パン野ゆりのぶらりパン歩き リストランテ「Furutoshi」のフルーツサンド | Numero TOKYO
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パン野ゆりのぶらりパン歩き リストランテ「Furutoshi」のフルーツサンド

おいしいパンを求めて世界中どこまでも! パン愛にあふれたモデル山野ゆり改め“パン野ゆり”が、話題の新店から知る人ぞ知る逸品まで、津々浦々めくるめくパンの世界を独自の視点でお届け。世は空前のフルーツサンドブーム。数あるなかでも今回は、レストランでフォークとナイフを使っていただくスペシャルなフルーツサンドを紹介!

こんにちは。残暑といえばフルーツサンドっしょ! パン野ゆりです。今回は銀座のソラリアホテル内のレストラン「furutoshi」にて、眼福すぎるフルーツサンドをご紹介します。

レストランFurutoshiは銀座駅から徒歩5分。西鉄ソラリアホテル内にあるレストランなのですが、なんでもここのフルーツサンドが絶品だ!と噂を聞きつけてやってきました。にやり。

レストランで食べるフルーツサンドってどんな感じ……? 期待に胸が弾みます。

フルーツサンドはランチのコース内に含まれているため、アラカルトでの注文ができないのですが、このコースというのがまたしゃれたラインナップ。内容をザッと紹介すると……スープ、お野菜のパフェ、フルーツサンドの3点。

コースメニューを読み上げるとあら不思議。胃もたれ不快感ゼロ。勢いをつけたら一気に飲めてしまいそうなストレスフリー&ギルティーフリーなコース案件にホッと一安心。

早速スープからいただきましょう♡

スープ解体新書
・シャドークイーン
・フレッシュの桃
・トマトのコンソメ
・生ハム
・オリーブオイル
・ペンタスのお花(花言葉:希望するもの♡)
 
この日のスープは個人的に大好きなビシソワーズ! 冷製のジャガイモスープです。ジャガイモはシャドークイーンという紫色のジャガイモを使っているので色味がこの仕上がりに。
 
コロナ禍になってからレストランのビシソワーズなぞいただく機会がなかったものでこれはテンション、アガル。夜の外食ができない分、お昼にコース料理をいただくという贅沢も良きです。

スープはというと、しっかりとしたお芋感を感じながら冷たいスープがスルスルと胃に滑り込みます。ジャガイモベースに桃の甘みの存在感もありなんとも洒落た味。生ハムの塩味もナイスです。バランスが絶品!
うん、とっても美味しい。

お次はサラダ!

サラダのパフェ解体新書
・トマトのジュレ
・焼きとうもろこしのムース
・トマトのクランブル
・赤キャベツのマリネ
・コンソメジュレ
・リコッタチーズのムース
・パッションフルーツとアボカドのアイス
・枝豆のクーリ
・野菜をたくさん
・枝豆のクッキー
 
こんなにもたくさんのお野菜がふんだんに溢れるパフェ。サラダパフェは初体験なのですが、さまざまなお野菜をスプーン一つで手軽に採れてしまうなん……おいしく見た目も美しいし一石何鳥?

私が気に入ったのは枝豆のビスコッティの様なクッキーと枝豆のクーリ(枝豆好き)。外観からは見えないのですが中に潜むパッションフルーツとアボガドのアイスも果実感がアクセントに。

ドレッシングをかけて食べている様なイメージで野菜とムースやソースを一緒にいただくのがポイント。うんうん、この食べ方はエンタメ感があって楽しいですね。サラダを食べているというよりパフェ感が強いので野菜が得意じゃない、あの人やこの人にもオススメ。

お次はいよいよメインのフルーツサンド!

