日常を離れて自然の中で過ごす贅沢な時間「ししいわハウス軽井沢」
東京からわずか1時間ちょっとで行ける近場のリゾート地、軽井沢。ここに2019年2⽉にブティックホテル「ししいわハウスNo.1(SSH1)」が開業し、2022年7月にはその第2弾となる「ししいわハウスNo.2(SSH2)」がオープンしました。
自然と共存する建築&感性を刺激するアート
設計を手がけたのは、建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞受賞歴をもつ坂茂。軽井沢の大自然と調和するような、有機的な建築です。まずはNo.2でチェックイン。坂建築らしい、木材を組み合わせたデザインの温もり溢れる空間にホッとします。
この日はNo.1に宿泊しました。No.2から歩いて1分の別棟にあります。
お部屋へ行く前に、こちらのライブラリーを通って行くという導線もユニークです。壁にはドイツの抽象画家ギュンター・フォルグによる作品が。ししいわハウスは、現代アートのギャラリーさながら貴重なアート作品があちこちに飾られています。
ししいわハウスのディレクターでシンガポール出身のフェイ・ホワンさんが館内のアートツアーをしてくださいました。訪れた人が日常からエスケープできると同時にクリエイティブな時間を過ごして欲しいとの想いから、そんな体験を提供する建築とアートをホテルの核に据えているのだそう。No.1では1950年代に日本で生まれた前衛アート、具体美術の作品をはじめ、坂茂建築に合う作品をセレクトしているそうです。
「ソーシャル・ホスピタリティ」をテーマに掲げ、共有スペースが多いのも特徴です。暖炉のあるグランドルーム。新しい交流も生まれそう。
リビング・ルームには冷蔵庫やちょっとしたキッチンもあります。
自分だけの時間に没頭できる、静かな部屋
お部屋は木に囲まれているような、リラックスできるインテリア。ヘッドボードは、坂茂のシグネチャーである紙管です。
ガラス張りの個室があると思ったら、小さなテラス。お、おしゃれ! ここでいろいろと思索に耽りたい。
バスルームからはこの景色。ちょうど紅葉がきれいでした。
鍵までレトロで可愛い。
竹材の歯ブラシや紙の歯磨き粉など、アメニティは環境への配慮が感じられます。他にも、お部屋に備え付けの水も紙パックでした。
窓際の小さなデスクスペースには、坂茂が設計した「ミラーボールランプ」が。電球を置く位置で光の大きさなどが調整できる照明です。
地産地消を目指したシンプルで滋味深い料理
ディナーはNo.2のザ・レストランにて、要予約のコース(¥12,000)のみ提供しています。シェフはTRUNK(HOTEL)の⽴ち上げに携わり、TRUNK(KITCHEN)のシェフを務めた岡本将⼠さん。
季節の食材、地元の食材を使った洗練された料理はどれも本当においしかったです! きのこの旨味とチーズのコクが絶品な一皿。
帆立×イワナの海の幸。
白樺若牛なるブランド牛のお肉は、クセがなく柔らかい!
ランチは予約なしで、和⽜ビーフバーガー、鴨そば、信州サーモングリルなどのメニューを提供しているそうです。
食後は、「ザ・ワイン&ウイスキー・バー」で一杯。隠れ家のようなスペースで親密な時間が過ごせます。シングルモルトを中心にウイスキーのコレクションがずらり。シガールームも併設。
翌朝の朝食は、地元生産者から届いた新鮮な野菜のサラダやスープ、SAWAMURAのパンをいただき体が心地よく目覚めました。
近くの千ケ滝へトレッキング。20分ほど山道を登ると、滝と対面。レインボーも出現して、いい一日になりそう!
紅葉が美しく、癒されました〜。ホテルにジムやスパはありませんが、自然の中をこうして運動するのも素敵な滞在の仕方ですね。
2023年には西沢立衛が設計を手がけたNo.3が、そして2024年には箱根にもオープン予定だそう。こちらも楽しみです。1泊2日の短いステイでも、身も心もすっかりリフレッシュ。年末年始のおこもりステイにおすすめです。
ししいわハウス軽井沢
住所/⻑野県北佐久郡軽井沢町⻑倉2147−768
www.shishiiwahouse.jp
客室料金 ¥49,280〜(税・サ込み/朝食2名様分付)