パン野ゆりのぶらりパン歩き 自立出来ないほどゆるふわ!「パネッテリア・アリエッタ」の生食パン | Numero TOKYO
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パン野ゆりのぶらりパン歩き 自立出来ないほどゆるふわ!「パネッテリア・アリエッタ」の生食パン

美味しいパンを求めて世界中どこまでも! パン愛にあふれたモデル山野ゆり改め“パン野ゆり”が、話題の新店から知る人ぞ知る逸品まで、津々浦々めくるめくパンの世界を独自の視点でお届け。今回は、とろける口どけがウワサの生食パン「ぷるぷる生プルマン」を堪能しに「パネッテリア・アリエッタ(Panetteria Arietta)」に潜入!

こんにちは! パン野ゆりです。先月のなま剛力スタジアムの記事でも紹介しました大人気の生食パン♡ 今回も、生食パンのレポートをします!

伺ったお店は、五反田のパネッテリア・アリエッタ。なま剛力スタジアムは生食パン専門店なので、食パン以外のメニューがないのが特徴。一方、パネッテリア・アリエッタは街のパン屋さんなので、もちろん!生食パン以外もさまざまなパンが楽しめます♫
(私は元々パネッテリア・アリエッタのミエーレという蜂蜜のパンが大好物♡)

あれ??

ショーケースの中にはサンドイッチも並びます。ん?? あれ??よく見ると「Maison ichi」のシールが貼ってありますね。スタッフの方に尋ねると、パネッテリア・アリエッタとメゾン・イチは姉妹店とのこと。

OMG!個人的にイチのバケットも大好きでお店によく行くのですが、全然知らなかった!!! でも、嬉しいサプライズ。自分の仲良しな友達と友達が偶然繋がっていて、なんか嬉しい!みたいな。

おや?

大人気なパンケーキ専門店「バター」のレモネードも楽しめる! 自家製のレモンシロップがふんだんに使用された爽快な美味しさ♡ レモネード×パンの相性も気になりますね。次回はどんなパンがお似合いか食べ比べしなくちゃ♡

ポツン♡

さて! お目当ての生プルマンは残り1つ…! 間に合って良かった~♡なんでも、予約で20個(!)オーダーされるお客様がいるほど、激しいリピーターさまも多い模様。

予約もできるのは嬉しいですね♡ お店のスタッフさんとそんな話を交わしていると、奥から堀井シェフが焼きたてのプルマンを持って来ました♡

わ~焼きたての良い香り♫♫

ズラリと並んだ生プルマン。シェフのお話によると、数を絶やさぬよう、ほぼ一日中このプルマンを焼き続けているそう。ふう、ひと安心♡(それでも予約した方が安全かもしれません!)

なんでも、この生プルマン。厳選された最高級小麦と生クリームを使用し、なんと生クリームは通常の食パンの使用する量の4.6倍を使用!

独特な製法で長時間発酵をさせて、丁寧に作られているのです。

小麦粉と副材料の捏ねが終わってパン生地になっていますね♫ ここから分割をして、発酵をさせて…と段階を踏んでいきます。

余談ですが…、堀井シェフのお話を聞きながら、隣で捏ねられていく小麦粉に担当エディターの新藤さんと2人でずっと見入ってしまいました(笑)。
当たり前なのですが、最初は粉だった小麦粉がどんどんと生き物のように形を変えていく様が、なんだ…なんだろう?? 愛しくてたまらない! ムービーでお届け出来ないのが悔しい…!

焼き上げる型にもこだわりが。この形、この大きさではないと上手に焼き上がらないとのこと。秘密は底に、あるらしく(笑)!
(真上から撮るのはご了承いただきました♡)

この後オーブンに入れて、弱火でじっくり焼き上げます。

一度に焼ける食パンの量も決まっています。丁寧に間隔を空けてパンをセットしていく堀井シェフ。頭に巻いているパン柄の手ぬぐいがとっても可愛い!(どこのでしょうか?)

