パン野ゆりのぶらりパン歩き 五反田「SAISON bakery&coffee」で朝食を楽しむ!
おいしいパンを求めて世界中どこまでも! パン愛にあふれたモデル山野ゆり改め“パン野ゆり”が、話題の新店から知る人ぞ知る逸品まで、津々浦々パンの世界を独自の視点でお届け。今回は、2023年3月にオープンしたSAISON bakery&coffee(セゾン ベーカリー&コーヒー)に伺いました。
こんにちは。コンビニの菓子パン再ブーム!パン野ゆりです。
今回は五反田駅から徒歩数分に出来たセゾンベーカリーでモーニングメニューを堪能するのであります。
五反田という街。
パン屋さんへ行くには伺ったことがあるのですが、どちらかというと住宅やオフィス街というイメージでした。
なんでも、セゾンベーカリーは流行りの街にパン屋さんを作るというのではなく「暮らしを感じる街にこそ、ずっとパン屋さんを作りたかったんです」と代表の千 倫義さん。
![洒落た外観だなあ](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/05/0420np_0054.jpg)
元々アメリカで暮らしていた千さん。今回パン屋さんを作るにあたり、改めてアメリカの西海岸を旅したと言います。
「アメリカ人って週末の朝、わざわざモーニングを食べに家族や恋人、友人と出掛けるんですよ。それがすっごく良いなぁと思って」
アメリカのモーニングカルチャーに感動したそうで、「日本で朝ごはんを食べに行くのはホテルのブレックファーストになってしまう」と思ったそう。
![夢のような朝ごはんはアラカルトで頼めます](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/05/0420np_0368.jpg)
「ホテルに朝からかしこまって行くとかではなく、もっと気軽に、もっとカジュアルに朝ごはんを楽しめるお店を作りたかったんです。うちのお店の特徴はU字のカウンターテーブルなんですが、隣同士とか前の席の人とか、なんとなく目が合うようにしていて。同じ時間を共有してるみんながコミュニティみたいになれば良いなと思ってて、パンをそのツールみたいに考えてます」
なるほど。確かにこのU字カウンター、中にいるシェフも含めて和気藹々と一体感が生まれそう!
「人がリアルに生活してる街の中にこういうお店を作りたかったんです。オシャレな街や流行りの街では無くて……駐禁を取られる車がいたり、救急車のサイレンが鳴ってたり、パンって生活の中に存在するじゃないですか、パン屋も生々しい世界観の中に作りたくて。みんなの憩いの場にして欲しいんです、ここ」
千さんはそんな話をしながら窓の外に目をやり、通りすがる常連さんに手を振っています。
あー。良いなぁ。良いねぇ。
もうこの街に馴染んでるし、愛されてるねぇ。
コロナがあって人との繋がりが以前よりも薄く感じる事もしばしば。だからこそもう一度、人との関わり合いに焦点を。
パンをその一コマに。
素敵です。
テイクアウトのパンたちはもちろん、サワードウを使ったタルティーヌやアラカルトのお料理はイートインで終日楽しめます。
スープやサラダにオムレツなど、いわゆる「モーニングメニュー」を意識した豊富なメニューの中からまず私がいただいたのはサワードウを使ったキューカンバーのタルティーヌ。
薄くスライスされたグリーンがとっても綺麗!
![キューカンバーのタルティーヌ ¥800](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/05/0420np_0216.jpg)
サワードウの上には薄く伸ばされた水切りヨーグルト。さらにその上に瑞々しい胡瓜がなんともフレッシュ♡ ほんの少しのガーリックがキリッと輪郭を引き締めています。
朝から頭がスッと冴えるようなオープンサンドは胃に負担もなくストレスフリー。
ヘルシーさも手伝ってギルティーフリー。
![シェーブルチーズのタルティーヌ ¥800](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/05/0420np_0385.jpg)
続いてシェーブルのタルティーヌ。
山羊のチーズはヒトクセあるのですが、サワードウのほのかな酸味と相性が◎。
あぁ、ワインに合いますね、これは。
![ちなみにワインやビールなどのお酒も販売しております](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/05/0420np_0068.jpg)
私はシェーブルにフレンチトースト用の蜂蜜をかけて食べたのですが、癖とコクのある甘みが混ざり合って……まぁー!オシャレな味。
![スクランブルエッグ(トリュフ) ¥1,200](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/05/0420np_0357.jpg)
オーダーしていたトリュフスクランブルエッグを一緒に合わせてもご機嫌♡
モーニングに食べたいアラカルトが充実しているので、自分の塩梅でオリジナルに楽しめるのも良き◎
![さらにデザートにマフィンもいただく 黒糖 ¥280、桜もち(季節限定)マンチェゴチーズ オーバービューコーヒー 各¥480](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/05/0420np_0105.jpg)
このマフィンもとっても美味しくてオススメ♡
外側がカリッカリに焼かれて中はふんわりとふっくら!フレーバーは甘いのはもちろん、塩っけのあるサレ系も種類が選べます。
朝から甘いのはちょっと……という方にもぜひ食べてみて欲しいマフィンです。
その他40種類程あるパンのラインナップですが、王道のクロワッサンや惣菜系のカレーパン、リーンなバゲットやサワードウなど多方面からパンを楽しめますよ♡
![あ〜しあわせだ(パン野着用のコラボワンピース発売中)](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/05/0420np_0292.jpg)
ヨーロッパ式ではなく、アメリカンスタイルのパン屋さんを作りたかったという千さん。
「パンってオシャレなものではなくて、海外では文化ですよね。パンを文化として日本に広めたいと思ったとき、タルティーヌやサンドイッチなど料理として食卓に並ぶ方が広まっていくんじゃないかなって感じたんです。その中でもモーニングという文化は日本人にも馴染みやすいし広まりやすいんじゃないかな」
シンプルに「パンを食べに行く」というのはもちろんなんですが、「西海岸モーニングカルチャー体験教室へ行く」というニュアンスがしっくり‼︎
遅起きさんには幸い、通しでモーニングメニューがオーダー可能。
パンを通して異文化体験、次回の休日にぜひ!
SAISON bakery&coffee
住所/東京都品川区東五反田2-8-3 五反田ASビル 1F
TEL/03-6721-7233
営業時間/8:00〜22:00
Instagram/@saison_bakerycoffee
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Photos: Kouki Hayashi Text: Yuri Panno Edit: Yukiko Shinto
Profile
![](https://numero.jp/wp-content/uploads/2021/12/yuri-profile.jpg)