人生で一度は泊まってみたい、NYの名門「ザ カーライル ローズウッド ホテル」へ〈前編〉 | Numero TOKYO
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人生で一度は泊まってみたい、NYの名門「ザ カーライル ローズウッド ホテル」へ〈前編〉

世界21カ国で、唯一無二のラグジュアリーホテルやリゾートを30軒以上展開しているローズウッド ホテルズ&リゾーツ。その土地の文化や歴史、感性を反映したホスピタリティあふれる特別な滞在を通じて、多くのゲストの心を掴んできました。まもなく日本初進出となるローズウッド宮古島の開業が控えています。今回、そんなローズウッド コレクションの一つ、ニューヨークの伝説的な「ザ カーライル ローズウッド ホテル」に宿泊。前編と後編の2回に分けて、一生に一度の贅沢な滞在をレポートします。

世界中のゲストが虜に!
NYを代表する5つ星ホテルの魅力とは?

クラシックな回転扉のエントランス
クラシックな回転扉のエントランス

マンハッタンのアッパー・イースト・サイド。徒歩圏内には、セントラル・パークやメトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館などが並ぶ、洗練された雰囲気が漂うエリアです。この地で1930年に創業し、ニューヨーク随一のクラシック・ラグジュアリーホテルとして君臨してきたザ カーライル ローズウッド ホテル。その伝説ぶりは、ドキュメンタリー映画が製作されるほど。錚々たるセレブリティがその顧客に名を連ね、アメリカの歴代大統領や各国のロイヤルファミリー、ハリウッド俳優まで、数多くの著名人を魅了してきました。METガラの日、セレブたちがこのホテルのエントランスで撮られるパパラッチ写真もお馴染みです。

ロビー
ロビー

到着したのは土砂降りの夜、チェックイン予定を過ぎた時間でした。勝手がわからず、正面エントランスでなくカフェの入り口から入ってしまったのですが、親切なスタッフが温かく迎えてくれ、ほっと安堵。一歩足を踏み入れると、格調高い大理石の床が一面に。まるで時が止まったかのような優雅なインテリアに息を呑みました。

アメリカ初の女性インテリアデザイナーで、ホテルの創業時のインテリアを手掛けたドロシー・ドレイパーが残した、アールデコのデザインが色濃く根付いています。まるで物語に迷い込んだかのような感覚に陥ってしまいました。

(左)ライトの反射が美しい、エレベーター内
(右)照明の演出が見事です

改装を経て生まれ変わった、
インティメイトな時間を過ごせる客室

ローズウッド スイート
ローズウッド スイート

セントラルパーク スイート
セントラルパーク スイート

全192室を擁し、半分近くの92室がスイートルーム。2022年には、全客室のうち155室がニューヨークを拠点とする受賞歴のあるデザインスタジオのトニー・チーによってモダンにリデザインされました。残りの34室の客室とスイートはフランス人建築家のティエリー・デスポンが「エンパイア・スイート」、ニューヨークのインテリアデザイナーであるダン・フィンクが「スーペリア・2ベッドルーム・スイート」のデザインを手がけるなど、各々が完全に独自デザインとなっており、さまざまなデザイナーによる趣の異なる内装が魅力的です。35階建て、かつロケーションが抜群なだけあって、高層階の眺望は壮観。セントラルパークビューやマンハッタンのスカイラインを臨む部屋も!

私が宿泊したのは、リビングルームとベッドルームを備えたスーペリアルーム。一人で宿泊するには持て余してしまうほどの広さです。グラフィカルなカーペットや、落ち着いた照明が雰囲気たっぷりです。クローゼットが複数箇所にあり、ワードローブの多いおしゃれなニューヨーカーのためかな?と想像しました。

隣の寝室には、キングサイズのふかふかベッドが。枕に注目してみると……。

カーライルには、宿泊ゲストのイニシャルを刺繍してくれるサービスがあり、私のイニシャルも例外なく刻まれていました。持ち帰りたくなるところですが、これはまたゲストが戻ってきたときのために、ホテルで保管しておくのだそう。またいつでも泊まりに来てくださいね、という心温まるメッセージのようで、なかなか他のホテルができることではないはず。これぞ、伝説と称されるホテルの所以ですね。

(左)アート作品は館内にも部屋にも至る所に。
(右)ファッション関連の書籍がディスプレイされていました。

(左)フォトジェニックなバスルーム
(右)両面で絵柄の違うカードキー

アメニティのセレクトもさすがでした。ティーセレクションは、NY発のHARNEY & SONS。

はちみつは、フランスのMaison Laurinoのもので、ホテルの刻印が入っています。

プライベートバーも大充実。NYで醸造されているバーボンや、New York Cocktail Companyのボトルから注げば完成するネグローニ、クラセアスールのテキーラなど。

冷蔵庫にはシャンパンやワイン、ビールのほか、BLT SVCの瓶詰めされたカクテルを揃えており、興味津々でした。

夜の照明はこんなにムーディ。部屋でゆっくり過ごしたくなります。

ホテルルームだけでもニューヨーク気分を味わえますが、せっかく訪れたのならレストランやカフェ、バーへも足を運んでみたいところ。後編では、ダイニング体験をレポートします!

The Carlyle, A Rosewood Hotel
住所/35 E 76th St, New York, NY 10021, USA
TEL/+1 212-744-1600
URL/www.rosewoodhotels.com/en/the-carlyle-new-york

Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなど興味の赴くまま取材。Numero.jpでは連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」やスイーツの記事などを中心に担当している。最近は韓国ドラマやK-POPに目覚め、失われた青春を取り戻すかのように沼り中。

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