焼きあがるプルマンをぜひとも見せていただきたく、待つことに♡

ついに焼き上がり!

文章にしていると、時間の経過を表現するのがとても難しい‼︎ 次の段落であっという間に時間が過ぎてしまう「スッ飛ばし感」が否めないのですが…出来ました!出来た出来た!

焼きたての生プルマンです♫

きれいなキツネ色♡

こちらが焼き上がりたての生プルマン。美味しそうな香りが厨房に広がっています♡
焼きたてなのでパンの四隅がピンッ!としていますが、時間の経過と共に真ん中の部分が少しだけ沈むようなビジュアルになっていくのです。

時間が経つと…

トップのラインやハリなどが変わっているのが分かります。パン生地が柔らか過ぎて、自立するのがやっと!ということですが、焼きたては本当にお皿を揺らすだけで食パン自体がプルプルと震えていました。

それを見て…「このパンは、生き物だ!」
雰囲気がなんとなくコーギーにも似ている。

さて、食パンは焼きたてよりも粗熱を冷ましてからの方が、味が落ち着いて美味しいという意見もありますが、せっかくなので焼き立てを食べたい!

ぷるぷるに柔らかい食パンを必殺、2分割。

おお~!!

パンが柔らかいのが写真からも伝わりますね。軽々と手で2分割されていきます!
ふにゃふにゃな食パン…懐かしのクシャおじさんにも見えます。さまざまな顔を見せてくれる生プルマン…! 丸ごと愛している。

お…お…美味しそう

たまらない! プルプルな柔らかさとフッカフカな柔らかさと…ダブルな柔らかさを想像。

ダブル柔らかい。ダブルソフト!
早速いただきます♡

表面を見ていると若干ベージュっぽい感じ…? 手に持っているとバターの油分が指に伝わる!! 食べる前から想像していたよりももっと、もっと濃厚かつバターがしっとり♡

しっとりじゅんわりとバターの存在感や厚みがありつつ、食感はプルフワ☆ユルカワ☆これは生で食べるのが1番! 耳までしっかり柔らかく、味わいは生クリームをふんだんに使用しているだけあって濃厚でクリーミーな甘さを堪能♡ まるでケーキのスポンジのよう。
口どけの良さに驚き、パンを食べているというよりデザートを食べているみたい…!

(この生プルマンでフルーツサンドを作ってみたいなぁ♡)なんて考えていたらあっという間に一枚完食。ランチを終えてからの取材だったのですが、その後2回おかわり♡

あぁ~美味しかった♡

初日はそのまま食べる。2日目はトーストをして食べる。3日目以降も予めスライスし、ラップして冷凍しておけばサクサクのトーストが味わえるのだとか。フレンチトーストにしても美味しそうです。美味しさが3日3様とのことですが、トーストするまで持たなそう(笑)。

食べログ百名店にも選ばれているパネッテリア・アリエッタ。姉妹店、メゾン・イチでもこちらの生プルマンが楽しめるという朗報を最後にお届け♡

パネッテリア・アリエッタ 五反田店

住所/東京都品川区東五反田2丁目5-1 ルネッサンスビル1F
TEL/03-3444-1345
営業時間/11:00~18:30
定休日/月、火(祝祭日の場合は営業)

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Photos & Text: Yuri Panno Edit: Yukiko Shinto

Profile

パン野ゆりYuri Panno パンコーディネーター/パンシェルジュ。日本全国、訪れたベーカリーは数えきれないほど。年に数回は海外へも足を運び、パンを独自の視点で分析。最近では、トークショーや「世田谷パン祭り」でワークショップを開催するなど、活躍の場を広げている。モデル山野ゆりとしては、雑誌や広告、CMなど幅広く活躍中。モデルという職業を活かし、太らないパンとの付き合い方も考案中。Instagram: @yuri.yamano

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