フルーツサンド解体新書
・青肉メロン
・赤肉メロン
・アメリカンチェリー
・ブルーベリー
・広島県産の夏いちご
・ジャージー牛の生クリームとヨーグルトを合わせたクレームシャンティ
・瀬戸内レモンのソース
・ルバーブのコンフィチュール
・マンゴーの飴細工

こちらがメインのフルーツサンド。なんと、サンドと言えど、挟みはしないよ!オープンサンド形式のフルーツサンド!

とにもかくにも見た目120点。こんなにもアーティーなフルーツサンドは初めて!

高さがあるのが立体的で、よりフルーツが美しくキラキラと光っているよう。レストランのフルーツサンドを追求したときに、カトラリーを使ってお皿からいただくことをイメージしたんだとか。確かに外では食べられないフルーツサンドがここにあります。

一口食べると、おお!軽い!フルーツの瑞々しさ!クリームさっぱり!

え? あ、パン、どこ??

これほどまでパンが一体化したフルーツサンドは食べたことありません。まさにクリームとフルーツを引き立てるだけ引き立てて、自分はそっと身を潜める‥かなり健気なパンの演出!

私の名前はパン野ゆり。パンが名前につくほどのパン派だし、己の口内にパンを探し求めるのですが、いない……‼︎ 確かに見た目からは存在するものの、口に入れた瞬間にパンが溶けてしまうの?

色々な役目を担う食パンたちがいる。
この数年で市民権を得て専門店が軒並み増えた生食パンなども目立ちますが、今回のように脇役に徹する食パンが愛しい……愛しすぎる‼︎

我が物顔で個性を発揮するのも魅力的なのですが、一つのフルーツサンドをそっと支える縁の下の力パン。素敵です。薄切りにカットされたパンだけをそっと掬って口に入れるとパン生地自体にもほんのりと優しい甘さが。うんうん。私は見過ごさないよ。

母体の話に戻りますが(フルーツサンドの話)、食べる場所によってさまざまなフルーツの味を楽しめるのはもちろん、周りにあしらわれた瀬戸内のレモンソースやルバーブのコンフィチュールを足したり引いたり……味の楽しみ方、無限。
この辺りがレストランでいただくフルーツサンドの醍醐味ですね。一皿の中で幾多の美味しさを満喫。

さらに生クリームはヨーグルトが入ってるのでとにかくサッパリですし、パン生地もかなり薄くスライスされています。普通のフルーツサンドに比べるとかなりカロリーオフになっている……と、予想。

全体的にサッパリ&スッキリ。スープとお野菜のパフェをいただいた後でもしっかり胃袋に収まり切るボリューム感。美味しくて見た目にも大満足なレストランで食べるフルーツサンド、私もこっそりここでオススメします♡

ヘルシーで美味しいコース料理で眼福なフルーツサンドが楽しめるFurutoshi。夜の外食が楽しめない昨今、ランチでレストランのコース料理を楽しむのはいかがでしょうか?

2、3ヶ月毎にお料理の素材や内容が変更するので、私もまた行かなくては!

Furutoshi
住所/東京都千代田区銀座4-9-2 ソラリア西鉄ホテル銀座2F
TEL/03-5565-0577
営業時間/平日ランチ 11:30〜15:30(L.O.14:00)
平日カフェタイム 14:00〜15:30(L.O.15:00)
休日ランチ 12:00〜15:30(L.O.14:00)
休日カフェタイム 14:00〜15:30(L.O.15:00)
URL/www.furutoshi-ginza.com/

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Photos: Kouki Hayashi Text: Yuri Panno Edit : Yukiko Shinto

Profile

パン野ゆりYuri Panno パンコーディネーター/パンシェルジュ。日本全国、訪れたベーカリーは数えきれないほど。年に数回は海外へも足を運び、パンを独自の視点で分析。最近では、トークショーや「世田谷パン祭り」でワークショップを開催するなど、活躍の場を広げている。モデル山野ゆりとしては、雑誌や広告、CMなど幅広く活躍中。モデルという職業を活かし、太らないパンとの付き合い方も考案中。Instagram: @yuri.yamano

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