パン野ゆり × 田中里奈「パン好きとバター好きのベストコンビが誕生!?」
ゲストを招いてパントークを繰り広げる、パン野ゆりのぶらりパン歩きのスペシャル回! 対談のお相手は、さまざまな分野で活躍中の田中里奈。代々木公園のカフェ「プルミエメ」でパンメニューを食べながら、あれこれ語り合います。
そのマルチな才能はどこから?
パン野「里奈ちゃんに初めて会ったのは、2年半くらい前にラジオ番組に呼んでいただいたのがきっかけだよね。私のことはどうやって知ったの?」
田中「前からモデルをしているのを見ていて、すごく可愛いなと思っていて。パンの活動もされていたので、面白そうだからお会いしてみたいと思ってお声がけしました」
パン野「そうだったんだ、嬉しい! 今回対談するにあたり、里奈ちゃんのインスタグラムを遡って見て、キーワードを書き出してみたんです(笑)。そしたら、お花とかインテリア、美容、食、旅も思想もあるし……。『あれ、どうしてこんなにいろんなことをできるんだろう』って。そうしたら、里奈ちゃんの生い立ちとか幼少期も気になってきちゃって! どんな子供時代を過ごしたの?」
田中「まさか、そんな話から(笑)。私の母はすごく天然なんですけど、私が赤ちゃんのときに『この子は私よりも全てを知っている』って察知したらしくて。私のことを信頼してくれて、いろいろなことをやらせてくれたかな。お母さんが自由にさせてくれたから、いろんな分野で興味あることをやり散らかしてきた感じ(笑)」
パン野「それは素敵なお母さまだね! 里奈ちゃんにはいろんな引き出しがあると思うんだけど、今夢中なことは?」
田中「今は断捨離です。29歳のときに、自分の心を整える時期が始まって」
パン野「心を整える…? そのきっかけは?」
心、体に向き合って今は断捨離に夢中!
田中「ふと自分のことを振り返ったときに、自分の幸せが全部条件付きだなと思って。20代ずっと休む暇なく死ぬほど働いてきて、それで得たものを『人よりもお金があるから幸せ』とか『人より自分の作りたいものをいつでも作れる環境だから幸せ』とか、私自身の幸せじゃなくすべてが条件付きだなと気づきました。その原因を自分の中で探ったときに、心よりも頭寄りになっているなと。頭と心って違うじゃないですか。例えば、仕事が来たときに『やりたくないな』と心が思っても、『でもここで結果を出せばこう繋がるな』って頭が説得したり」
パン野「そこまで分析できるのってすごい!」
田中「頭で拾い集めた幸せが、条件付きになっているんだと思って。それから心と向き合う2年間を過ごしました」
パン野「最初は、頭で考えるのをやめて?」
田中「私は心で生きたいと思ったけど、心が感じるやりたいことがわからなくなってたから。それを感じる練習を1年くらいしていて、旅先とかで」
パン野「それで旅に繋がるんだ!」
田中「何も決めずに出発して、飛行機の中で自分が何がしたいのかちゃんと向き合って。頭で計画を立てて、スタンプラリーをするのでは意味がないので。それと、日本では自分の肩書を演じているところがあるけれど、世界に出れば誰も自分のことは知らない。そのままの自分でいられるから、『あれ、私って人見知りだと思ってたけど、こんなにフレンドリーなんだ』とか、そうやって本当の自分を集めていって、思い込みを外していこうと思って」
パン野「すごい、里奈ちゃん悟るのが早くないですか!?」
田中「たまに言われます(笑)。それで2年経ったら、今度は体と3年くらい向き合って。心と体を整えたら、今は環境を整えてる。片付けって本当に面白くて。ものが片付いてくると、頭も片付いてきて、そこに心理的作用があるから、いろいろと探求してます」
パン野「気になる〜! なんだか本が書けそうなくらいだね(笑)! おうちではお料理はするの?」
田中「お料理は結構します。外に食べに行くのも好きだし、お料理するのも好きです」
止まらないバター愛♡
パン野「パンはどう?」
田中「パンも食べます! でも私は流派が違って、どっちかというとパンにつけるものが好きで。バターが好きだからバタ子なんですよ!」
パン野「そうなんだ! ジャムとかスプレッドとか、美味しい食べ方を追求している感じ?」
田中「バターが超好きで、いろんなバターを試してます。パンにつけるなら、エシレとかよりもボルディエバターが好き。よつ葉もやっぱりいいなと最近思ってます。カルピスバターはたくさん食べたいときに、いくらでもいけちゃいます。パンをカリカリに焼いて、その上にざっくり切ったカルピスバターと、アンチョビを乗せたり」
パン野「わぁ!それ絶対美味しそう〜。お酒のアテにもよさそうだね。パン好きの私とバター好きの里奈ちゃんが組んだら、ギブ&テイクになりそう(笑)。『このパンに里奈ちゃんのこれが合う!』とか。パンによって合うものが違うから」
美味しいパンを見つけるには?
