックレスだったような…と思っていたら、こちらのイエロー・ダイヤモンドは、これまでお色直しを3回経たそうで、2012年に総計120ct以上のカラーレスダイヤモンドをあしらった、いまのネックレスの形になったとか。ちなみに、このイエローダイヤモンドは、1877年、南アフリカの大鉱脈で発見され、創業者チャールズ・ルイス・ティファニーの手に渡り、保管されていたそうで、このダイヤモンドを身につけたことがある人は、世界でもオードリーともう一人だけだとか! 世界中の人々の憧れを一身に受けて輝く、鮮やかなイエローダイヤモンド。長い歳月をかけてここにやってきたんだ、とひとり悠久の歴史に思いを馳せておりました。

映画「ティファニーで朝食を」の中でオードリー演じるホリーが言った「レッドな気分になったときは、タクシーに乗ってティファニーに行くの、そうすればすぐ治るわ」という名台詞。33歳になりたての朝、なんだかわかった気がしました。今年の誕生日は、生涯忘れることはないでしょう。

Profile

清原あいか(Aika Kiyohara)ファッション・エディター。雑誌編集、スタイリストアシスタントを経て2009年『Numero TOKYO』に参加。田中杏子に師事後、独立。ファッションストーリーやトレンドレポート、女優インタビューなどに携わり、スタイリングからライティングまで幅広く活躍。JUJUやPerfumeなどアーティストの衣装も手がける。自他ともに認めるファッションアディクトで、毎シーズン新作からファーストラインをルック買い。コレクション会場で撮影隊に激写される“ド派手”なスタイルも話題。

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