全人類を魅了する、奥深き食の世界[後編]/菊地成孔×伊藤俊治 対談連載 vol.19 | Numero TOKYO
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全人類を魅了する、奥深き食の世界[後編]/菊地成孔×伊藤俊治 対談連載 vol.19

全人類を魅了する、奥深き食の世界[後編] 「ミシュランガイド東京2008」では史上最多の星を記録し、世界有数の美食の国の仲間入りを果たした日本。和洋問わず星付きレストランはもちろん、お手頃なランチメニューの充実、バリエーション豊かなファーストフードにコンビニのお惣菜コーナー、とにかくピンからキリまである食の選択肢も平均値の高さは世界トップレベル。食にゆかりの深いグルメな2人から見た現代の日本人の食事情とは…。
肉、ワイン、そして偉人と食との関係
菊地成孔(以下K)「話は変わりますが、ここ数年はバーベキューが異様なほどのブームですよね」
伊藤俊治(以下I)「一緒に鍋をつつくようなコミュニケーションが求められているんですかね」
K「バーベキューパーティーをどのように受け止めるのかはそれぞれのプロフィールにもよるので、 僕の場合はアメリカ文化を思ったり、人によってはキャンプのことを考えたり、多角的で面白いですよね」
I「僕は港町育ちなので、肉を食べるようになったのは東京に出てきてからですよ(笑)」
K「僕も港町の出身で実家も寿司屋ですけど、肉は大好きです。今日はこの後、友達とシュラスコを食いに行く予定です(笑)。でも僕の世代の幼少期の肉経験となると、どうしてもマルシンハンバーグやお母さんの作る豚こまカレーになりますけどね。焼肉屋すらそんなになかった気がします」
【A5の牛肉と甦えるワイン文化】
Photo(portrait):Yuji Namba Text:Misho Matsue

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