田中「私、美味しいパンの基準がまだわからなくて。もちろん全部美味しいんだけど、お蕎麦の道みたいにパンの道があるとしたら、どのパンから入ればいいのかなって」
パン野「そうだね、やっぱり好みなんじゃないかな。私はバケットが好きで、周りが固くて中がふわふわ・もちもちのコントラストが大好きで、そこが物差しになっているかな。里奈ちゃんの好きなパンの系統がわかれば、私いくらでもおすすめできると思う(笑)!」
田中「バターに合うのがいい!」
パン野「やっぱりバターありきなんだね(笑)。だとしたら、シンプルに美味しい食パンとか、目の詰まったカンパーニュとかかな?」
田中「カンパーニュ、もちもちしたのが好きです!」
パン野「よし、今度ここぞとばかりにカンパーニュを差し入れよう(笑)。食パンといえば、今食べている食パンは、高級食パン専門店『考えた人すごいわ』の食パンを使っているんだって」
田中「ほんのりやさしい甘みを感じる〜」
パン野「パン屋さんも行ったりする?」
田中「お店が可愛いと入ってみたりします。表参道のcrisscrossはよく行きますね」
パン野「前にお会いしたときにお話した、エチオピアのパンを現地で食べたことがあるって言ってたよね。旅先で出会った思い出深いパンとかある?」
田中「気分でなんでも美味しくいただけるので、機内食のパンも好きです。バターをつけられるので(笑)。やっぱりヨーロッパだとバターがものすごい量で出てくるので、テンション上がる! なんでもバターの話になって申し訳ないですが(笑)。パンを食べない日はないんですか?」
パン野「全くないんですよ。3食全部パンなのは、一年で半年くらいはあるのかな。それ以外は、朝とか夜は必ずパン。もう一個冷凍庫を買おうかなってくらい、追いつかなくて(笑)」
田中「それはすごい! パンケーキはパンじゃない? そもそもパンの定義って?」
パン野「発酵させて膨らませて焼いたもの!」
田中「ベーグルはパン? マフィンは?」
パン野「ベーグルはパンの一種かな。マフィンは焼き菓子だけど最近パン屋さんでよく見るよね」
田中「いろんな流派があっていいですね」
パン野「日本ほど、こんなに世界中のパンが食べられる国は他にないと思う! バターもいろいろあるし。今度何か一緒にできたらいいね!」
田中「ぜひそのときはお願いします!」
プルミエメ(PREMIER MAI)
「ちょっとよそゆきの朝ごはん」をテーマに、食事からデザートまでこだわりのパンと旬の素材を使ったメニューが楽しめる。店内の大きな鉄板で調理されるライブ感も満載。隠れ家的なロケーションも魅力的。
住所/東京都渋谷区富ヶ谷1-6-10 代々木公園ビル2F
営業時間/8:00〜17:00(L.O.16:15)
定休日/水 ※祝日の場合は営業
個室60分¥2,000円〜 Web予約可
※時短営業中
※最新の営業日についてはInstagramのプロフィール欄をチェック
※完全キャッシュレス対応
Photos: Shuichi Yamakawa Edit & Text: Yukiko Shinto